(特別版) 『年配の加賀屋ファンに伝えたい』

私の名前は渡若造


加賀屋ゴルフのホームページを閲覧して10数年が経ちました。単に会員権相場を知るだけでなく、ゴルフの楽しさ・ゴルフ界の動きを知ることができるだけでなく、お客様による原稿寄稿があるのが加賀屋ゴルフホームページの最大の特長です。社長の文筆力に劣らず、何れのライターも個性豊かな表現力を示しておられます。また感心するのはカメラアングルが上手になったことです。一方、目立つのはどの執筆者も若くてゴルフが本格派のアスリート系であることです。最年長の目土盛造さんでさえ60歳過ぎの若さです。バックティはおろかレギュラーティでさえ飛ばせない「普通のゴルファー」から見ると異次元に感じることがあるでしょう。今回は極めて少数の年配層を対象に、私の年寄り談話を伝えたい。一般的に「老人」の定義は行政上も医学上も65歳以上を老人と定義しています。アマチュアーゴルフ界では、シニアとは60歳以上、グランドシニアは70歳以上を指します。

1.定期健康診断の重要さ

 渡若造は後期高齢者を来年迎えます。男性の平均寿命に残り4年半となりました。
冗談でなく自分の死後を考えることが多くなっています。

 私は63歳でゴルフ練習場で急性心筋梗塞になり、血管にステントを埋めました。
65歳でオシッコが出なくなり前立腺肥大の手術を受けました。68歳でゴルフからの帰途、運転中にお尻に異常を感じ急遽、痔の手術を受けた病歴があります。

 68歳の3回目の入院・手術の後は元気そのもので、周りからも自分も驚くべき元気さで破格の行動力を誇っております。

 一昨年夏に本人負担なしの特定検診を受診したところ2日目の検便に陽性反応があり、大腸の内視鏡検査を受けました。その結果は大きなポリ−プが見つかり、4日間の入院で切除手術を受けました。私はまったく心配せず平然としていましたが、病理検査の結果は癌細胞が摘出されたのです。もし検査を受けていなかったなら、数年後に大腸癌になっていたかと思うとぞっとします。健診による予防が如何に重要か思い知りました。

2.ゴルフと白内障

 今年の8月に卓球のやり過ぎで右足のふくらはぎに肉離れを起こしました。仕方なく自宅での軟禁状態が2週間続き静養しました。

 時間を持て余し、5年ぶりに眼科の健康診断を受けたが、心配した通り白内障になっていました。眼鏡補正で0.8の視力があるので暫くは手術せず経過を観察することになりました。70歳を過ぎると80%が白内障になっているそうです。前立腺と同様に老人病と言えるでしょう。

 医師は「紫外線を浴びるのが白内障に最も悪い。ゴルフをするなら紫外線カットの眼鏡を着用しなさい」との指示でした。早速眼鏡屋さんに行き、紫外線カットのレンズに替えました。レンズだけで18000円でした。色付きにすると2000円高です。年配者は早めに紫外線カットのレンズを着用することを推奨します。

3.脱会社人間の勧め

 日本人の多くは会社に忠実であり、愛社精神に富んでいます。このことは好い事なのですが、退職後もオーナーでもないのに「うちの会社」等と表現する人を多く見かけます。ゴルフでさえ勤務時代の仲間しかやらない、お酒も麻雀も同じです。悲しいことだと私は思います。会社仲間は永遠に地位・収入・先輩が付きまといます。

 趣味の仲間は肩書きも学歴も収入も関係ない。あるのは年齢だけです。実にすっきりしていて、気を遣わずに済みます。気が合う・人生観が一致する・性格の好い人とだけ交流すればいいのです。私が充実した定年後を過せているのは『脱会社』の要素が大きいと思っています。卓球・ゴルフ・カラオケの3本立ての趣味は、それぞれ違う世界と異なる人種で構成されており楽しいものです。

4.異性との交流

 ゴルフはまだまだ男性中心ですが、卓球とカラオケは女性が70%以上を占めています。特にシニア卓球は女性が大半を占め、男性は希少価値があります。シニア卓球は5歳刻みの年齢別の大会が多い。また男女仲良くしなさいと言う意味か、混合ダブルス主体の大会が多いのです。定年後の趣味の世界は囲碁・麻雀・ゴルフ・詩吟くらいが男性中心で、コーラス・ダンス・俳句・書道・絵画など多くの分野で女性が圧倒的に多い。また75歳以上の高齢者では圧倒的に女性の方が男性より元気です。私の場合は女性に囲まれて卓球とカラオケを楽しんでいるので、これが元気の源かも知れない。女性と言っても、私の見方では50代はピチピチギャル並みの若さ、60代で若い女性、70代で普通のオバサン、75歳以上で元気なオバサンの分類です。

