京カンの教官 目土盛造

モリゾー通信/

ゴルフの楽しみ

2009.06.18

2009年も半ばを迎え、今まさにゴルフシーズンまっただ中。皆様方、楽しいゴルフライフを送っていらっしゃることと存じます。拙者はと申せば、真っ盛りのボード競技予選に出場するも2連敗の憂き目に遭い、“梅雨の風物詩”美しく咲き誇るアジサイも拙者の傷ついた心を癒してはくれず、ただひたすら悲嘆に暮れる“アラ還のオッサン”でございます。

さて、そんなことはさておき先日の土曜日,久しぶりの京カンに参りましたぞ!車寄せに到着するや否やキャディのYちゃんに『盛さん!すごい久しぶりじゃない?どこ行ってたのよ〜!』「あいすみません!しばらく浮気をしておりました。今後このような事の無いように日々精進いたしますので、お許しをいただけますとうれしゅうございます。」『いいよ!いいよ!盛さんが元気な顔を見せてくれれば!』相も変わらず明るく優しい京カンの方々ですな。ありがとうございます!モリゾー、この優しさに支えられております。

フロントの皆の衆も、拙者の顔を見るや『盛さん!久しぶりじゃないですか〜〜〜!もう皆さんお集りですよ!』「すまん!浮気ばかりしていた拙者が悪うございました!」『いいですよ〜!これから毎週来てくだされば!』「おう!もちろんだ!で、来月の月例はよそのクラチャンがあるからキャンセルね!」『だ〜〜〜〜〜!そんなあ!』どうしようもないオッサンでございます。

さて今回は、“ゴルフの楽しみ”について考えてみる事にしましょう。ゴルフを楽しむという事は,まずはプレーそのものを楽しむという事がありますな。すなわち,クラブを振り回し最終的にはカップにボールを放り込み,『フッフッフ。俺もやるもんだな。』などと言ってひとり悦に入るという行為ですな。これはこれでバーディーでも取ろうものなら,なかなかうれしい事ではあります。しかしながら,ゴルフの楽しみというものは、こんな単純なものではございますまい?皆の衆?ここで少し“ゴルフの楽しみ”を考えてみると・・・

まずは,日頃そんなに早起きなどしないくせに『おら〜〜〜!今夜は早寝しちゃって、もう絶対明日の朝は“すんごい勢い”でゴルフ場に行っちゃうぜ!待ってろ!オレのゴルフ場!』などと言ってみたものの、遠足の前の晩の幼稚園児のように『ママ〜ママ〜!ボクちん眠れませんよ〜!羊を数えてよ〜!』という“眠れない楽しみ”がございますな。(笑)

早朝の高速を飛ばせば、晴天の空に映える富士山や、朝焼けの美しい大海原などを見る事ができますな。『ああ、富士山様!今日はバーディーがたくさん取れますように。そしてキャディさんが凄い美人でありますように。そしてそして、にぎりも大勝ちできますように!』などと叶わない願い事を託し、妄想を限りなく膨らませるのもゴルファーの“早起きのお楽しみ”ですな。

ゴルフ場に到着すれば、先ほどの願いがすべて叶わないという現実に直面するのでありますが、そこはそれ。ゴルファーのお楽しみは、美しく整備されたゴルフ場の美しさを愛でる事から始まりますな。『きれいだ!きれいすぎる!お前の緑色がオレは大好きだ〜〜〜!』バーディーも、きれいなキャディさんも、にぎりの大勝ちも無いゴルファーの楽しみは、まずゴルフ場の“景色の楽しみ”ですな。

そしていよいよプレー本番です。少しドキドキしながらのティーショット。さらにはファーストパット。これは“緊張感の楽しみ”ですな。
期待に反して“それほどでもない(笑)”キャディさんが、実はものすごいライン読みのナイスなお方だったりするのも“意外性の楽しみ”ではございます。
バンカーなどにご自分のボールを放り込んでしまった際は、脱出の後レーキでならすのですが『う〜ん、京都の石庭のような紋様をきっちり描いてみようかいな?どうこんなかんじで?』「目土さん!いつまでバンカーに居るんですか?スロープレーでペナルティーですよ!」どうにも“デザインする楽しみ”が分からない方が多すぎますな。
仕方がないので、目土した砂の上に人差し指で自分の名前など書いてみたりいたします。アホですな。

そして、グリーン上のピッチマーク。これは昨今、セルフプレーが増えたせいで非常に多く見受けるようになりました。先日の拙者など、セカンドの“ピン筋”が“無用なバックスピン”で5メートルもピンから遠ざかった際に、涙ぐみながらチャクチャクと直したものですが、これも“芝と自分の修復の楽しみ”でありますな。

プレーを進めていくうちに、次々襲いかかるOBやスリーパット、さらには池への落下なども楽しみの一つでございます。『あっちゃ〜!やっちまったぜ!暫定球打ちます〜!初球1番、2球目は3番です!』同じ場所で2度打てる。これはまさに“1球で2度おいしい練習の楽しみ”ですな。(爆笑!)

ゴルフにアクシデントは付きものです。拙者は先日、山田ゴルフクラブの6番で、グリーン前の大きな杉の木のてっぺんにボールを乗せてしまうアクシデント!いつまで待っても落下してこないのでロストボールの処置。これなどは“ゴルフ場で花咲か爺さんになる楽しみ”でございます。拙者、やけくそで『枯れ木に花を咲かせましょう!』でございました。

プレーは、1組数名のパーティーで行われますが、その同伴プレーヤーの方々に関しても楽しみがございますな。黙々とご自分の世界に没頭する“プレー重視集中だんまり型”の方に『いやはや素晴らしくお上手ですな!どこぞで名のあるプレーヤーではございませんか?さすがっ!いよっ!大統領!』“自分そっちのけ外向ヨイショ型”が軽いジャブ攻撃でございます。「・・・。ビュンビュン!ビュンビュン!ビュンビュン!」“だんまり型”の方、素振りが過ぎますぞ!スロープレーにて一件落着!

『どひゃ〜〜!今日はダメだあ!いつもはこんな風じゃないんですがね!そうそう先週なんか76ですよ!76!』どう見ても不思議なフォームでお打ちになられる“自分大好き言い訳型”のプレーヤー。
はい!今日は100以上ですね!

さらには「え〜今のホール、ダボです。」ティーショットOB、打ち直しシャンク、さらにはチョロという方の申告が炸裂!“スコア申告、過剰に過少型”の登場ですな。これはいかん!これはゴルファーではございません!『なにい!どう勘定してみてもダブルパー以上だろーよ!お前がダボなら、オレはアルバトロスじゃ!ぼけ!』このような阿鼻叫喚の場面も“プレーヤーならではの楽しみ”でございます。

ワハハなことを書き連ねて参りましたが、ゴルフの楽しみはこれだけではございません。ゴルフが縁で一生涯の友達を得る事ができる“友情作りの楽しみ”。もっと上手にプレーするために一所懸命練習する“努力する楽しみ”や、スタイリッシュにファッショナブルにプレーするための“おしゃれの楽しみ”。さらには、もっと真剣にプレーするために競技ルールを学ぶ“知識の楽しみ”など、本当にさまざまな“ゴルフの楽しみ”がございます。これらの“楽しみ”は、ゴルファーに与えられた“神様のプレゼント”であると思っておりますぞ!

皆様方も、これらの“ゴルフの楽しみ”をもっともっと発見なさって、もっともっと楽しいゴルフライフをお送りください。拙者もそんな皆様方と“ゴルフの楽しみ”を共有できれば幸せでございます。
では次回のモリゾー通信でお会いいたしましょう!