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残暑でございます。競技シーズンでございます。 モリゾー通信

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2012.09.04


あれほど五月蝿く鳴いていたキリギリスの声が、徐々に秋の虫達の声に変わろうとしておりますが、あいも変わらぬ大変暑い毎日が続きます。皆様いかがお過ごしでございましょうか?目土盛造でございます。

この季節、さまざまなゴルフ場でクラブ選手権が花盛りでございます。その昔は、一部の競技ゴルファーが他のメンバーさんやお客さまにご迷惑をおかけしてはいかがなものか・・・という殊勝な心がけでクラブ選手権などは7、8月の真夏の時期に開催されていたものでした。しかしながら、ここはほとんど東南アジア、亜熱帯モンスーン気候のニッポンでございます。あまりの暑さにリタイアなさる方々が続出!『いくらお盆の時期とはいえ、これでホンモノの仏さまでも出したらエラいこっちゃ!ここはひとつ少し涼しくなってからの開催にするべえ。』とあいなりまして、皆様方のご迷惑を顧みず、やむを得ずの初秋の選手権でございますな。このような傾向は、どこのゴルフ場も大体同じようなものでございましょう。

とはいえ『まだ暑い!暑過ぎて気持ちが悪い!50年ほど前は、ヒグラシが鳴き始めたらすぐに冬ごもりの仕度を整える。というのがどこの地方でもお決まりの行事であったのにのう。(大ウソでございます)』と長老が皆の衆に諭した(かどうかは定かではない)秋の始まりでございます。その暑いさなかに、我が京カンのクラブ選手権でございました。毎年他の競技と重なり、2年ほど出ておりませんでしたが『盛さん、今回のクラチャンあまり人が出てくれはりまへんのや。どうでっしゃろ?たまには出てくれまへんかのう。。。これはこれでゴルフ場の経営も大変なんでっせ。よろしゅうお頼みしまっせ。ほんま!』とおっしゃるI支配人のごり押し(笑)に負け、久方ぶりの出場と相成りました。

届けられた出場選手を拝見いたしますと、お〜!いるいる!いつものご常連さんは無論でございますが、最近メキメキ力をお付けになられ"上からの物言い"がいとおしいBUNちゃん。さらに今年ムリヤリ入会させられながら『オレのゴルフは絶好調!いまは誰にも負ける気がしないぜ!特に花屋にはな!ワッハッハ!』と鼻息も荒いまっちゃんや『フッフッフ。久しぶりの京カン。最近はすっかり茨城方面での活躍(暗躍?)を主体に行動してきたオレ様が、今日はどんなにスゴいゴルファーになったか、目にもの見せてくれるわ!』というポテンシャル満載のSくんも。そして『ボクはいつでも謙虚ですよ。一時は絶不調でゴルフをやめようとまで思いましたが、やはりゴルフは最高です。本日もよろしくお願いいたします。』内に秘めた闘志がさわやか(?)な湘南ボーイのM・Tさん。他クラブにて大活躍のお噂も各方面からお聞きすることが多く、最近めっきりお目にかかることが少なくなったM社長。その方が出場なさらないにもかかわらずの、加賀屋ファミリーがこぞって集結でございますな。

京CC

当日は7時半のスタートでございましたが、あいにくの天候でございます。拙者とご一緒なさる同伴競技者の皆様は、Tゴルフクラブで4度のクラチャンに輝く歴戦の強者Sさん。さらには朝のレストランにて『せんせえ!こっちに来て一緒にやりましょうよ。本日はよろしくお願いいたしますぞ!』で拙者とすでに黄金水をいただきあったお医者さまのHさん。そして近隣のイチゴ農園の園主、細身の身体から豪快なドライバーショットを繰り出すYさん。この3名の方々との36ホールにての予選ラウンド、インコーススタートですな。

まずは拙者たちのパーティーの、ふたつ前の組のBUNちゃんのティーショットが左前方の白杭ブッシュの中に炸裂でございます。さすが、百万の観客を沸かせる術を心得ている千両役者!その見事なスタートに、後続組の皆様からちいさな嗚咽と落涙が。BUNちゃん、大丈夫なのか???
そんな小さなさざめきをよそに、次の組のK君。こちらの方は真夜中の特別練習も欠かさず、近年グイグイとのし上がってきた努力家でございます。『ぐわ〜〜〜!』声にならない声を上げ、放たれたボールは合計3発。努力というものが報われることは無いのでありましょうか?神も仏も無いのでございましょうか?悲しい門出でございます。アーメン。K君に合掌でございます。

と、漫画のような先行組のショットを楽しく見送り、拙者たちのティーオフでございます。まずはSさん、フェアウェイ左にまずまずのティーショット。続くHさんも、まずまずで続きます。3番目は拙者でございますが『おいおい!大丈夫か?あ、大丈夫だな。そういうことにするべえ。』と右にすっ飛ばしても関係なし!の残り180ヤードのラフでございます。4人目のYさんは『ありゃ〜。。。』左の林の中に白球が消えますな。競技は"慣れ"が大変大事でございますが、ちょっと緊張なさってしまわれたようでございます。ドンマイ!Yさん!

