過去にあったゴルフ場経営会社の倒産情報

2004年03月24日(水)

湯ヶ嶋高原倶楽部の経営会社である株式会社湯ヶ嶋高原倶楽部が民事再生法を申請

適用:民事再生法 負債:393億800万円


 湯ヶ嶋高原倶楽部の経営会社である株式会社湯ヶ嶋高原倶楽部は、2004年3月24日に東京地裁へ民事再生法を申請した。
 当社は、1973年(昭和48年)10月設立。1986年5月に静岡県田方郡天城湯ヶ島町にゴルフ場(湯ヶ嶋高原倶楽部)(18ホール)およびテニスコートやプールを併設したホテル宿泊施設(86室)をオープンし、ピーク時には10億円内外の年収入高をあげていた。
 しかし、近年は来場者数の落ち込みや施設維持費、借入金返済負担などから資金繰りが厳しくなり、人員リストラを行い施設運営を外部委託していた。ここ1年間の年収入高は約1億4200万円に低迷、2003年12月末時点で約212億円の債務超過に陥っており、預託金償還にも対応できないことから自力再建を断念した。
 負債は約393億8000万円(会員3627名に対する預託金約233億2400万円を含む)。
 なお、会社側によると、フランスに本部を置く投資銀行(エルメス キャピタル パートナーズ エス・エー・エス社)がスポンサーとして再建支援の基本合意を締結したとしている。

帝国データバンクより