京カンの教官 目土盛造

モリゾー通信/

スコアメイクの神髄?

2007.03.14

まだまだ冬の寒さの名残が残る日々が続きますが、皆様風邪などひかれずに元気にゴルフをなさっていらっしゃいますか?目土盛造でございます。先日この拙文をご覧くださっている“読者”のSさんから『盛さん、最近文章の流れがすごく良いですね!読んでいてとても面白いです!』というお褒めの言葉を頂戴いたしました。あ、ありがとうございますだ!しょ、庄屋様〜っ!一生懸命畑を耕しますだ〜っ!と言いつつ、相も変わらず芝生を無闇矢鱈に“耕している”今日この頃ですな。目土はきっちりやっておりますので、お許しくだされ〜っ!キーパーの伊沢様〜っ!
という訳で、相変わらずの“バカっぷり”に磨きをかけている拙者ですな。(笑)

さて、今回の“モリゾー通信”は“スコアメイクについて”というジャンルに言及(大袈裟ですな)いたしましょう。皆様はご自分のスコアについて、どのような思いを抱き、どのように解釈なさっているのでしょうか?拙者のハンディキャップは現在10。つまり、ワンラウンドで10回失敗できるのですな。タイガー・ウッズとラウンドして、10回の失敗をしてもいい勝負が出来るという訳ですね。(でもタイガーは6アンダーとかの、もの凄いスコアで回ってきてしまうとは思うのですが・・・。わははは!)

そんな“素敵なハンディキャップ”をいただいているのに、拙者のゴルフはと言えば「あ!ちっきしょー!んだよぉ!トリプル打っちゃったからこのラウンドはやめじゃ!無し無し!無かった事にしてくれいっ!」だとか「しめしめ、この林の中からのトラブルショットが成功すれば、ベストスコア間違い無しじゃ!」と言いつつの悲惨な大叩きだとか、まぁ“煩悩の数々”が多いこと。ちっともハンデを生かしておりません。とほほでございますな。
数あるスポーツの中でハンディキャップがあるのはゴルフ位のものでしょう。だからこそ老若男女がこぞって楽しめる“最高のスポーツ”となっているのでしょう。が、しかし!拙者や拙者の友人など(無論“Mr.煩悩”前田社長もね!)アマチュアゴルファーの皆様は『んなろ〜!』と叫ぶや否や、世にも恐ろしいスコアメイクに遁走してしまいます。ハンデを生かせばゴルフの神様もにっこりと微笑んでくださるのに、ご自分の力量をまったく無視したスコアメイク。正直“アホ”ですな。(大笑)

先日の月例杯でも、スターティングホールのアウト1番。拙者のセカンドショットはトップしてフェアウエイ右へ低いボールが一直線!「しょーがねぇ。ボギー発進で良しとすべぇ。」と思った矢先『盛さ〜ん!排水溝にあたって真右に跳ねたよ〜!もう一球暫定打ってください〜!』キャディのSチャンの声である。さよう、まぎれもなくあのキャディのSチャンの声なのである。「はぁ〜?何が右に跳ねたんだい〜?」『ボールが直角に真右に跳ねたのが見えたよ〜!』「ま、まじですか?」『でも本当だよ〜!真右に跳ねましたぁ!』もうその時点で“シオシオ”である。暫定球宣言をして(その時のF君のうれしそうな顔が・・・思い出しても、く、くっそ〜!)グリーンエッジあたりに暫定球をぶちかまし、初球の跳ねたあたりにいってみますと!が、が〜ん!ありましたな。しかも50センチほどOB杭の外側に、拙者のツアーステージが。思わず“ドナドナ”を口ずさみながら、悲しくボールをピックアップですな。グリーンに上がってきたシオシオの拙者を、前の組のキャディAさんが『盛さん!キレちゃダメだよ!』「うるせぇ!これがキレずにいられるかよぉ!」(Aさん、折角のやさしいお言葉を・・・ひどい態度でごめんなさい!だって“ドナドナ”だったんだもん!)あげくの果ての寄らず入らずでトリですな。
『盛ちゃん、キレずにやろうぜ。なっ!運が悪かったんだからさぁ。』なぜかニコニコとうれしそうなF君に励まされ、「これがキレずにいられるかぁ!」と言いつつ必死でボギーを重ねる拙者でございましたが、ゴルフの神様はキレてる拙者をすっかり見放し、ナイスショットはすべてディボット跡。たくさんの“試練”を拙者に分け与えてくださいました。7番ホールなどセカンドショットが右バンカー方向へ!行ってみると「ありゃま!これどうやって打てばいいのよ?えっ!」という四畳半大の巨大なディボット!というよりもでこぼこの畑状態でしたな。当然のエクスプロージョンは、アメリカンフットボールのファーストダウンにも満たない7ヤードゲイン!(泣)最後の〆は9番の4パット。思わず笑いすらこみ上げてくる拙者でございましたな。
ありがとうございました!ゴルフの神様!お陰様で空前絶後の51回でした。後半は43回で辛うじて100叩きを免れた拙者でしたが、ゴルフの神様が与えてくださる試練は、後半心やさしいF君に向けられ怒濤の96回!拙者は「わははは!おまえに勝ちゃあいいんだよ〜!」と言いつつ月例杯の表彰式に出席したのでございました。同判競技者でとても紳士だったM君、盛造まだまだでございます。レストランでご一緒した、これまた紳士のお父上に『盛さん、サイテーだったよ!父さん!』と言うのはやめてくだされ〜!
このように“スコアメイク”というものは自分の力量をしっかりと把握して、“キレない”“無理しない”“慌てない”というのが一番大切なのでしょうな。
“キレてる”“無理ばかり”“慌てまくり”の拙者は本当にまだまだですな。今回のサイテーのゴルフを深く反省しつつ、これからのアマチュアゴルフ人生に邁進したいと思っておりますぞ!今思い返せば、1番ホールのトリプルボギーなどたいした事ではありませんでしたな。なにしろハンデは残り7つもあったのですから。しかもボールを打ったのは拙者本人なのですから。

読者の皆様も、今回の拙者のような経験を数多くなさっている事と存じます。ゴルフの神様が教えてくれるのは、『盛造や、人間の出来る事などたかが知れているのじゃ。傲慢にならずに、コースにも同判競技者にも愛情を持って謙虚にプレーをするのが一番じゃ。スコアはその後についてくるもんじゃよ。』ということなのでしょう。“思い通りにならないこと”が人を成長させるのでしょうな。皆様も“思い通りにならないこと”に出くわしましたら『うれしい!思い通りにならないじゃん!よ〜し!めげずに頑張っていこう!』という精神でさまざまな事にチャレンジしてまいりましょう!これは“スコアメイクの神髄”ではなくて“人生の歩き方の神髄”ですかな?
では、また次回の“モリゾー通信”でお会いいたしましょう!