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『晴れ後、豪雨。ステキな一日。』 モリゾー通信

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2013.08.05


盛夏でございます。日本の夏でございます。
毎日毎日蒸し暑い晴天が続く今日この頃、みなさまお元気でお過ごしでしょうか?目土盛造でございます。

最近は出場する方々の健康も考慮し、なかなか真夏にクラブ競技を開催するゴルフ場も少なくなりましたな。ゴルファーの年齢も年々高くなり、いまや平均年齢が還暦過ぎは当たり前、フツーに65歳以上というクラブも多くなったとお聞きします。これだけご高齢のメンバーが多くいらっしゃるのでは、熱中症が取沙汰される“亜熱帯・ニッポン”では至極もっともなお話と申せましょう。
しかしながら世のゴルファーのみなさまは、日々歩いているせいなのかなぜだか異常に意気軒昂!(笑)『ウッホホホ。ワシもだいぶ飛距離など落ちてきたが、まだまだ若いもんには負けん。どれ、よっこらしょ。今年もクラチャン目指してみるかのう。どっこいしょっと。』言葉の端々にご自分を鼓舞するお言葉を差し挟みながら、意外にお元気なシニアゴルファーが多くいらっしゃるのでございます。

そんな中のお一人、山田ゴルフ倶楽部の帝王といわれているあのNさんの『クラチャンなんつーもんは、他のお客さんがあんまり来ない真夏の炎天下で、迷惑のかからない競技にするのが一番!なあ、支配人!』というナイスな発言に則って今年も8月4日に予選が開催されたのでございます。当日の出場者は40名。ベスト8取りでございます故、なかなかの盛況でございますな。

当日は、やはりの炎天下にての開催でございます。拙者は5組目のスタートでございます。同伴競技者は、ハンディ頭のOさん、初出場のお若いSさん、そして同ハンディながら公式競技になると抜群の勝負強さをお見せになる『盛ちゃん、久しぶりだなあ。いただいたパターが入って入って。ガハハハ!今日も使わせてもらってるよ!』前出の山田の帝王・初代チャンプのNさんでございます。Nさんには以前、ちょっとしたお礼でパターをプレゼントしているのでございます。愛用していただいているようで恐縮でございますな。

と、そんなこんなで始まりましたクラブ選手権でございます。まずはOさんがフェアウェイ左サイドにナイスショット!続くNさんも同じところにナイスショット!そして拙者も同じところにナイスショット!3つのボールが並ぶ様はなかなかに『もしかしたら、かなり上手いんじゃないの?え?レベル高いんじゃないの?』と思わせるものでございました。が、しんがりに登場されたSさんが・・・初出場の緊張のせいか少々無念な結果に。ドンマイ!Sさん!

野球でもないのに、セカンド、ゴロ。サード、またまたゴロ。で、ピン右8mにパーオンの末(笑)無難に?パー。それを見たOさんからは『スコアカードにゴロ、ゴロ、パー。って書きますよ!』と言われる始末。んなこと言ったって『去年は予選落ち、今年は絶対通るぜよ!』の気合いが見事に空回りの、トップボールのオンパレードなのでございます。2番ホールは『おお!盛ちゃん、ナイスショット!』Nさんのお褒めのお言葉をいただいたドライバーショットに続き、ナイスセカンドにてのナイスパー。『ちょっと落ち着いてきたかな。ボールもいい感じに上がるようになったし。頑張るぞ!』

そして迎えた3番ホール。『ピンまで下りを入れて190ヤードです。でも、アゲてますから下りは見ないでお願いします。』久しぶりにおつきいただいたキャディのIさんのジャッジに、迷わず『ではユーティリティーをば!』オナーは拙者からでございます。『ピンは右側だけど、まずはグリーンセンター狙いで攻めよう。少々ティーを低くしてライナーボールがいいべ。』パッキーン!手応え十分のティーショットでございます。『おお!予想外にピン筋!こりゃくっついたな。』3番ホールは谷越えの打ちおろしで、巨大な横長のグリーンがティーグラウンドからよく見えます。拙者のボールは、ホップするような弾道でピンに一直線!『入っちゃう!・・・あ、入った〜〜〜!』ワンバウンドしたように見えたボールは、映像を見ているかのようにカップに消えたのでございます!『じぇ、じぇ、じぇ!ホールインワン〜〜〜!』拙者の頭の中は、元気一杯になれそうな“あまちゃん”のオープニングソングが流れるのでございました。

2008年の加賀屋杯に続く、生涯二度目のホールインワン。しかもクラブ最高峰の公式競技の最中に。いやはやビックリ仰天とはこのことでございましょう。意気揚々とグリーンに上がり、カップを見ると『じぇ、じぇっ!カップの土手が崩れてる!』何と、ワンバウンドしたように見えたボールは、直接カップの土手に当たり、それを崩して跳ね上がりカップインしたものと判明。『こりゃあすげえ!こんな事ってあるんですねえ。』崩れた土手を一所懸命修復している拙者に『おう、盛ちゃん。これで2アンダーか。やるなあ。このままいけば12アンダーまでいくぜ!それより終わった後は宴会だなあ。ワハハハ!』Nさんの励ましなのか、いたぶりなのか、理解不能な発言が山武の山々にこだまするのでございました。