 60歳以上の女性と交流していると妻との会話にはない話題や女性の気持ちを知ることが出来ます。夫との関係や子供への感情、夫の死後の心配などが話題になります。

 未亡人だけでなく亭主持ちの女性も飽き飽きした関係の夫より新鮮な他の男性を話し相手に好む傾向があります。女性同士は気楽でいい反面、女性独特のいざこざがあるので男性が輪に入った方が歓迎されることがあります。悩みや相談を受けることが度々あります。常識の範囲でいる限り、異性との交流をお奨めします。

5.同世代との勝負

 スポーツの世界で老人が若者に勝てる訳はありません。ゴルフは比較的キャリアがものを言うので、スコアでは若者に勝ることはありますが、本格的に練習している40・50代に70代半ばの私が太刀打ちできません。となると、同年代に比べて飛距離が出るか、小技が上手いかを比べることになります。ゴルフも卓球も同年代で通用すれば満足しないといけません。卓球では5歳以上若い男性には動きと力強さで対抗できません。カラオケも同様です。歌い方は上手くできても音域の広さ・声量で60歳過ぎの人に劣ります。だから常に『年齢の割に・・・』の枕詞が付きまといます。最近は「70歳半ばとは思えない。元気ですねえ」との褒め言葉を嬉しく感じるようになりました。それだけ老人になった証拠です。

6.若い人に接することも重要

 女性との交流同様に自分より年少者との接触が重要です。歳を取るといつも同じメンバーとしかプレーしない人が増えます。老人が老人と付き合うより若者と付き合う方が刺激を受けるのです。私は70歳前からネットの一人予約で、行ったことがないゴルフ場へ積極的に挑戦しています。遠方まで行く時間と有料道路代が惜しくて、一人でゴルフ場のロッジかビジネスホテルに泊まり2か所のゴルフ場でプレーするのです。年間10回程度このミニツアーを敢行します。毎回、間違いなく私が最高齢者です。そして初対面の人で変な人物と遭遇したことはありません。ゴルフをしている限り、息子以下の若者でも話し相手になれるのです。これがゴルフの好いところでしょう。卓球では60代の強豪に相手してもらいます。コテンパンにやっつけられて刺激を受け成長するのです。弱い相手、老人専門を相手にしていては益々老け込むでしょう。

7.永遠に持ちたい向上心

 70歳になった時、500円〜1200円のゴルフ税が免税になるのでラウンド回数を増やすつもりでしたが、飛ばない・寄らない・入らないで90を切れない日が増え、逆にラウンド数は減りました。ゴルフへの情熱は冷めましたが、高額の会員権の損失を出しているので意地になって止めずに続けています。

 先日練習場でアイアンで全く打てない、パワー不足によりボールを上から打ち込めずボールが上がらないのです。癪になってその帰りゴルフショップに寄り、『初心者・シニア向け』と宣伝している中空アイアンを購入しました。昔のタラコのような形状で、すべてフェアウエィウッドで打つ感覚です。PWや9番アイアンは構えた時に違和感があります。アイアン中心に練習場で8回打ちました。コースでは2回目くらいまではボールが上がらずトップ気味になりますが途中から打てるようになりました。

 今年は25年来の最少ラウンド数に終わります。嬉しいのは先週、RT6716ヤード(par73)と距離の長いセントラルGCで43・43が出て、引き続き6404ヤードの多摩CCで40・43が出たことです。これで今年の平均スコアは80台になりました。昨年はRT6430ヤードのノースショアCCでびっくり仰天の36・39を記録したことがあります。この年齢でもまだまだイケルと光明が射して来ました。因みに私の飛距離はドライバーで200ヤードです。150ヤード以上はウッドクラブを使います。

 通っているゴルフ練習場の知り合いの84歳になるWさんは平均80前後でラウンドしています。エイジシュートは数えきれない回数です。年間80ラウンドをこなしており、平日は毎日練習場に来ています。彼の練習はフルショットは少なく、30ヤード以内のアプローチ中心の練習をしています。ハンディ5以下のアマチュアがホームコースで、コース初体験のシニアプロと対戦するBS放送の『ゴルフ侍』を毎回見ています。先週は59歳でプロになった73歳の古市忠夫さんが54歳のアマとの対戦で圧倒しました。プロとしては決して華麗とは言えないフォームですが、ドライバーは230〜240ヤードの飛距離、アイアンの正確さ、グリーン周りの上手さに感心しました。このお二人は年配ゴルファーにとって願ってもない良いお手本です。

 最後に紹介します。私のゴルフクラブセッティングは1w・4w・7w・9w、アイアンは5・6・7・8・9・PW・AW・SW・PTの13本です。

 直近11日間の過ごし方は、セントラルGC・石岡GCウエスト・卓球・卓球・卓球・ゴルフ練習とカラオケ・多摩CC・休養・卓球・卓球・卓球大会出場です。

 ここ数年同じ傾向ですが、昨年度の実績は、卓球は大会出場20回を含む150回、ゴルフは1泊2プレー11回を含む33Rと練習場82回、カラオケは48回、完全休養は52日でした。

 年配者の加賀屋ファンの皆さん、思い残すことのないように人生を満喫しましょう。
 チャレンジ精神を永遠に持ちましょう。


平成25年11月5日   渡 若造