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『M社長「カッコー!」の鳴き声とともに惨敗!』 モリゾー通信

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2015.03.10


“三寒四温”。3月の声を聞くようになり日増しに春が近づいてきているような毎日ですな。そして拙者にはキビシい様々な花粉ちゃんが、バサバサバサバサ、ドシドシドシドシ、大気中にまき散らされている昨今でございます。朝晩アレグラを服用し、ことあるごとにアレルギー専門の目薬や鼻薬を注入し、さらにはマスクにゴーグル、そして鼻栓まで導入し、まるで人造人間のような風体で仕事に励むオッサンでございます。皆様方のなかにも、ご同輩がいらっしゃるのではとお察しいたします。

もうこうなりますとゴールデンウィークまでひたすら我慢の毎日。パッティングの際にも「ポターリ」グリーン上に小さなカジュアルウォーターが出現。ショットの際には「グッショ!」ならぬ「ブワッシャーイ!こんちくしょー!」が炸裂でございます。この時期はゴルフのスコアなんてどうでもいい一年の中の“あきらめ期”ですな。

と、そんな最悪の季節に、SさんとM社長から『盛さん!特別料金をご用意いたしました!ぜひともHカントリーでご一緒しましょう!』無論もちろん二つ返事にて『あ、行く!行く〜!どんな困難が押し寄せようと行く〜!』そしてもうお一方は、今月の京カン月例チャンプの我らがBUNちゃんでございます。こちらのご仁、1日の京カンAクラス月例競技において、ただ一人アンダーパーで優勝された絶好調ゴルファーでございますな。久しぶりのお手合わせにて『あ〜、あの豪打がまた間近で見られるのかぁ。嬉しいやら、悲しいやら、羨ましいやら、複雑な気持ちとはこういうことを申すのでしょうかのお?』

当日はあいにくの曇天で、予報は最悪。朝4時に目を覚ました拙者は『う〜ん、今日は行きたくねえなあ。そうだ!急に立ちくらみがして、駅の階段を踏み外しゴロンゴロンと3回転した挙げ句、なぜか階段の下にたたずんでいた美女の上に落下。それで「あれ、殿方大丈夫でございますか?私が病院にお連れしてしんぜましょう!さ、さ!この手にお掴まりあそばせ!」「いやいや、そなたのようなお美しい方に・・・実にかたじけのうございますな。では、お言葉に甘えまして。」という訳で、ただいま美女と病院にいるので今日はゴルフ行けないわ。という言い訳をしてみようかのう。』などと早朝の妄想は膨らみに膨らむのでございます。

が、現実は・・・朝もはよから旅支度をし『クラブ、よ〜し!バッグ、よ〜し!痛風の薬、よ〜し!ナビ、完了!では、出発進行!』という毎度のルーチンが炸裂!いざHカントリークラブに向かうのでございました。久しぶりのHカントリークラブに到着し、フロントにてチェックインなどしておりますと後方から“殺気!”『な、なに奴!』後方にいらっしゃったのは、あのM社長でございました。(笑)さすが!『ゴルフ場は戦場!ひとたび場内に入った瞬間、オレは孤独な一匹狼になるんですよ。盛さん、オトコにはやらなければならない時があるんですよ!』とまで究極のビジョンをお持ちのM社長。見事なまでの“殺気”をお出しになっていらっしゃるのでございましたな。

久しぶりのラウンドでございましたので、そのような究極の一匹狼のM社長に失礼の無いようこっそりとレンジに行き30球。『あれ?意外に調子いいじゃん!肩の痛みもだいぶ良くなってるし。テヘヘ。』
レストランに上がりますと・・・すでにM社長恒例のハムエッグと黄金水の舞い踊りでございます。拙者の姿を見るや否や、M社長すかさず『あ〜黄金水、追加お願いします!』豪快でございます。見事なお手前でございます。ありがたくご相伴にあずかりますな。とここでSさんが『いや、ここは私にお任せください!いつもお世話になっているのですから。』大人の発言でございます。見事なお手前でございます。ここでは拙者もM社長もありがたくご相伴にあずかるのでございました。本当に恐縮です。Sさん。

ここHカントリークラブの練習グリーンは起伏がだいぶ複雑で、速いのか遅いのかよく分からないのでございますが、拙者は『こりゃかなり速いな。』と感じましたぞ。対してBUNちゃんは『盛さん、これ、下りだから速いんですよ。大したことありませんよ。ガハハハ!』というご感想でしたが、この感覚の誤りが後生に語り継がれる“BUNのマスターズっぽいアプローチ事件”に繋がるとは、このとき誰も気付かなかったのでございます。

