モリゾー通信

モリゾー通信/

他流試合/熱闘クラチャン編 準々決勝は勝ったけど・・・

2007.08.16

皆様お変わりございませんかな?目土盛造でございます。
いやはや毎日大変な“酷暑”ですな。ジッとしていましても“汗はだらだら、パンツぐしょぐしょ。”「え!こんな暑くてどうすんだよ!年寄りはどんどん体調崩して、バタバタあの世行きじゃねぇかよぉ!そこんところどうなの?お天道様ぁ!」状態ですな。拙者ももうちょっとで還暦でございます。このような暑さが続きますと、つくづく自分の“寄る年波”を感じ入る今日この頃でございます。皆様におかれましても“健康第一!”ご自愛くださいますよう。

さて今回の“モリゾー通信”は、先日“間違って”予選を通過してしまいました(笑)山田ゴルフクラブ・クラチャン準々決勝の模様をお届けしたいと思いますぞ!前田社長の“ゴルフ日記”風に綴りますと、大変くたびれてしまいますので(笑)ここは“モリゾー風”で書いてまいりましょう。

8月12日。快晴無風。この絶好のコンディションの中で“山田GC2007年度クラブチャンピオンシップ”は行われましたな。拙者は一番最初のスタート、7時32分のティーオフですな。今日のティーインググラウンドは、予選の時のフルバックティーよりもさらに後ろの“スーパーフルバックティー”でございました。「そーそー!これでなきゃぁ!」燃えますな!
競技委員さんやスタッフさんの見守る中、準々決勝の始まりですな。本日のお相手は予選のメダリスト、すばらしいゴルフをなさるAさんですな。最下位通過の拙者など、とてもじゃないが歯の立たない優勝候補の筆頭ですぞ!オナーのAさんのティーショットは、軽いドロー軌道を描きながらのフェアウェイ。さて拙者も、最近“師匠”と勝手に仰いでおります飯島茜プロをイメージし、軽いスイングで軽いドロー軌道を描いたティーショットは、左の林の木に当たり(笑)最悪のラフですな。7ウッドで刻み3打目も乗らずパーパットも入らずに、身もふたもないワンダウンでございます。続く2番も軽くボギーで、早くもツーダウン。「おいおい、このままじゃ10番で終わるかも・・・しくしく。」でございましたが、3番4番と分けた右ドッグレッグの5番ホール。ティーショットはそこそこでフェアウェイをヒット。残り162ヤードのセカンドショットをピン左7メートルにオンですな。Aさんは20メートルほどの残したバーディーパットを打ち切れず、1メートルショートの後の拙者のバーディートライです。下りのフックラインをジャストタッチで“カッコーン!”バーディーでひとつ返しましたぞ!続く6番ショートも3メートルのパーパットを気合いでねじ込み、Aさんの2メートルのパーパットが外れるに乗じてオールスクエアですな!いやはや拙者も自分自身に“オマエ、意外にやるな!”という声をかけましたぞ!

しかしながら7番をボギーで取られ、再びワンダウン。ところがあろうことか8番でAさん左の谷に打ち込み(ここは6〜7メートルほどの高さの地獄の谷ですな)それこそ降って湧いたような「チャ、チャーンス!」ですな。拙者は右から地味なボギーにもかかわらず、ダボのAさんとまたまたイーブン。しかしさすがの優勝候補Aさんは9、10番と連続奪取で「オラ、もうじき負けちまうかもしれねぇな。」状態になりましたな。しかしAさんのショットが少しひっかかり気味なのを見て取った拙者は「んよし!ここからずっとパーを拾っていけば、まだまだ分からん!」と気合いを入れ直した11番から“奇跡のパーラッシュ”が展開されたのでした。

