(特別版)第68話『若造ゴルフin HAWAI』

私の名前は渡若造


今夏30年ぶりにハワイへ旅しました。ハワイは2回目ですが前回はロスアンゼルスからの帰途、2日間だけ立ち寄っただけなので初めてのようなものです。

日本もそうですが30年前の印象とはずい分変わっておりました。びっくりしたのは車の洪水です。鉄道がないから移動はすべて車です。早朝5時半ころから通勤ラッシュが始まっていました。ワイキキ市内はもちろんフリーウエイでも車が詰まっていました。もう一つの変化はワイキキ市内の建物の高層化でした。住宅用の建物も20〜30階建てが多く、市内を離れても昔からの土着の家はまったく見当たりませんでした。私の予想が違っていたのは、観光客は日本人が過半数を占めていると思っていたことです。

確かに日本人が多いのですが、欧米系の方が多かった。また中国人・韓国人は少なかったのは意外でした。地理的に遠いからでしょう。

今回の旅行は機中泊を含めて7日間でしたが、ゴルフ2回とオアフ島・カウアイ島観光を取り入れました。

コオリナゴルフクラブ(Ko Olina Golf Akademy)

ハリケーン襲来でカウワイ島やハワイ島への飛行機便が取り消されていたが、オプショナルツアーのオアフ島内のゴルフは中止にならなかった。

コオリナゴルフはワイキキから西へ殆ど信号のない道路を45分走った所にありましたが、ハワイで最も高級でプレーフィが高いゴルフ場でした。ハワイでのゴルフ場のプレーフィはまちまちで、市民ゴルフ場では17$と聞きました。当コースは青木功の逆転イーグル優勝のあったハワイアンオープンの会場で、近年は女子プロのトーナメントが開催され、直近では宮里藍選手が優勝しているゴルフ場です。以前はJALがコースとホテルを所有していたが、現在は米本土の企業に所有が代わっているそうです。プレーフィはセルフなのに210$と高額でした。レンタルクラブは日本では3000円位なのに50$も支払いました。クラブはキャロウエィのセットでしたが、流行通りロングアイアンを除き、ウッドは1・3・5・7、アイアンは5・6・7・8・9・PW・SWとパターの12本セットで構成されていた。

ガイド本で「日本人ゴルファーのスロープレーがひんしゅくを買っている。即ち、ラウンドするレベルでない人達が来てスロープレーを引き起こしているので注意せよ」と書かれていたのには恥ずかしい思いをしました。コンペのスタート前に現地日本人から説明がありました。「今日は風との闘いです。またハワイルールでやって下さい。即ち遠方の人から打つのに拘らず、危なくなければグリーンに近くてもドンドン先に打って下さい。進行第一です。」と。

コースは平らと思いきや少し起伏のある丘陵コースで、フェアウエィ・グリーンとも綺麗な芝付きで日本的でした。しかしすべてベント芝なので、ラフはボールが沈みロストボールを引き起こしていた。ブルーティは6815yでコースレート73,3、ホワイトティでも6432yコースレート71.6であった。砲台グリーンがバンカーに囲まれたホールや二段グリーンの難しい設計でした。同伴者3人は練習不足の人達で、チョロ、OB、ボールは右に左に、グリーン周りは往復ビンタが続き前の組とは空いてしまいマーシャルに「Hurry Up」と言われる始末。カートでコースの中を右に左に走り、『駆け足ゴルフ』を余儀なくされた。そんな訳で写真を撮る余裕はありませんでした。

コースの両サイドにはハワイらしいヤシの木が並び美しい景観でした。驚いたのはトイレに鍵がかけられており、カートに暗証番号が出るのでそれを打ち込みドアを開ける仕組みでした。これは初めての経験です。浮浪者を排除するためだそうです。もう一つの驚きは100y・150yの標識がないのです。地面に表示板が埋められているのかと思い探しましたが見つからなかった。いくらプロでも選手とキャディの距離判断は難しいのではないでしょうか。プロは飛距離が一定だけに距離判断は最重要でしょう。私は数多くのゴルフコースを体験しましたが初めてのことで、今でも表示板がどこかに埋められているのではないかと疑問に思っています。

強風の中のプレーと緊張感なしのプレーはロストボール・バンカーの大叩きがあり52・49となり、今年のワーストタイとなりました。同伴者は111・120・126のスコアです。

コンペの結果はハンディを21,8も貰いながら35名中の17位で賞品なしに終わる。グロスでは11番目です。ベスグロは84でしたが、80台は一人だけでした。

外国でプレーする度に感じるのは、男性の半ズボンにハイソックスの姿を見かけないことです。半ズボンは多くいますが、現地のゴルファーはハイソックスではありません。

『半ズボンにハイソックス』は日本独自のゴルフ文化だと思います。また、すべて休憩なしのスルーが当たり前ですね。尤も日本の影響か、台湾では昼休憩を何回も経験していますが・・・

ハワイ・プリンスゴルフクラブ(HAWAI PRINCE GOLF CLUB)

土曜日なので渋滞が少しマシでしたが60分走りゴルフ場へ行くが、途中ゴルフレンタルショップに寄る。数種類のクラブが用意されているが、今回もキャロウエィを選んだ。ここでもレンタル料50$と高いな。当コースは120$と低価格だったが、リンクス風の綺麗なコースでした。土曜日なのに到着順にスタート。

ハリケーンが通過し、天気予報は一日中雨天でしたが、薄日が射し微風の絶好のゴルフ日和となりました。

ここもヤシの木があり南国そのもので気分が良かった。ホノルル空港への飛行機の着陸の真っ下にあり10分おきに頭上に飛行機が飛んでいた。フエァウエイもベント芝でボールが沈むのでパワーのない者には厳しい。カートにはドリンクが2本ずつ無料で準備されていたのはコオリナゴルフと同じであった。我々はCコースとBコースを回った。ブラックティ7255yコースレート74,8、ブルーティ6801yコースレート73,0、ホワイトティ6175yコースレート69,4で我々は白マークから打つ。ティマークが黒・青・白・赤とあるがその差が大きい。コオリナゴルフ同様ここでもフロントティ・シルバーティはなかった。当コースも距離表示の杭や樹木がないが、所々に表示板が埋めてあった。しかしPar3には正確な距離表示がないので、上級者には影響があるだろう。考えてみると距離の判断も重要な技量の要素です。その点、日本はアマチュアー向けに易しく表示しているのかも知れない。、

スコアは46・42でやっと80台の収まった。同伴者は105と109でした。

高級ホテルの中のレストランは朝食でも50$、夕食なら80$〜100$と高額でした。赤坂や新宿の一流ホテルとどちらが高額だろうか? 調査のためOKストアに入ったが日本のコンビニエンスストアより高かった。現地ガイドは「ハワイの物価は高い」と言っていました。

帰国して調べてみました。ハワイの観光客は2012年のデータで、米国人489万人(65%)日本人145万人(19%)カナダ人50万人(7%)豪州人25万人(3%)韓国人15万人(2,3%)中国人12万人(1,8%)欧州人13万人(2%)でした。現地での消費額は日本人は米国人の2倍だそうです。

往路の長時間飛行による時差ボケ・睡眠不足は高齢者には堪え、海外旅行はこれが最後だと思っていましたが、ゴルフの楽しさを想い出すとまた新たな意欲が蘇って来ました。



平成26年8月20日   渡 若造