さていつものお約束もキッチリといたし、10番からのスタートでございます。オナーはBUNちゃん。“バキャーッ!”もの凄い音を立ててはるか彼方へボールが飛んでゆきます。キャリーで右のバンカーを越える正真正銘の300ヤードドライブでございます。今月のチャンプはダテではございませんな。
続いて我らがM社長。“グワッキーン!”これまたボールは・・・竜巻球でございます。チーン。合掌でございます。
そして3番目は地主のSさんがセンターへ渋いドローボールを。
最後は拙者がBUNちゃんの方向の後方およそ60ヤード付近へ。(笑)しかし拙者のセカンドはフェアウェイセンター残り155ヤード付近へ。皆様方より『ナイスショット!』のかけ声をいただきますな。調子の上がらないM社長を尻目に第3打は6番アイアンにて“カッキーン!”どトップでございます。ゴロゴロゴロゴロ。花道を駆け上がり、バーディーチャーンス!(爆笑!)
この時点で一匹狼の嗅覚には『こりゃ、今日はやられるな。それもボッコボコに。』そのような臭いがしたようでございます。さすが!勝負に徹するオトコM社長!12番ではオトコMのバーディーが炸裂するも、その後は持病の花粉症にてクシャミ連発!『ヒャッフン!ヒャッフン!』その声にBUNちゃん『M社長!ボクが打とうとする時に、それはやめてくださいよ!ヒャッフンは!』『BUNちゃん、おれには「カッコー!カッコー!」って鳴き声に聞こえるぜ!信吾、オマエのクシャミはトリだ!トリ!ワハハハ!』『盛さん、ナイス!』そしてトリのクシャミを連発し意識もうろうのM社長は、BUNちゃんと拙者のバーディー攻勢にやられ・・・しかも途中でコロンなどお出しになられ大惨敗!ご自分の鋭い嗅覚にウソ偽りは無いという事を再認識されたという話を、晩年お付きの者にコッソリと話されていたそうでございます。

M社長の悲話(笑)はこれ以上書いてもいかがなものかと存じますので、前述した“BUNのマスターズっぽいアプローチ事件”にも触れておきましょうかのお。この事件は後半の4番ロングで華々しくお披露目されたのでございます。グリーン手前が池になっているこのホール。拙者の3打目は見事に池に吸い込まれ、泣きながら歩き出しますと『アッレ〜!』残り80ヤードからのBUNちゃんのアプローチショットは最悪のトップ!グリーンを大オーバー!『OB行っちゃえ〜!(拙者の声)』しかし奥の木に当たりかろうじて木の根っこに。
『ふふふ、運の良い奴よのお。前のホールでコロンちゃんのM社長と組んでいるんだから、ここでとどめを刺したかったのに。のお、Sさん。さてそれではその難しいアプローチ、とくと見せてもらおうかのお。ヘッヘッヘ。』『キャディさん、ユーティリティーください。』ウェッジでは無理とのBUNちゃんの冷静な判断が光ります。・・・が、上手に打ったそのボールはカップをかすめドンドンドンドン。コロコロコロコロ。スルスルスルスル。・・・グリーンをコロンと出、フリンジをソロソロと下り、わずかに残ったラフを横切り、まるでマスターズのような光景が目の前に。「チーン!」合掌でございます。ここのグリーンを『こんなの下りだから速く感じるんですよ。』と思われたことがBUNちゃんの手元を狂わせたのでございましょう。改めまして合掌でございます。「チーン!」

と、そんなこんなで本年初の“M社長と行くちょっとスパイシーなゴルフツアー”は大団円を迎えたのでございました。当日はすっかりSさんに甘えてしまい、本当に恐縮でございます。感謝感謝の一日でございました。次回は拙者がこころばかりですが、必ずお世話をさせていただきますぞ!あ、Sさん、ゴルフずいぶんと良くなっていますぞ!ナイスです!花粉が終わったらYにでも参りましょう!


しかし、ゴルフは本当に楽しいですな。今回のようにお若いしかも上手なプレーヤーにも、拙者のようなテキトーゴルファーがラッキーを味方に十分対抗が可能なのはゴルフをおいて他に無いかもしれません。来週は、またまたM社長ツアー第2弾でございます。本年12ラウンド目も楽しいゴルフをしてまいりたいと存じます。まだまだ春浅き季節ではございますが、皆様方もそれぞれに楽しいゴルフをなさってください!ではまた次回のモリゾー通信でお目にかかりましょう!