モリゾー通信

モリゾー通信/

他流試合/番外クラチャン編

2007.08.07

暑い!しっかし暑い!血も涙も汗もすべて沸騰するような“アジアモンスーン気候”ですな。皆様いかがお過ごしでしょうか?目土盛造でございます。
先日の京カントリークラブ8月度A月例では『おいおい!みんな、クラチャンまでまだ1ヶ月以上あるのにそんなに調子を上げていいのかい?え!』という大変高レベルな戦いがあったと聞いておりますな。昨年度のクラチャンOさんなどはなんと!2アンダーの70ですと!暑さにまるで弱い拙者などは、羨ましい限りですな。

かくいう拙者は、その日山田ゴルフクラブのクラチャン予選に出場したのでございます。我が京カンはまだカートに乗れるだけましで、山田ゴルフクラブは完全な歩行プレーですな。朝7時52分のスタートにもかかわらず「くわ〜!暑い!暑過ぎる〜!」。風もまったく吹かず朝っぱらから“ギラギラ太陽”にさらされてのつら〜いスループレーの始まりですぞ!
昨年、真夏の月例で熱中症にかかり「オレ、このまま死んでしまうかも・・・。」という経験をしている拙者は、ゴルフ場へ行く途中のコンビニで、しっかりと凍った奴とそのままいけそうな奴の2本のスポーツドリンクを買い込み「へへへ!オレもまんざらバカじゃねえぜ。経験から学習するのは人として当然であるな。」などと自画自賛!しかも、ゼリー状のエネルギードリンクなど口にくわえての“ご入場”ですな。

ここ山田ゴルフクラブは会員数が少ないこともあり、月例はもちろんクラチャンの予選なども、大変お上手な方々が“少数精鋭”で出場されておりますな。通常のゴルフ場ですとベスト32かベスト16のマッチプレーの座を60人から100人くらいで争うのですが、こちらはベスト8からのマッチプレーですな。
当日到着してから知ったのですが、なんと、今年のクラチャンの出場者は16人!これって、もしかして“あの”有名な栃木県の“予選参加者17名で決勝出場者16名”というTカントリークラブにそっくりですな!(すげぇなぁ!)
組み合わせ表を見ながら「チャ、チャンス〜っ!半分より上ならいいんじゃねぇか!よっしゃ!一発かましたろか!」しかしながら、みなさん歴戦の強者揃いです。3年連続川奈のクラチャンのNさんはじめ、過去のクラチャン経験者などそうそうたる顔ぶれが、“ノミの心臓”と言われるほど(うそ!)気の弱い拙者を待ち構えておりましたな。
以前は上手な方々と回る時には“大緊張”状態でしたが、そこはそれ、経験と学習をたっぷりと積んできた“狸ジジイ”の拙者は緊張感ゼロですな。わははは!とは言え、まがりなりにもクラチャン予選ですから、多少の緊張でスタートですな。

本日の同判競技者は、初代クラチャンのNさん、豪打を誇る拙者より3歳上のKさん、そして拙者より5歳下のNさんのフォーサムですな。前半のハーフはパー、ボギー、パー、パーの発進でしたな。まずは上出来なスタートでありましょう。しかし5番からなんと!すべてパーオンして“ショット絶好調!”の3パットの3連発!『どんだけぇ!(イッコーさん風ね)』の“パット絶不調!”。「お先に!」を2回も外し、挙げ句の果ては8番の4パット!京カンと違い“バカっ速!”の山田のグリーンとは言え、情けなくて涙も出ませんな。結局前半は42回、いつもの予選通過ラインは80〜81ということですので、もう叩けませんな。同判競技者のクラチャンNさんも『んだ!こらぁ!このバカクラブがぁ!』などとご自分のクラブに当たり散らしつつの42。そしてただ一人ステディに押さえたゴルフを展開したKさんが40回。もう一人のNさんにいたっては“計測不能”状態ですな。
しかし、この日は暑い!まことにもって暑過ぎる!この時点で拙者が今朝方用意した飲み物はすべて底をつき、あらたにスポーツドリンクをマスター室前で追加ですな。

