ゴルフ場倒産情報

鳥山城カントリークラブ

2002年05月29日(水)

株式会社烏山城カントリークラブが民事再生法の適用を申請

適用:民事再生法 負債:80億円


 鳥山城カントリークラブの経営会社である株式会社烏山城カントリークラブは、5月29日に横浜地裁へ民事再生手続き開始を申請、同日保全命令を受けた。
 申請代理人は、金子悦司郎弁護士ほか。
 同社は、ゴルフ場経営を目的として1970年(昭和45年)8月に株式会社日本スポーツ協会の商号で設立、72年に現商号に変更した。73年には18ホールを完成させ仮オープン、翌74年には9ホール完成させ、「烏山城カントリークラブ」(27ホール)を完全オープンした。当コースはかつて日本女子オープンゴルフ選手権が開催されたのをはじめ、数々のトーナメントが開催されるなどチャンピオンシップコースとして知名度を有し、会員権価格も一時は1000万円を超えるなど、名門コースとしての地位を確立していた。会員数は個人・法人合わせて1800名内外で首都圏方面からの顧客を中心に、94年3月期には年収入高約9億5600万円を計上していた。
しかし、不況の長期化により入場客数の減少が続き、同業者間の過当競争から採算割れが続いていたうえ、借入金の圧縮も思うように進まず、99年同期の年収入高は約5億円にまで落ち込み余裕のない運営を余儀なくされていた。この間、プレー料金を引き下げ顧客獲得に努める一方、人件費の削減や取引金融機関に対しては金利減免や弁済猶予の支援を要請していたが抜本的解決に至らず、今回の申し立てとなった。負債は約80億円。

帝国データバンクより