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『キャディさんから考えること』 モリゾー通信

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2014.1.7


あけましておめでとうございます!目土盛造でございます。
本年もなにとぞよろしく駄文にお付き合いくださいますよう、こころよりお願い申し上げます。

拙者、昨年の11月28日に掲載して以来"隠遁生活"を謳歌しておりましたが、ふと見渡せばそんな輩は拙者ただ一人。加賀屋ライター陣は着々と更新を重ねており『ふ〜ん、皆の衆年末なのに一所懸命頑張っているのお。ま、いっかあ!拙者は加賀屋唯一の"世捨て人"という事にしよう。』・・・怠惰な老人の完成でございます!星3つでございます!

気がつけば、ポッチャリ王子は引退宣言。さらに花屋のおっちゃんも転職につき休養宣言。上段のライターはほぼ壊滅でございます。
『継続を力に変えて、一緒に頑張っていこうね!』そんな約束をしていたのに、ひどいや!ひどいや!結局みんな仕事が大切なんだね。そんならいっそ仕事と結婚しちゃえば良いじゃん!バカバカ!(バカは拙者でございますな。笑)

そのような年末を過ごし、新年の加賀屋HPを拝見しますと・・・ゴルフ日記の初日には恒例の京カンでの初打ちが。M社長、スコアもしょぼい1月2日でございます。が、それよりも気になるフレーズが最後の方に書かれているではございませんか。「レイアウトは面白いし、メンテもまずまず良いコースだし、レストランも完璧である。でも、何かがここには足りないように感じるんだよなー。自分が思うのはやはり、キャディを付けないのが当たり前の習慣なんじゃないかって思うんだけど・・・どうなんだろうか??」はたと膝を叩き『その通り!おっしゃる通り!まさに正論!』
ここのところなんだかモヤモヤと感じていたことが、決して拙者だけではなかったこと。やはり同じ感想を抱いていた方がいらっしゃったという事が、しかもそれがM社長だったという事が、なんだか拙者に『おお!ご同輩!さすが!』という思いをくださった訳でございますな。

京カントリークラブは、大洋緑化によって平成2年に開場した大洋緑化のフラッグシップとなるゴージャスなゴルフ場でございました。当時を知る方々は異口同音に『いや〜、あの頃はコースのレイアウトもメンテナンスも超一流。グリーンは恐ろしく早く、真っ白な砂が眩しいバンカー群と、たくさんの錦鯉が泳ぐ美しいハザードが実に美しいコントラストを描いているゴルフ場でしたな。しかもバスルームをはじめとしたアミューズメント施設は東洋一!いやはや凄いゴルフ場でしたね。』

そればかりではございません。40数名のハウスキャディさんは、18〜22歳の可愛い女性陣がずらりと勢揃い!今では大分くたびれてしまった感のある入場ゲート脇のキャディ寮の前には、プレー終了後、ドイツやらイタリアやらの名車に乗ったチョイ悪オヤジ達がズラリと並んでいたのでございます。当時のキャディさん達は、しっかりと研修を受けプロフェッショナルの心得を習得されている方々が多く在籍していたように記憶しておりますな。どうです?昔の京カントリークラブ、素敵でしょ?

キャディさんの仕事というものは、実は大変奥深いものがございます。良いキャディさんにあたると、その日一日のゴルフが充実し気持ちのよいプレーが出来るのは、皆様ご承知の通りですな。朝の玄関での気持ちの良いご挨拶から始まり、キャディバッグを預かり、それぞれのクラブを整頓確認し、さりげなく元気の良い「はい!」という返事をくださり、残りの距離を聞けば的確に答えてくださり、ラインを聞けばそれぞれのタッチを考えてお教えくださり、下手なプレーヤーが左右にすっ飛ばせば即座にダッシュで探してくださり、ピンは静かにでも迅速にグリーン外に置き、遠い方から「入るといいですね。」などと言いながらボールを拭いてくださり、少し遅れそうなパーティーにはさりげなく「前の組に少し離されてしまいました。ちょっと急ぎましょう。」きちんと言うべきことは言い、黙々とディボット跡を目土し、ボールマークを修復し、ルールで揉めたら携帯しているルールブックをさっと出し、いつも笑顔でにこやかに、ホールアウトしたプレーヤーには「ありがとうございました!またぜひお越しくださいね。」そして最後にプレーヤーのクラブを心を込めて掃除する。
いやはやこれは・・・究極の接客業でございますな。目土盛造、このようなキャディさんとご一緒できたら感動でございます。盛り場でムダなお金を落とすくらいなら、4バッグでたった4000円!一日中気分良く楽しく遊べる、こちらをチョイスでございます!

とまあ、理想のキャディさんについて妄想も含めて書き並べましたが、実は究極の接客はキャディさんの仕事ぶりでもなければ、美人だったりという事でもないのでございます。本当の究極の接客は・・・ゴルフ場のすべてのスタッフの、心からの笑顔!笑顔!笑顔!・・・これ以外に無いのでございます。

考えてもごらんなさい。どんなに有能に仕事をこなしてもらったとしても、笑顔ひとつ無いのでは台無しですね。どんなに美しい女性でも、表情の無い能面のような顔では台無しですね。拙者が所属しているゴルフ場も含め、今のゴルフ場に求められているのは"心からの笑顔"だと信じています。キャディさんだけでなくゴルフ場に働いている方々すべてが"心からの笑顔"でお客様をおもてなしする。それこそがサービス業の原点ですな。

京カンだけではございません。きっとM社長の"何かが足りない"は、このお腹の中から自然に湧き出てくる"心からの笑顔"かと思うのでございますな。企業の論理や小手先のサービスは、決してお客様には響かないものでございます。本当のサービス。それは『人が人に誠意と尊敬の念を持って互いの気持ちを伝え合う』そのような気持ちの良い温度のコミュニケーションではございますまいか。ゴルフ場の皆様方、その為にぜひ"心からの笑顔"でお客様をおもてなしくだされ!そして拙者たちゴルファーも"心からの笑顔"でお応えし、できるならキャディさん同伴で心を通わせるゴルフライフを過ごされてはいかがでしょうか?

今回はM社長のお言葉に感じ入り、妙にシリアスになってしまいました。ときにはこんな事もございます。どうかお許しを。
とは申せ、2014年もすでに3ラウンド。2日は山田ゴルフ倶楽部にて41/42。続く3日も『オレ今日もやっちゃうよ!』で、いきなりの大台50(爆!)/38。ついでに4日は京カンにて42/43。ま、寒いのでこのくらいで勘弁してやろうと思います。皆様方も冬のゴルフでスコアが異常に悪かった場合『おうおうおう!寒いんで、この辺で勘弁してやら〜!』と言って、ご自分を正当化なさっていただき、とんでもなく強いゴルファーになってくださいませ。(笑)

今年は強力な寒波が予想されておりますな。どうか皆様ご無理をなさらず、楽しく心の通い合ったゴルフをなさってくださいね。ではまた、次回のモリゾー通信でお会いいたしましょう!