11、12番とボギーのAさんを尻目に“しぶといパー取り男”に変身!12番で再びのオールスクエアです。13、14番とパー、パーで分けての15番ロングホール。ここはセカンド地点から右側が大きな池、左はやはり池ですがOBの少しややこしいホールです。ティーショットを“マン振りど真ん中”の拙者の後、Aさん少し力が入ったか噛み気味のショットは、拙者のショットより50ヤードほど後ろにランディング。池を越えるには200ヤードほどのセカンドショットを残してしまわれましたな。やはりマッチは勝負事です。力は抜いて使うということが分かっている歴戦の強者Aさんでさえ、力が入ったようですな。無情にもカート道に当たったボールは左の池に消えていきましたな。痛恨のOBです。しっかりパーを取った拙者の“とうとうのワンナップ”です!これほど強い方からアップを取れた拙者は「あぁもーこれでいいや!余は満足じゃ!」状態で、売店に行きキャディ君(クラチャンの決勝の時は、研修生がキャディに付くのね)にポカリを振る舞ったのでした。
迎えた16番212ヤードショート。拙者のショットは少し上がり過ぎ、ピン手前のカラー。対するAさんは右の林。バンカー越えの嫌な30ヤードほどのアプローチを残されましたな。しかし!さすがの3メートルにつけて、拙者のアプローチにプレッシャーをかけてきますな。しかし、昨日拙宅に突然遊びにこられた高校時代からの親友S君夫妻と、庭でのアプローチ特訓をしていた拙者は“根拠まったく無しの(笑)妙な自信”に満ち溢れておりましたな。軽いチップがカップに蹴られてのナイスパーです。Aさんはパーパットを外して、ありゃあ!ドーミーではございませんか。「勝つの?え!勝つの?勝っちゃっていいの?オラ、これで勝っちゃったら、ご先祖さまにお礼の墓参り行っちゃうよ!本当に行っちゃうかんね!」まさに青天の霹靂。テンションの高いバカに、付ける薬はございませんな。

17番は拙者のナイスドライバーが右のラフに。しかしいつもより飛距離がでています。火事場の馬鹿力とはこういうことかも知れませんな。勝負をかけたAさんのティーショットは、やはり力が入ったか入れてはいけない左のバンカーへ。このバンカーは拙者、予選の時に入れており、狙ったセカンドで見事にOB。トリプルボギーで予選敗退を覚悟したバンカーですな。後が無くなったAさん、これほどの方でも平常心でいられませんな。一発で出ず3打目もガードバンカーです。拙者もセカンドをダフり、ガードバンカー手前のラフ。ピンは一番手前ですので、そこからピンに寄せるには5ヤードほどのバンカーとピンの間のグリーンしかありません。40ヤードほどのそのアプローチは難易度最上級でしたが、意を決して打った拙者の打球はふわっと高く舞い上がりピン横50センチに!「こりゃ、うま過ぎる!」と言った拙者にAさん『いやぁ、盛さん、とどめを刺すのもうまいわ。』でバンカーからオンさせての終焉の握手です。「ありがとうございました!」『いや、こちらこそ!準決勝も頑張ってください!』気持ちのいいノーサイドですな。
“大番狂わせ”とは言え、準決勝進出!ベスト4ですな!
マスター室の前で、キャディさんがAさんに『終わったの?いくつ?』Aさん『3&1!負けたよ!』『え、え〜っ!負けたのぉ!』この会話がどれだけ“大番狂わせ”だったかを物語っておりましたな。

Aさんとお昼ご飯をご一緒しながら、疲れのあまり食欲の湧かない拙者は「Aさん、僕の鰻重半分食べてくださいませんか?」食欲がない割には、重いものを注文する男ですな。ははは!『あ、いいですよ!僕も鰻大好きですから。』Aさん快く拙者の鰻重を、半分食べてくださいました。がこの時、拙者は体調の異変に気付いたのでありました。鰻に山椒をかけようとするのですが、手が震えてうまくかけられないのです。「れ?おかしいなぁ。もう緊張はないし、一体どうしたんだべ?マネージャー、申し訳無いんだけど冷たいおしぼりいただけますか?」拙者の疲れた顔を見たマネージャーはおしぼりの他に、ビニール袋に氷を入れてタオルで包んだものも持ってきてくださいました。頭や脇の下を冷やすと少し落ち着いたのですが、こんどは足の筋肉が“危ない”状態です。先程のラウンドでは水分補給もキチンと2リットルもしているのにもかかわらず・・・“なんじゃ!こりゃ〜!”状態ですな。Aさんが『盛さん、塩をなめるといいよ。マネージャー!岩塩持ってきてくれる?』Aさんありがとうございます。やさしいマネージャーが持って来てくれた岩塩を舐め、鰻重を半分無理矢理食べてロッカールームでストレッチ。ところがやはりおかしい。こんどは腕の筋肉ですな。「そんなところ、つる訳ねぇだろーよ!」という部分がつりそうですな。足も腕もパンパンですが「大丈夫!頑張るわ!」で準決勝ですな。ふと窓から外を見ますと、相変わらずの厳しい暑さが陽炎のようにゆらゆらと見えております。

