株式会社伊香保ゴルフ倶楽部

2007年11月2(金)  適用:民事再生法 負債:504億円
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株式会社伊香保ゴルフ倶楽部は、2007年11月2日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は中込秀樹弁護士、田邊勝己弁護士ほか5名。

 株式会社伊香保ゴルフ倶楽部は、大洋建設株式会社のグループ会社として、1981年9月に設立されたゴルフ場経営業者。1984年10月にオープンした岡崎城コースと、1992年10月にオープンした清瀧城コースの2コースの運営を手がけ、1988年にはゴルフ練習場、1993年には商業ビルを新築するなど、事業を拡大。1990年代前半のピーク時には約30億円の年収入高を計上していた。

 しかし、母体の大洋建設株式会社が1996年9月に事業を停止。また、業績が悪化する中で年商を大幅に上回る借入金が収益を圧迫していた。打開策として、2003年から2004年にかけて両施設を売却するも、多額の金融債務の圧縮にメドが立たず、金融機関からの借入金もRCC(整理回収機構)やサービサーに譲渡され、新たな資金調達が困難な状況になっていた。

 近年では、不況下のレジャー支出減少や企業の経費削減などを背景として、入場者数は減少。さらに客単価の低下も加わり、2007年3月期の年収入高は約8億円にまで落ち込んでいた。「岡崎城コース」については1999年よび2005年以降、清瀧城コースについては今年10月以降の償還期限に返還できず、今回の措置となった。

 負債は預託金約430億円を含む約504億円。

帝国データバンクより