京カンの教官 目土盛造

モリゾー通信/

セルフのラウンドは、ある意味“労働”???

2009.02.17

目土盛造でございます。
しかしまあ“暖冬”とは言え、今年の冬は暖か過ぎますな。
このままの気温が続きますと『ふえ〜〜〜こりゃあ春じゃないのかい?もう起きちまうよオレ様はぁ!しっかし“冬眠の掟・ケツに栓”の松やにが取れねえなぁ。すまねえけど、脱脂綿にアルコール浸して持って来てくんな!』なんて無理難題を言う熊のお父さんやら『ぴゃ〜〜〜!眠いけど暑い〜〜〜!んもう!こうなったら服も脱いじゃってスッポンポンになっちゃうから!ウッフン!』などと言いながら脱皮するアオダイショウのお姉さんやらが、巷にあふれ返りそうな今日この頃です。京カンに植樹したばかりの拙者のソメイヨシノも『なに?こりゃ春ですかい?ご祝儀もタップリといただいたばかり!もうオイラも咲いちまいますぜ!親方〜〜〜!』

が、しかしそのような“春・うきうき”に水を挿す出来事も待ち受けておりますな。京カンのある芝山町は名だたる山武杉の名産地。その前に『オラ!オラ!オラ〜〜〜!』“杉様”ならぬ強力な“スギ花粉”の襲来でございます。拙者の友人の中にも“強力な杉花粉アレルギー”の方々が沢山いらっしゃいます。ゴルフ場だけではなく、都会で、そして田舎でまさに至る所で『ブ、ワックショ〜イ!』『グズ、グズ、ズビ〜〜〜ム!』『ボー、ダディボジダライイガバガラダ〜イ!ダデガドッゴウビャグボ〜〜〜!』可哀想でございます。悲惨な状態でございます。そして何を言っているのか理解不能でございます。(笑)
皆樣方、春先のゴルフは“完全装備”にてお楽しみくださいますように。謹みまして花粉症の皆樣方に“合掌!”でございます。

そんな先週、朝方まで暴風が吹き荒れ、家を出る頃はまだ横殴りの雨も降る土曜日、やってまいりました!京カンへ!本日の拙者のパートナーは『う、うま過ぎる〜!でもゴルフずっとやってないから100叩きで下手過ぎる〜!』のY君、『冬はやる気ねえよ!ぜんっぜんモチベーション上がらねえ!オマエらバッカじゃねえの?』といいながら嬉々としてゴルフをなさる男F君、『オレのショットをそういう風には言わせねえ!オラ〜!』言ったか言わないうちに“ネコパンチ”を放つEさんたちとご一緒の予定でございましたが、前夜可愛い舎弟のI君から『叔父貴〜!明日の襲撃は何時ですか?』というメールを頂戴した拙者は「5人では具合がどうにも悪いな。ん〜〜〜、ここはひとつ清水の舞台から飛び降りる気持ちで(ウソ!)Iちゃんを招き入れて拙者は潔く身を引くことにいたそう!」という訳で、久しぶりに“さまよえる異邦人”と化した訳でございます。(笑)

そのような経緯もあり、拙者7時半には京カンへ。I支配人と諸々のお打ち合わせを1時間ほどいたし、「さあて、これからどうしたもんかのう?しかしながら風も静かになるし、天気はドンドン良くなるのう。」と、そこへ!いつも大変お世話になっておる京カンの重鎮Sさんが『お!盛ちゃん!今日はどうしたのよ!良かったら一緒にゴルフしない?』相変わらず気さくにお声をかけてくださいましたな。しばらく考えるふり(笑)をしておった拙者でしたが、やはりそこは“好き者”でございます。「Sさん!よろしいですか?ご一緒させていただいても?」久しぶりのSさんご夫妻と息子のE君とのゴルフでございます。こちらのご家族は、別名“ロストボールの必殺仕事人”でございます。「一体どこにそんなにボールが落ちてるの???」というくらい大量のロストボールをカートに満載して、悠々とマスター室の前にご帰還なさるのでございます。最近、自前で“ボールピッカー”を購入し「“京カンの池クリーン作戦”は拙者に任せてくれい!それと自分の落としたボールも返してね!」と願う拙者でございます。本日は“Sさん家の秘密の極意”を盗んでさらに“水際の上級者(地味ですな)”を目指そうと思いますぞ!

お誘いいただいたのに、まだクルマからクラブさえ降ろしていない拙者は“ダッシュ!”で駐車場へ!トランクからクラブを降ろすや否や、またまた“ダッシュ!”でマスター室前にバッグを運び、さらにロッカーに“猛ダッシュ!”もうすでに“汗びしょびしょ!”ですな。息を切らせた1番のティーショットは、先に打たれたSさんに習いまずは右に軽くOB!さらに3打目を左の池に!最高(笑)のスタートですな。このホール9でございます。(泣)2番ボギーの後の3番は、最高のボールがフェアウェイセンターに。そこでSさん家のご長男E君が、右のOBラインをひたすら歩きます。「お〜い!E君!なにやってるんだよ〜?」『目土さん、これですよ!』彼の手にしたビニール袋の中には、すでに10個ほどのロストボールが!まるで茸採りか山菜採りのようですな。さらにグリーン手前の池ではSさん本人が『ふっふっふ!このボールピッカーが目に入らぬか!』まるであたり前のように、速やかな動きで池のボールを拾っているではございませんか!「プ、プロだ!間違いねえ!この人達は“この道の名人”だ〜!オラ達のような“ド素人”とは違うだ!しょ、庄屋様〜〜〜!ぜひにその技をご伝授いただけませんですか〜〜〜!」小作人は驚嘆と尊敬の目を庄屋様に向けるのでしたな。

その後も『盛ちゃん、この風向きだとこっちの方にボールは流されて来るんだよ。』ですとか『このホールが一番質のいいボールが拾えるんだよ。』などと物凄い“秘伝”の数々をご夫婦で披露なさいましたな。ホールアウトした拙者達のカートにはおよそ100個余りのロストボールが、出荷を待つジャガイモのようにビニール袋に“てんこ盛り”でございます!その“眼力”“洞察力”さらには“手返しの鋭さ”「お見事!」の一言でございました。

しかしながら“その手の技”に没頭するあまり、ゴルフをしているというより「あれ?オラなんだか労働しているんではなかろうかい?こりゃあ絶対“仕事人”であるな。」という思いにかられたことは言うまでもございませんな。最近は、拙者のゴルフもセルフが多くなり、目土もマメに打ち、グリーン上のピッチマークは“これでもか!”と直しまくり、さらにこの“労働”では果たしてゴルフと言えるのでしょうか?(笑)ちょっと!I支配人!ギャラ貰いまっせ!ワッハッハ!

まあしかし、“労働”の後は実に清々しい気持ちになるものでございます。93という“グダグダ”なスコアもまったく気になりません!(笑)ボール拾いは“プロの方々(ワハハ!Sさん一家ごめんなさい!)”にお任せするとしても、おのおの方、ディボットとピッチマークぐらいは自覚をお持ちになって直してまいりましょうぞ!たえず“次の人のために!”というやさしい気持ちでゴルフをなさること。これが一番大切なことではないかと思う“春先の拙者”でございました!では、皆の衆!次回の“モリゾー通信”でお会いいたしましょう!