ゴルフ場倒産情報

総武グループ

2007年04月03日(火)

総武都市開発株式会社と同社の100%出資子会社の株式会社軽井沢森泉ゴルフクラブが民事再生手続き開始を申請

適用:民事再生法 負債:540億円

関連するゴルフ場:総武カントリークラブ(共通会員権も含む) スプリングフィルズゴルフクラブ 軽井沢森泉ゴルフクラブ


 総武都市開発株式会社と同社の100%出資子会社の株式会社軽井沢森泉ゴルフクラブより、2007年4月3日に東京地裁へ民事再生手続き開始の申し立てを行い、保全命令を受けたとの通知がありました。
名義書換も本日より停止しております。(総武グループ共通会員権も含む)

 総武都市開発株式会社は、1959年12月にゴルフ場経営を目的として設立された。1964年に総武カントリークラブ(千葉県)をオープン、さらに1987年7月にはスプリングフィルズゴルフクラブ(茨城県)をオープンするほか、複数のグループ会社でゴルフ場の運営を手がけていた。当社直営の総武カントリークラブは都心からのアクセスも良く、過去には男子プロゴルフトーナメントのサントリーオープンが開催されるなど知名度を有し、またスプリングフィルズゴルフクラブも名門コースとして知られていた。

 バブル崩壊後も根強い人気を有していたが、法人需要や個人消費の落ち込みから客単価は下落。1997年に預託金償還期限が到来、一部現金で返還したものの、残りについては期間延長を行うなどしていた。その後、競合激化などで業績が低迷、こうしたなか今年3月に再び預託金の償還期限が到来、返還請求が多発し対応が困難となったことで今回の措置となった。

 株式会社軽井沢森泉ゴルフクラブは、1983年11月に設立した。1995年7月に軽井沢森泉ゴルフクラブ(長野県)をオープンし、戦略的な本格コースとして知られていた。欠損計上と借入過多から余裕に乏しく、総武都市開発の支援を得て運営してきたが、連鎖する形となった。

 負債は総武都市開発株式会社が約386億円、株式会社軽井沢森泉ゴルフクラブが約154億円で2社合計では540億円。

尚、株式会社武蔵野ゴルフクラブ、株式会社中山カントリークラブ、株式会社川越カントリークラブの3社は独立した会社であるため、当該民事再生手続きの影響はございません。

総武は、今後、裁判所の監督の下「パシフィックゴルフグループ」をスポンサー企業として再建を目指すこととなります。
軽井沢森泉は、今後、裁判所の監督の下「リゾートトラスト株式会社」をスポンサー企業として再建を目指すこととなります。

帝国データバンクより