ここのところ非常にいい感じでショットが切れている拙者は『おっしゃ!こんなラフには慣れっこだぜ。おら〜!』少々深めのラフでございましたがきれいなスライスを描いてのナイスオン!フツーにパーでのスタートでございます。11番は手前のバンカーにティーショットをぶち込み、およそ40ヤードのバンカーショットが残ります。『こんなもん、なんてこたあねえや。テキトーに打ったろ。ほらよ!』バックスピンがかかったボールはベタピンでございます。続く12番ロングもきれいなパー。なんとなく絶好調でございます。『オッシャ〜!このまま144で上がったるぜ!』・・・という事は絶対にある訳も無くごくごくフツーにボギーを交え、最初のハーフは39。

ターンした後の1番は1m、2番は5mがことごとくカップに嫌われ、ボギー、パー。そして3番のティーショットを左の地獄谷にぶち込み、キャディのUさんが『盛さん、ここにありましたけど・・・打ちますか?』ゲっ!林の中腹の木の根っこ。しかも最悪のライ。ここは以前あの有名なJさんが、眼鏡を斜めにしながらヨレヨレになって上がってきた場所。(笑)こりゃ〜打ち直しに戻った方が良いかなあ・・・弱気の虫が頭をもたげます。そこに来ました!現れました!雷鳴と大粒の雨でございます。
『ああ、もーいいや!戻るの面倒臭いし、このまま打ったる!』ピッチングを短く持ってのヤケクソショットは、きれいに木々の間を抜け40ヤードほどゲイン。左ラフの良いポジションに鎮座するのでございました。『おお!雷さま、あんたがせかしてくれたおかげでステキなショットが打てました。ありがたや。ありがたや。』ご都合主義でございます。つくづくのいい加減主義者でございます。

しかし拙者たちがグリーンに上がろうとする頃、バケツをひっくり返したような大豪雨の襲来でございます。その頃H先生は、このホールですでに帰らぬ人に・・・。大量節でございます・・・。這々の体でホールアウトし、5番ホールの茶屋へと一目散に避難でございます。『もうこの辺でやめようぜよ。とりあえず、今年のクラチャンはこのくらいで勘弁してやるよ!おら!競技委員長、早く決めてくれ〜!』拙者のその声は、遠くで雷も鳴る集中豪雨の音にかき消されてゆくのでありました。アーメン。

そうこうしながらラウンド終了。後半は雨にも負け、雷にも負けての43。合計82でございます。京カンのクラチャンの決まり事は、最初のハーフで85以下で上がれなかった場合『はい、今日はおしまいですよ!良い子は速攻でお家に帰ってね!』と競技委員に引導を渡されるのでございます。予選通過は160前後が毎年の目安でございます。したがって82では後半78が必要になってまいりますな。これは、めっきり最近身体が弱い拙者には酷というもの。アテスト場にて『もうこれで終わりにしない?ねえ。いいでしょ?だって身体に悪いもの。』猫なで声もまたまた雨の音にかき消され『盛ちゃん、キッチリ行ってもらうよ。あ、休息時間は20分ね。』薄情な競技委員長の声がクラブハウスに悲しく響きますな。

ビショビショの服を取り替え、レストランに行ってみますとすでにM・Tさんを始めとする精鋭軍団がゆっくりと、そしてなにやら楽しそうに食事中でございます。そうです。予選落ちの方々でございます。H先生もグイグイと美味しそうに、琥珀色のステキな液体を飲んでいらっしゃいます。聞けばポテンシャルマンS君などは、すでにご帰宅とのご報告。『いいなあ。あんた達・・・。』M・Tさんのサンラータンメンをお裾分けしていただき、H先生のビールを少しだけ横取りし、再びアホな戦いの場に身を置く拙者でございました。

後半は10年ぶりぐらいにご一緒するI君と、先ほどの続きでご一緒するYさんでございます。I君、Yさんとも前半84。拙者も含め、もうすでに峠を越し相手のパンチもよく見えないボクサー状態でございます。案の定、10番12番と3パット、13番では『お先に。』を思いっきり外しの4パットで、すっかりグッタリしてしまうのでございました。I君にいたってはダブルパー×2にて『オマエ、絶対投げてゴルフしたら殺す!』と拙者に言われる始末でございましたな。

結局このラウンドは43/44の87。トータル169ストロークにて終了でございました。順位は33位タイ。今年のクラチャンはすべて終了でございましたな。前半ご一緒したメダリスト147ストロークのSさん、さすがの後半2アンダーでございました。そして拙者の親友F君、見事な第2位予選通過。さらには後半耐えに耐え、ギリギリ滑り込んだBUNちゃん、皆さん決勝も頑張っておくんなさい。あ、もうひとつ。戦前『絶好調!』を誇っておられたまっちゃん、花屋のオッチャンを懲らしめるように簡単な訳にはいかず(笑)大変残念な結果でございましたな。京カンお初のクラチャンの雰囲気に呑まれましたかのう。またの挑戦で雪辱を期してくだされ。


さてこのように京カンのクラブ選手権は予選落ちでございましたが、次週はYゴルフクラブの理事長杯予選。そして月末からはTカントリークラブのシニア選手権でございます。凝りもせず、飽きもせず、ひたすらヘボなゴルフに興ずる拙者の頭上に、はたして栄冠は輝くのでございましょうか?これから秋も深まり、色々なクラブでまだまだクラブ競技の日々が続くと思います。皆様、どのような結果であろうと、楽しく真剣にゴルフに勤しんでいただければと存じます。
ではまた次回のモリゾー通信でお会いいたしましょう!