2012.10.03
お彼岸も過ぎ、すっかり秋の気配に満ちてまいりましたな。そして、釣瓶落としのように太陽が沈み、なにやら"侘び寂び"や"もののあわれ"にシミジミと感じ入る季節になってまいりました。
皆様いかがお過ごしでございましょうか？目土盛造でございます。
さてそんなある日、『盛さ〜ん！よろしければランチをご一緒しませんか〜！ただいま日本橋の某所におります。お待ちいたしておりますね！』有無を言わせぬＭ社長よりのお誘いが・・・。突然のお誘い（Ｍ社長はだいたいいつも突然でございますが）でございましたが、拙者とさらにさらに親睦を深める気持ちがにじみ出ております。日頃から『お待たせしません！』をモットーにご活躍されているＭ社長だけに、やわらかなお言葉の中にとんでもない不退転の決意を感じとった拙者は『分かった！いま雑用をこなしたら行くよ！』と申し上げるしか手だては無かったのでございます。
徒歩およそ１０分ほどの某所に到着すると・・・ゴールデン炭酸水を片手に『盛さん！お待ちいたしておりました！さあさあ、ご一緒にこのゴールデンをいただきましょう！あ！おねえさん、この美味しい水を瓶ごとあと２本ほど所望できませんか？』さすが！"お待たせしませんスピリット！"が炸裂でございます。
ふとＭ社長のお隣のご仁を見ると・・・（本当は最初から知っていたのでございますが 笑）『あれま！ＢＵＮちゃんでねえだか〜！そうそう、クラチャン予選通過おめでとう！いや〜伸び代が違うねえ。では決戦の前祝いとして、乾杯っ！』品の良い紳士淑女が集う中華の名店に、オッサン三人組のだみ声が響き渡りますな。
美味しいランチメニューを３種類注文いたしましたが、そこでＭ社長『あのですね、このランチメニューの他のやつ、副菜だけいただけませんか？ね、大丈夫でしょ？ね！ね！』ここでは"都合よくアレンジメントスピリット！"が豪快にうなりをあげますな。３種のランチと、追加の副菜、それにゴールデンとくれば、そこはまさに"油と米と麦の三重奏！昼下がりの美味しいコンサート"の誕生でございます。都心に巣食う魔界のオッサン三人組の勢いはとどまることを知らないのでございましたな。
そんなこんなで楽しく会話も弾み『そうだ！こんどＭ・Ｔさんを加えて久しぶりのゴルフやろうぜ！あ、オレさあＴカントリーのシニア選手権あるんで、その練習ラウンド兼ねてどう？』『いいっすよ！ボクもＴの東、回ったこと無いんでぜひお願いします！』とＢＵＮちゃんが・・・『あ、Ｍ・Ｔさん！こんどＴに行くんですが、大丈夫ですね？ハイハイ！分かりました！○月○日大丈夫ですよね！ハイ！』まだ話が終わってもいないのに・・・Ｍ社長、強引に交渉成立ですな。Ｍ・Ｔさんに二の句を告げさせず、アッという間に電話を切りますな。さすが！"お待たせしませんスピリッツ！"。とうてい拙者にはマネができない早業でございます。（笑）このように、人生において非常に役に立つ希有な行動力を勉強させていただく訳ですから、当然のことながらお勘定は拙者が持たさせていただきました。
Ｍ社長、本当にありがとうございました！
というようなことがあった９月の休日、クラチャンも１回戦を勝利、２回戦もあわやのところまで勝ち進まれたＢＵＮちゃんと久しぶりのゴルフです。そしてＴカントリークラブも久しぶりでございます。なにしろ帰りのフロントで『目土さま、理事長杯の時に３５００円多くいただいてしまい申し訳ございませんでした。ずっとお返ししたかったのですが、ようやくお見えになられましたので本日お返しさせていただきます。重ね重ね申し訳ございませんでした。』という顛末がございましたが・・・理事長杯の１、２回戦は６月。拙者、３ヶ月も来ていなかったって訳でございますの？（笑）
ＢＵＮちゃんのやりたかった東コースは、翌日のシニアでは使わないことを２日前に知り『信吾さあ、かくかくしかじかでコース変えてくれよ。な！いいじゃん、ＢＵＮちゃんは次回また東でやれば。なっ！』でムリヤリ西コースに。しかし『あのさあ、明日のシニアフロントティーなんだけど・・・』『・・・』無視でございます。完璧なシカトでございます。なにしろＢＵＮちゃんの楽しみにしていた東を西に変えたのは拙者。『なにも言えねえ！』・・・老人には厳しいフルバックでございます。
"グワッキーーーン！"ど真ん中にとんでもないボールが飛んでゆきます。『なんじゃ！そりゃ〜〜〜！』ＢＵＮちゃんのティーショットでございます。その飛距離、推定３００ヤード超！拙者のボールのおよそ７０ヤードほど先に、ひとり異次元の位置に白球が鎮座いたしておりますな。拙者、飛距離自慢のプロゴルファーともご一緒いたすことがございますが、ＢＵＮちゃんの飛距離はその方々に勝るとも劣りません。２年ほど前、真冬のＥカントリーにて、ぎっくり腰の拙者に『盛さん、ティー刺してあげますよ。ハンディもいっぱいあげますからね。』とやさしくしてくださり、さらにショットも曲げ放題だった面影などどこにもございません。『プ、プロだ！こりゃ、正真正銘の"隠れプロゴルファー"だ！』
拙者のセカンドショットは４番アイアン。最高のショットがグリーンを捉えます。Ｍ社長とＭ・Ｔさんから『最高！』のお声がかかります。が、ＢＵＮちゃんのセカンドショットはサンドウェッジで美しいバックスピンが。『プ、プロだ！こりゃ、正真正銘の"隠れプロゴルファー"だ！』
その後も以前のように大きく曲げることも無く・・・"グワッキーーーン！"のオンパレードでございます。京カンクラチャンの１回戦のお相手Ｆ君からは『盛ちゃん、ＢＵＮの飛距離はものすげえぞ！あれじゃ、たまんねえよ！』とお聞きしておったのでございますが、論より証拠！百聞は一見にしかず！あのアホだった青年が、こんなに成長しているなんて・・・男子三日会わざれば刮目してみよ！・・・この諺が胸を突き刺す初秋のＴカントリーでございました。
まさに日々鍛錬を継続している方は、次にお会いした時は大きく強く変貌しているという事を実感いたしました。ＢＵＮちゃん、あんた来年は日本アマでも狙ったらどうだい？え？１ホールで大量節をしてしまう癖を直してからだって？え？６階建てのショートホールでバーディーを取ってからだって？そいつは無理だぜ。拙者たちは、ＢＵＮちゃんのポカが大好物なんだから！（爆笑！）
しかし日々ひたすら素振りを続け、このように変貌なさった"隠れプロゴルファー"ＢＵＮちゃん。最高でしょう！皆様も"日々の継続、日々の鍛錬"を心がけてみてはいかがでしょう？もしかしたら４００ヤードも夢ではないかも知れませんぞ！
あ、翌日のシニア選手権予選は、この日Ｍ社長の『盛さん、ＢＵＮちゃんのために東インを回りましょう！ワン半で疲れる？そんなもん関係ないね！友情を育むことが今日のテーマでしょ！』の影響も多少あり、後半すっかり足に来てしまい２ストローク足りずに予選落ちでございました。しかし友情は・・・育むことができました。あ、ありがとうございました。（泣）
これからは短い秋。少々"侘び寂び"を愛でながら、楽しいゴルフをなさってくだされ！ではまた次回のモリゾー通信でお会いしましょう！皆様方、お元気で！