京カンの教官 目土盛造

京カンの教官 目土盛造/

16番ホール

2006.06.28

ワールドカップも決勝トーナメントに入り、ますますの好試合が続出しておりますが皆様はいかがお過ごしでしょうか?ようやく骨折が治ったと思ったら、先週末に高熱を出してしまい、一難去ってまた一難の目土盛造でございます。54歳は“男の新しい厄年”なのでしょうか?もう年内一杯“大人し〜く”していようと思っておる昨今でございます。
それにしてもスポーツというものは、審判によってゲームが左右されてしまうものでありますな。まぁ、さまざまな判定があり「そりゃねぇだろうよ!えっ!」というような誤審も出てしまいますが、審判がいなければゲームは成立いたしません。
拙者が高校時代、ラグビーを教えてもらった時に“審判は絶対!”と言う風に教わった記憶がございます。たとえ間違った判定が下っても、それにしたがってゲームを進行してゆく。それがスポーツマンシップであるという風に叩き込まれたものでした。おそらく「ひとは必ず間違える。しかしそれはひとの性。寛大に許してスポーツを楽しもうじゃないですか。」という先人の知恵だったのでしょう。最近の世相を拝見するに、何かと言えば不平不満と抗議の山!現代人も、スポーツというものに“審判”を導入し、それに従ってゲームを進行しようという“先人の知恵”を見習って、楽しく人生を過ごせたらと思う拙者でございます。

さて今回は16番ホールですな!このホールは京カン随一と言っていい“グリーンまでずっと直線で見渡せる”眺めのいいホールです。右には15番と共用の池が待ち構え、左は17番と共用の林が「引っかけフックはこちらにいらっしゃい!ボギーは固いわよん!」という少し距離のあるミドルホールです。以前は、右の池の真ん中にポッコリとこじんまりしたアイランド・グリーンが存在しその景観とともに、難しさを演出していたものですが、残念ながらそれも今は昔。つまらない改造によってそれも消失してしまいました。
そういえば10年ほど前このホール改造中に、現在のフェアウェイ180ヤード地点に特設グリーンが造られ“ショートホール”として使われていたことがございました。もちろん“特設”ですから、グリーンの状態はただフェアウェイを刈り込んだだけという代物。打っても打ってもカップに届かず、じっとボギーで我慢するというとんでもないホールが半年ほど君臨しておりました。そんなおり、キャディーさんの間では“傲慢ゴルファー”の異名を欲しいままにしていたHさんが、こともあろうに“ホールインワン!”現在の京カンには、ホールインワンやアルバトロスの記念植樹が各ホールにございますが、この“特設グリーン”でのホールインワンは、一体どこに植樹を?このHさんという方は、“飲む、打つ、買う”三拍子そろった豪傑でその口癖は「オレはなぁ3000人と○○○した!がはははは!」(おいおい!Hさん!単純計算したってそんな訳ねぇだろう!)でしたが、このホールの植樹だけはさすがにできなかったようで「おい!盛!オレもなぁ、さすがにフェアウェイのど真ん中に植樹はできないぜ!がはははは!それより銀座に飲みに行こうや!」というとんでもないエピソードもあるホールですな。(笑)Hさん、ずいぶんご無沙汰しておりますが、いつまでも元気でいてくださいね!
さてこのホールの攻め方ですが、ティーショットは広々としたフェアウェイのセンターに豪快にどーんと飛ばしてくだされ!多少の曲がりは気にせずにひたすら振り切ってくださいね!飛ばし屋さんは右の池に吸い込まれる可能性もありますが、バンカーもありなかなか池には入りません。首尾よくフェアウェイを捉えたら、セカンドは14番の売店の屋根狙いでこれもしっかり振り抜くこと。左のOBラインはきわめて浅いのですが、そんなことは気にせず思いきりが大切ですな!15番で神経を使ってしまった分、このホールで“開放感”を味わってくだされ!距離はそこそこありますが、パーは取りやすい“おおらかなホール”ですぞ!

今回の“富里おすすめスポット”は、旧国道126号線沿い東金駅近くにある“明美鮨”です。京カンからはだいぶ離れていますが、皆様ご存知のO橋K泉さん御用達の“行きつけ”のお寿司屋さんです。こちらはシャンクが止まらずに「盛さ〜ん!シャンクが止まんないんだよねぇ!どうにかなんないかねぇ・・・!」という気さくなご主人と、「本当にこのひとは、ゴルフ好きなんだけど上手になんないわよねぇ。」というとても素敵な奥様、それに昔は“東金小町”と呼ばれていた上品なお母様とで切り盛りなさっている落ち着いた風情のお店です。拙者は年に数回しかお邪魔いたしませんが、行くたびにきちんと顔を覚えていただいており「おっ!盛さん!久しぶりじゃない!ちゃんとボトルもとってあるから、ゆっくりしていってよ!」というアットホームなお店です。何より“お客様第一”を貫いた感じの良さがお気に入りです。目の前の大きな水槽には、鯛やら鰺やらカワハギやら、よだれの出そうな魚が目白押し!近隣から仕入れた“旬の魚”を手さばきよく握ってくださる様は『あぁ、このお寿司屋さんにきてよかったぁ!』と思うこと請け合いですぞ!おすすめは“とろのあぶり”。これは絶品ですぞ!もしも行く機会があったら、これだけは注文してみると良いでしょう。
拙者はよく、近所にある『シューベルト』という洋菓子屋さんで美味しいケーキをホールで買い込み、ここでおいしいお寿司の後にみなさんと一緒に『こーいうのも良いねぇ!』なんてわがままをしております。ま、初めての方はそんなことはなさらないように!(笑)
こちらのお店も、ご自分で探してくだされ!探して見つかったときのうれしさも“美味しさの内”ですね!

さて、今回の拙者のゴルフですが熱も下がった土曜日、ワンハンを決行!悪友K君、ゴルフ用品ではいつもひとかたならぬお世話になっているAさん、そして有名外食産業のTさんの4人でマッチプレー!“計測不能”なホールも交えながら(笑)なんとか1枚だけ勝つことができました。1メートルほどのパーパットがカップにかすりもしない(なんと!7ホールも!)という状況の中、楽しくゴルフができました!やはりゴルフの原点は“マッチプレー”かも知れませんな!ストロークでスコアに血道を上げているよりも“スコットランドの牧歌的な雰囲気”を存分に味わった素敵な一日でした。
K君、Aさん、Tさん!ありがとうございました!
では、また17番ホールでお会いいたしましょう!