過去にあったゴルフ場経営会社の倒産情報

千葉廣済堂カントリー倶楽部の経営会社である廣済堂開発株式会社ほか3社が民事再生法を申請

2014年6月18日

適用:民事再生法 負債:3社合計で160億4200万円

関連するゴルフ場:千葉廣済堂カントリー倶楽部 廣済堂埼玉ゴルフ倶楽部 ザナショナルカントリー倶楽部

 廣済堂開発株式会社と関係会社の株式会社千葉廣済堂カントリー倶楽部、株式会社廣済堂埼玉ゴルフ倶楽部の3社は、6月18日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全および監督命令を受けた。
 廣済堂開発(株)は、1966年3月に東証1部上場の廣済堂グループの不動産管理を目的に設立。1978年以降、休眠していたが、1984年4月にグループが保有するゴルフ場の経営を目的に事業を再開。1985年8月にザナショナルカントリー倶楽部(静岡県)をオープンした。その後、千葉廣済堂カントリー倶楽部(千葉県)、廣済堂埼玉ゴルフ倶楽部(埼玉県)を加え、3ヵ所のゴルフ場の運営を手がけていた。特に、千葉廣済堂カントリー倶楽部は、廣済堂レディスゴルフカップが開催されるなど知名度を有しでいた。
 しかし、ここ数年は赤字決算が続くなど収益の悪化に歯止めがかからず、債務超過に陥っていたことに加え、グループ会社への貸付金も重荷となっていた。こうしたなか、2013年3月に当社を含めたグループ会社の株全てが廣済堂から別会社に売却されていた。その後も預託金の返還請求が多数なされるなどしたことから、今回の措置となった。

 負債は廣済堂開発が債権者約500名に対し約86億8700万円、千葉廣済堂カントリー倶楽部が債権者約2800名に対し約48億6900万円、廣済堂埼玉ゴルフ倶楽部が債権者約1400名に対し約24億8600万円で、3社合計で債権者約4700名に対し約160億4200万円。

帝国データバンク