ゴルフ場倒産情報

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2003年2月28日(金)
経営会社: 株式会社高宮カントリークラブ
適用:破産宣告
負債:400億円
 (株)高宮カントリークラブ(資本金1億円、広島県広島市中区大手町3−1−3、藤田公康社長、従業員107人)は、2月28日に広島地裁へ民事再生法を申請した。
申請代理人は服部弘志弁護士(東京都中央区銀座1−8−14、電話03−3561−8686)ほか4名。
 同社は、1989年(平成元年)7月に藤和不動産(株)(東証1部上場)の100%出資により設立されたゴルフ場経営会社(現在の持ち株比率は約14%)。93年9月にゴルフ場「リージャスクレストゴルフクラブ」(広島県高田郡高宮町)をオープン。世界屈指のデザイナーを起用し、グランドコース(18ホール)、ロイヤルコース(18ホール)の各コースに格調高いクラブハウスを完備していた。
 計画自体がバブル期に計画されたもので、会員権の販売が不振であったうえ、来場者数も当初の目論見通りには推移しなかった。投資負担が重荷となり、オープン2年目の96年3月期には年収入高約6億400万円を計上していたが、約30億2900万円の経常欠損計上を余儀なくされていた。
 このため、グランド、ロイヤル両コースで共通販売していた会員権が1800万円と高額であったことから、99年4月よりグランド330万円、ロイヤル660万円のツーコースの分割販売を開始するなど営業面を強化。2000年同期は年収入高約7億5000万円と増収に転じていた。しかし、2001年同期の年収入高は約7億1700万円と再び減収となり、収益性改善されず、約12億9400万円の経常欠損を計上。繰越損失は約154億5000万円にまで膨らみ、経営を圧迫していた。 
 この間、金融機関からの協力を取り付けるほか、親会社からの借入金などでしのいでいたが、先行きの見通しが立たず、今回の措置となった。
 負債は約400億円。
帝国データバンクより