しかし、4番は3パット。5番はアプローチが寄らずで、たちまちフツーのオジサンに。6番売店にて『あの〜・・・いつもの、ほれ千円の商品券みたいなやつ下さいな。』仲良しの売店のお嬢さんが『はいはい、目土さん、1枚で良いですか?』『・・・20枚。』『えぇ〜〜〜っ!20枚ってなにかあったんですか?』『3番で入っちゃいました。ハイ。ホールインワンです。』『しぇ〜〜〜っ!』キャディのIちゃんに『少ないけど取っておいてね。ありがとうね。』とそれをお渡しし、6番ショートは正面の木に当てボギー。7番はイージーパーの後、8番ではまたまた3パットが炸裂しダボ。さらに9番でも3パットで、結局前半は40回。すでに3パットが3回。どうやら今日はショットは最高、でもパットがしみじみとサイテーの一日のようですな。これから先の後半戦が思いやられるのでございました。

軽薄を絵に描いたような芸風で山田ゴルフ倶楽部を席巻している拙者ですので、クラブスタッフの皆様はじめ様々な方々と交流がございます。ランチどきには、もうほとんどのテーブルからの親善大使の方々が『おめでとうございます!で、スコアはいかがなのでしょうか?まさか、また33ですか?それとお祝いの会はいつやりますか?』といった返事に窮するようなご質問を携え、拙者のテーブルに殺到するのでございます。
『スコアは40だよ!へっ、ホールインワンしたってこんなもんだよ。もう予選落ちすれすれのボーダーラインだよ!お祝いの会は、また後日連絡しますからね。う〜〜〜。』噛み付きそうな自暴自棄ワールドの完成でございます。・・・「いつものお約束の品でございます。」オーダーすらしていないのに(笑)レストランマネージャーのSさんからふだん通り(どんなふだん通り?)のゴールデンウォーターが差し出されます。グビグビ!『おらおら〜!後半もまくったるぜ〜!』

10番11番12番と無難なパー。13番で左引っかけのダボの後14番パー。まだまだいけそうな手応えですな。しかし15番ロングでほとんど2オンからの3パットボギー。これは痛い!これで通算7オーバー。予選通過ラインはおそらく80回。ギリギリの崖っぷちでございます。迎えた16番ショート。またまたユーティリティーにてのティーショットは、3番、12番に続いてのピン一直線!『おら〜入っちまえ〜!・・・なぜならパットがヒドいんだもん!』とはいえ入るはずも無く手前3m。しかし絶好のバーディーチャンスも、この日のパッティングではパーが精一杯。あと2ホール、1オーバーで上がればなんとか大丈夫。気合いだ!モリゾー!

ここをしのげばどうにかなる。山田ゴルフ倶楽部の胸突き八丁17番ホールにまいりました。まずはオナーのNさんが『あ〜やっちゃったよ〜!』右のOB方向へティーショットをすっ飛ばします。『イヤなもん見せてくれるよなあ。しかし!オレはど真ん中へ打つ!(キッパリ!)』カッキーン!ひえ〜!Nさんと同じ方向へボールは飛んでゆくのでございます。『うっわ〜!やっちまったぜ!』心の弱いオッサンは暫定球も左の林にまっしぐら。枯れ池からの脱出を2発目のOBとすると、あとは奈落の底(泣)。このホール、なんと12!脱落でございます。ガッカリでございます。「晴れ後豪雨」でございます。ゴール前まで大差で先頭を走っていた大本命の馬からの落馬でございます。結局最終ホールもボギーで88。1ホールの心のゆるみで惨敗でございます。Nさんは78で通過。拙者、Oさん、Sさんの惨敗三銃士は揃って頭を垂れるのでございました。ああ、でもステキな一日であったのお。どんな一日でも、やっぱりゴルフは最高じゃ!

8月4日、日曜日。ホールインワンという快挙と、予選落ちという屈辱を一日で味わい“一粒で二度美味しい。”というコピーが脳裏を駆け巡った今年の山田ゴルフ倶楽部クラチャン予選でございました。『盛ちゃんは、なにか持っているねえ。』と言われる昨今でございますが、皆様方におかれましては『なにも持たずに予選だけ通過してくだされ。』という言葉を拙者から贈りますぞ!

さあ、次回は京カンのクラチャンに挑戦でございます。性懲りも無く下手なゴルフに精を出す拙者に幸は来るのでございましょうか?皆様方、まだまだ酷暑の日々が続きます。競技にお出になられる方も、そうでない方も、どうぞご自愛いただきまして楽しい夏ゴルフを満喫なさってください。ではまた、次回のモリゾー通信にてお会いいたしましょう!


2013/8エース

ホールインワン、おめでとうございます。