後半は「んもう!叩けないんだからぁ!」という拙者の願いにもかかわらず、まずKさんが“ど竜巻球”で左の池にズドン!拙者もつられて若干の“竜巻”!辛くも池は越えたものの、4オンのボギースタートですな。Nさんはナイスバーディースタートですな。さすが初代クラチャンですな。
拙者はさらにボギーを叩いたものの、12番ショートではピンまっしぐら!のナイスパー!しかし13番で右に吹けたボールが、林の真ん中へ!キャディさんも含めた5人で探すこと4分50秒。「しょうがねぇから、ロストで打ち直しに戻るべぇ。」と思った矢先、ステキなキャディさんが『あ!ありましたぁ!ツアーステージの00番ですよね!』「ホント?こりゃぁうれしいねぇ。キャディさんありがとう!こんど夕飯でもゴチソウするよ!」と言いつつ見ると“キャッホー!”拙者のボールは木の根っこのしかも枯れ葉の堆積したエリアの、さらにその中にこれでもかと潜っているではございませんか!「キャディさん、やっぱり夕飯は無しにして!」とお願いしたのは言うまでもありませんな。
脱出に二度かかり、このホールトリプルボギーですな。続く山武杉がティーグラウンドからとてもきれいな14番ミドルも、フェアウェイ絶好の位置からボギー!まさに“終戦”ですな。ここまでNさんは1アンダー!恐るべし初代クラチャンです。しかし前半我慢のゴルフをされていたKさんは、ここにきてトリプルボギーの2連発!『終わったぁ!』を連呼されておりました。が、拙者は先程ボールを一所懸命探してくださったキャディさんや皆さんに申し訳無い思いで一杯でございましたので、「オレさぁ、もうダメだけど投げずに頑張ります!」宣言のもと、パー、パーと来て「まぁ84なら許そう。」という“オトナの決断”でございましたな。ところがいくら“オトナの決断”をいたしましても、そうそううまくは事が運びません。17番では左のクロスバンカーから200ヤード先のグリーンを狙ったショットがOB!で、トリプルボギー!完璧に息の音が止まりましたな。最終ホールはもうやけくそでドライバーを“マン振り!”。火事場の馬鹿力のティーショットは、見たこともない弾道で行ったことのない地点までかっ飛んで行きましたな。残り120ヤードを9番でライン出しショット!ここまでイーブンのNさんから『ホント、アイアンうまいねぇ。』の終戦後のお褒めの言葉などいただき、3メートルのバーディトライも気軽に外して45回。計87回の大惨敗ですな。

アテストを済ませ、シャワーを浴びて、大量の汗にて減少した体重など確認し、後続組の情報を聞くと「あら!不思議!」拙者は最終組の前の時点で第6位!やはり、この強烈な暑さが皆様のスコアに多大なる負の影響を与えているのでしょうな。最終組の内ふたりが拙者より叩いていれば予選通過ではありませぬか!まぁ最終組はクラチャン常連の方々ばかりですし、「無理!無理!帰っぺや!」でフロントで精算。帰ろうとクルマに乗ったそのとき!仲良しのK支配人が飛んできて『盛さん!8位で予選通過です!お時間はすぐにお知らせいたしますので!』とのお言葉が〜っ!“嬉し恥ずかし”とはこの事ですな。

帰る途中に、今日初めてお会いした3位通過のNさんから『おう!みんなでうまい鮨でも食いにいこうや!どこにも負けねぇうまい鮨屋があるからよぉ!な、せっかく一緒にゴルフした仲間なんだからよ!絶対来いよ!』ともったいないお言葉を頂戴し、3人でNさんのお宅へ。「す、すげぇ家!」実はNさん、この近所の超大金持ちでございました!Nさんの奥様もご一緒に、お鮨屋さんでおいしいアジのなめろうやら戻りガツオやらをいただき、帰還したのでございます。Nさん、奥様、本当にご馳走さまでした。盛造、大変感謝いたしております。

今回の予選で感じたことは、ゴルフをすることによって築かれる“人と人との暖かな交流”であったと思っておりますぞ!山田ゴルフクラブのスタッフの皆様、ご一緒してくださったNさん、Kさん、Nさん、そしてキレそうな拙者を最後までサポートしてくれたキャディさん、皆様にこころから感謝いたします。

来週は、何度か月例でご一緒したことのあるトップ通過のAさんとの準々決勝ですな。この方のゴルフは、はっきり申し上げて拙者が太刀打ち出来るレベルではございません。しかし“勝負は下駄を履くまで分からない”下克上の世界でございます。矢折れ刀尽きるまで、全力でAさんと戦おうと思っておりますぞ!Aさん、よろしくお願いいたしますぞ!

次回の“モリゾー通信”は準々決勝の模様をお届けいたします。番外編の他流試合ですが、ぜひ皆様ご覧下さいませ!