準決勝の相手は、元山田GC研修生だった若いKさんですな。先程の準々決勝の時はひとつのカートに2バッグでしたが、準決勝はそれぞれがキャディさんを従えての1バッグです。なんだかプロになったみたいでうれしいですな。スタート前に「よろしくお願いします!ただ体調が少し怪しいので、もしかして倒れるようなことがあれば棄権させていただきます。」拙者らしからぬ気の弱いコメントでスタートします。オナーの拙者のティーショットは先程よりはいいものの、左のラフ。Kさんはさすがのど真ん中に素晴らしいボールを打ちますな。しかし、ティーショットを打った拙者の足に激痛が!初めて経験する太股の裏側の筋肉の痙攣ですな。ふくらはぎは経験があるものの、太もものそれも裏側とは驚きですな。しかし、負けず嫌いの拙者は心配してくれるキャディ君に「大丈夫!行けるとこまで行こう!」でセカンドショットを残り92ヤード地点に。Kさんはなんと2オンですな。しかしそんなことでめげる拙者ではございません。すかさず3打目をピン下2メートルのナイスオン!それを見たKさんの3パットに助けられ、イーブンですな。ところが2番のティーショット時には、さらに激しい嫌みが拙者を襲います。打った後太ももの後ろを押さえてうずくまる拙者の姿は、まるで“いじられて悶えている假屋崎せんせぇ”風ですな。他人から見たら、まさにお笑いですな。足が動かない分、打球は左へ左へと飛んでいきます。セカンドを左ガードバンカーに入れ、ボールはバンカーの縁、スタンスはバンカーの外、もの凄い前下がりをナイスアウト!2メートルにつけましたがかすりもせずに1ダウン。そこから3、4番と落としての5番ホールで事件は起きたのですな。

Kさんとフェアウェイを並んで歩いているとき「うっわー!あれ、あっちゃー!」そんな声だったかどうかは分かりませんが、拙者その場に倒れてしまったのですな。足には“こらえられないスーパーな激痛!”が!拙者の左ふくらはぎはボコッとへこみ(こんな風になるものなのですな。正直ビックリしましたぞ!)大痙攣が!足を押さえて昏倒ですな。すぐさま若いスタッフの方々がたくさん飛んで来て、足をマッサージやら、エアサロンパスやら、さらには氷、水、塩、冷たいタオルやらで、救急車並みの応急処置をしてくださいました。「大丈夫だよ!まだ行けるから!」の拙者の言葉より先にスパイクを脱がされ木陰に“収容”されましたな。『後ろの組はまだまだ来ませんから、20分でも30分でもゆっくり休んでください!僕たちずっと付いていきますから、絶対に無理なさらないでお願いします!』
上から下まで両足にエアサロンパスをかけられた拙者は「これでテレビ中継なんかしていたら、久光製薬からエアサロンパス1年分とか送ってもらえるな。ははは!」などとバカなことを考えつつも、こりゃぁ明らかな熱中症。Kさんには「申し訳無い。よくなったらすぐやりましょう!」しかし心やさしいKさんは『本当に無理しないでください。僕はずっとお待ちしますから。』いい若い衆ではございませんか。
しばらく木陰で休んだ後、だいぶ痛みもひき「よし!なんとかこのショット打ってみるわ。これでもう一度つるようならリタイアだね。」やはり両足を庇ってのショットは思うようにはいかず、拙者のセカンドはグリーンに乗るには乗りましたが10メートルのパットが残りましたな。頭もくらくらして来た拙者のバーディートライは3メートルもオーバー!これは明らかに末期症状ですな。それでも足を引きずりながら7番までプレーしたのですが、相手のKさんにも失礼なプレーしか出来ないと悟った拙者は「すみません。リタイアします。」今回の拙者のクラチャンは、これにて終焉を迎えた次第です。む、無念じゃ〜っ!

帰りのフロントでは『盛さん、もっと太ってがっちりしたカラダになって、来年頑張ってね!』と可愛いお嬢さんに慰められ、エアサロンパスの匂いをプンプンさせながら、勝った喜びとリタイアの悲しみを背負って「おい。オレの足。クルマを運転している最中だけは、絶対つっちゃダメだぞ!」で家路についたのでした。今回の他流試合で、拙者のゴルフも一皮むけた感がいたします。が、リタイアはいただけません。この暑い夏、京カンではカートにすぐ乗ってしまうのですが、今後は必ず歩きでのゴルフを心がけようと思っておりますぞ!

最後になりますが、今回の挑戦にたくさんの方々から応援をいただきました。この場をお借りしまして、厚く御礼申し上げますぞ!そして、拙者の熱中症に素晴らしい対応をしてくださいました山田ゴルフクラブのすべての方々に、心からのお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!
では次回の“モリゾー通信”でお会いしましょう!