モリゾー通信

"先輩ゴルファー"の知恵を!

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2010.05.07

皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしだったでしょうか?
数十年ぶりと言われる連休中連続の快晴!まさに"ゴルフィングウィーク"だったのではないでしょうか?

拙者もその例に漏れず、7日間のうち5日間4つのコースでのプレーに勤しんだのでございました。本日"社会復帰"を果たしたのですが、拙者の肌は、まさに"漁師色"に染まり(とにかく真っ黒でお世辞にも美しいとはいえませんな)「おら〜!とうとうやってやったぜ!貧乏性のワシが1週間ぶっ通しで休んだんじゃ!しかもゴルフ三昧じゃ!どうじゃ!コラ〜!」"スゴい"事になっておりますな。

と、そんなゴルフ三昧の最終日。某企業のコンペにて、千葉県はMゴルフクラブに乱入でございます。こちらはパブリックという性質上、どなたも気軽にゴルフに接する事が出来る"入門編"のゴルフ場ですな。来場されているお客様は、前後左右を見回しますと「おおっ!そんな強烈なスイングで(笑)よく来たな!しかも4名とも!」の"初心者四人組"ですとか、「おいおい!じいちゃん達、セルフで回るのは良いけど最初から最後までカートに"鈴なり"の花咲かじいさんは感心しませんな!ゴルフはせっせと歩いて健康を維持する手助けになる"ステキな生涯スポーツ"ですぞ!」

とはいえ、あのバブル華やかなりし頃、☆指の無い方々が跳梁跋扈した"似非名門コース"よりは圧倒的に良心的で、カジュアルで、快適なゴルフ場でのプレーでございました。が、ここでひとつ気付いた事がございました。拙者がゴルフを始めた頃は、初ラウンドには必ずベテランの"ゴルフ奉行"とでもいうべき方がご一緒したものでございます。『盛造君、キミ、打つ前の素振りは多くても1回にしてくれたまえよ。ウホホン!それと、もしもボールが曲がって林にでも入ったら、適当なクラブを3本ほど持参して脱兎のごとくダッシュしてくれたまえ。なにしろ前後の組に迷惑をおかけするのが、一番の罪なのですからね。』「へへ〜っ!初心者モリゾー、走りまくりましてにございます!」『あ、そうそうグリーン上では決して走ってはなりませんよ!スコアは私がつけておきます。キミは安心してゴルフに励んでください。』「ありがとうございます!お奉行様〜〜〜!」拙者の初ラウンドは、そのようなマナー講座で明け暮れたのでございました。しかし!無用に走り回った初心者の拙者のスコアは108!懇切丁寧なご指導を賜りましたお奉行様に勝利してしまうのでございました!(笑)恐るべし!ビギナーズラック!

が、最近ではセルフプレーが多くなったせいか、このような"マナー奉行"に師事をしてゴルフを始める事が減ったような気がいたします。今回お邪魔したMゴルフクラブでも、一緒にゴルフをお始めになったとおぼしき若い4人組が前の組でございました。スタートホールでは、その前の組がグリーンに到達しているにもかかわらずスイング写真は撮る、練習場でするような素振り10回、あげくの果てに池に入れる。笑えませんな。思わず拙者「君達、前の組がすでにグリーン上なのだから素早くプレーしてくださいね。それと前の組との間隔が開かないようにお願いしますよ。さあ、いってらっしゃい!」男子3名女子1名の若い4人組は『なんだ!うるせえジジイだなあ。オレ達なんにも悪い事してねえじゃん!』というような怪訝な顔をして、スタートしてゆきましたな。

このような注意は、なかなかする機会が無いかも知れません。が、見て見ぬ振りをして"自由"と言う名の"身勝手"を許しては、拙者ご先祖様に会わせる顔がありません。"京カンの教官"はどこのゴルフ場でも"注意の鬼"でございます。しかし、これで「ゴルフは自分のみでプレーするにあらず。今日一日という時間をゴルフ場で楽しむすべての人々で共有するのである。そのためにするべき事は自ずと分かってくる。」ということが老人の小言で、少しはご理解いただけるのではないかと期待しているのでございます。

"プレーファースト!"の心がけや、"セルフプレーの心得"など、雑誌やインターネットでさまざまに紹介されている昨今ではございます。が、拙者も初めてゴルフ場へ足を踏み入れた際「あ、こんなに広い緑の絨毯は初めて見た!ここで一日中遊べるんだ!わ〜い!わ〜い!」そんないままで見たことの無い別世界に足を踏み入れた、うれしくて舞い上がってしまう、などという感触がしっかりと残っております。そんな初心者が、雑誌に出ているようにスマートな立ち居振る舞いや、きちんとしたマナーなど出来る訳がございません。
それをしっかりと教えてあげることは、私たち先達ゴルファーの役目でありましょう。拙者は、これからも"注意するジジイ"でいようと思っておりますし、拙者のゴルフフレンドの皆様も、それを心がけてくださる事だと存じます。

石川遼君や、宮里藍ちゃんの活躍で、若いゴルファー人口が増加しているように思えます。どんなスポーツにもルールとマナーは厳然と存在します。それが無ければ、そのスポーツは大変味気ないものとなってしまうのですな。若い初心者を見て『最近の若いゴルファーは!ったく!』などと言うことは簡単でございます。たしかに無知は罪ではございます。が、教わって知識を得れば無知では無くなるのです。一人前のゴルファーの誕生ではありませんか!どうか皆の衆!少しだけ勇気を出して"先輩ゴルフアーの知恵"を後輩に伝授していただきたい、と感じた拙者でございます。あ、珍しく暑苦しい文章でございます。(笑)たまにはこんなでお許しくださいね!

連休中5ラウンドの拙者のスコアは、波瀾万丈!上は77、下は95の乱高下でございました。このままで理事長杯大丈夫でしょうか?(笑)では、また次回の"モリゾー通信"でお会いいたしましょう!