ゴルフ場倒産情報

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2003年2月28日(金)
経営会社: 株式会社ケイ・ティ・シー
適用:破産宣告
負債:114億円
 2月26日に会社更生法の適用を申請したハウステンボス(株)のグループ会社でゴルフ場を経営する(株)ケイ・ティー・シー(資本金2億9000万円、長崎県西彼杵郡西彼町八木原郷2879−2、松田裕二社長、従業員27人)は、2月28日に長崎地裁へ民事再生法を申請し、同日保全命令を受けた。
 申請代理人は正田賢司弁護士(東京都港区虎ノ門1−17−3、電話03−3591−3281)ほか3名。
 同社は、1987年(昭和62年)3月に、ハウステンボス(株)のリゾート計画の一環として設立されたゴルフ場経営会社。同グループのホテル経営会社を筆頭株主に、地元企業や金融機関などのほか、ハウステンボス(株)とハウステンボス商事(株)が出資している。91年10月には「ハウステンボスカントリークラブ」(18ホール)をオープン。ハウステンボスとタイアップしたゴルフコンペ企画や、平日会員の新規募集などが奏功して、ピーク時の97年3月期には年収入高約6億2600万円を計上していた。
 その後は、不況の影響から会員・ビジターともに利用客が減少し、2002年同期の年収入高は約4億8900万円にまで落ち込んでいた。豪華なクラブハウスの償却負担などから赤字が続いたため、2001年同期にはハウステンボスから約30億円の債務免除を受けたものの、2002年同期末で約24億5600万円の債務超過に陥っていた。
 こうしたなか、実質親会社のハウステンボスが2月26日に長崎地裁佐世保支部に会社更生法の適用を申請、これに連鎖し、今回の措置となった。
 負債は約114億円。
 ハウステンボス関連では初の連鎖倒産となる。
帝国データバンクより