ゴルフ場倒産情報

大日向カントリー倶楽部

2002年10月07日(月)

大日向森園株式会社が民事再生法の適用を申請

適用:民事再生法 負債:110億円


 大日向森園株式会社は、10月3日に東京地裁へ民事再生手続き開始を申請した。
申請代理人は野中信敬弁護士。なお、監督委員には北秀昭弁護士が選任されている。
同社は、ゴルフ場経営を目的として1972年(昭和47年)11月に設立された。76年には18ホールのゴルフ場「大日向カントリー倶楽部」をオープン、翌77年には9ホールの増設を行い、27ホールのゴルフ場として運営していた。東京三菱銀行および同行のグループ企業から出資を得るほか、会員も7割強が同行関係者で占められるなど結びつきは強く、また過去には男子プロゴルフトーナメント「三菱ギャラントーナメント」が開催されたこともあり、97年12月期には年収入高約7億7100万円を計上していた。
長引く不況による業界低迷から同業者との競合激化とこれに伴なうプレー費の引き下げから業績は低迷、99年同期の年収入高は約6億7500万円にとどまり、連続欠損から債務超過となっていた。
以降は預託金の償還が相次いでいたため、主力行からの資金支援を得て繰り回すなど余裕のない運営を余儀なくされていた。こうしたなか、今年8月には、米国投資ファンドのローン・スター・グループに同社の株式および金融債務を売却していた。
なお、今後はローン・スター・グループがスポンサーとして再生手続きを行う予定。
負債は約110億円。

帝国データバンクより