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第53巻 飛んで曲がらない ヒップターンスイング  中井 学著 池田書店

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キャプテン杯もあえなく討ち死に。全英オープンを観ながら、「あぁ、リンクスが俺を呼んでいる。」と思っておりましたら、前田社長がちゃっかり根室GCに行っておりました。出し抜かれた感満載でこれを書いています。まこっちゃんです

キャプテン杯が終わった後は、例年ですと夏の終わりに予定されるNカントリー倶楽部のクラチャンの参加を励みにゴルフをするのですが、ハンデキャップが14となった私には参加資格なし(ハンデ13から)。まぁ、どうせ出ても予選落ちするのですが、残暑厳しい折の2ラウンドは、年齢に応じて衰える体力。プレッシャーに対する精神力。そしてゴルフの技術と、自らのゴルフの心技体の現状を見つめ直す好機会なのです。今年はそれができないので、なんか、目標を失った感じ。やる気ゼロっす。

来年の理事長杯まで後10カ月あるしなぁ。なにして、時間潰そうかなぁ。

まずは、アイアンを替えることにしました。もともと私は、道具なんて、なんでも良い派でして、特にこだわりはなく、安ければ良い派なのですが、せっかく久しぶりに買うのだから。と色々調べてみますと、これが結構楽しい。色々迷ったあげくSRIXONのZ725(DG)を買いました。久しぶりのDGシャフトです。以前もDGを使っていたのですが「重くて振りきれない」と軽量シャフトに替えておりました。今回も大丈夫かな?と心配していましたが、意外と良い感じ。今までのNS950だと、インパクト直前に指先でいろいろ余計なことをしていたのが、重いから何もできない。その結果、変な球筋が出ない。飛距離も今までと変わらないし、曲がりが減った分良い感じっす。

調子に乗って、靴も買いました。

今までの靴はもう何年も履いていて、あまりに汚れているので周囲から「今時、浮浪者でも、もっと良い靴履いている」と言われておりました。ゴルフ靴なんてどうせ、バンカーや池のそばの水たまりや泥のところに行くのだから、汚なくても気にしない。というのが、私の考えなのですが、周囲から「一緒にラウンドするのに恥ずかしい」まで言われたので、これまた何年振りかで買い換えました。ナイキのTW13。TW14が出たので、13が安くなっておりました。これまた、快適。靴底が柔らかいので、ラウンドの後半の疲れが違います。

ラウンド後半の疲れと言えば、体の回転を意識するあまり、9番ホールや18番ホールのティーショットが左腰が砕けたようにひけて、とんでもない引っ掛けを打つことがあり、それが悩みでした。かといって、体の回転を抑えると左にフックが出たりするし、さてさて。どうしたものやら。

どうせクラチャンにも出られませんし、次の理事長杯まで10カ月あるので、スイングの大幅改造に取り組むことにしました。目標280ヤードです。

普通の人は早速練習場に行くのでしょうが、なにしろゴルフクラブは、Nカントリー倶楽部のロッカーに置きっぱなしにしてあります。まぁ、家に持って帰っても面倒くさいので、滅多に練習なんて行かないんだけど。

第53巻 飛んで曲がらない ヒップターンスイング

私の場合は、早速本屋に。ゴルフ関連の棚の前で、しばし立ち読みしながら、本を選びます。

そんな中で、「!」と来たのが、この「飛んで曲がらない ヒップターンスイング」です。

前々から気になっていたのですが、立ち読みをしていると、なんと!とんでもないことが書いてありました。

ゴルフは「ボディターン」ではなく「ヒップターン」だ。

ここまでは、「うんうん。そうだね。腰の回転が大切なんだよね。」と読んでいましたが、なんと、「ヒップターンとは、腰のスライドだ」ということらしい。

頭が「?」です。

まずは、足を肩幅より広め位にして、真っ直ぐ立つ。手は腰にあてて、頭の位置を変えないように、腰を左右に突きだす。

この動きが、「ヒップターン」だと言うのです!

なんだとぉー!です。これで、音楽にあわせて「お前んちの階段急だな。」とか言えば、ふかわりょうの「小心者克服講座」とまるで一緒な動きが、ヒップターンだと言うのです。

もちろん、ゴルフは真っ直ぐ立ってスイングしませんから、腰を折り、膝を曲げてアドレスします。そして、そのアドレスの姿勢のまま、上記のふかわりょうの動き。腰を左右に突きだすようにすると、あら?不思議?なぜか体が左右斜めにボディターンするのです。

読んだだけでは納得できません。危うく本屋さんの店頭で、ふかわりょうの動きをしそうになり、女子高生の冷たい視線を感じたので、レジに直行。家に帰って熟読します。

それでも、納得できません。

鏡の前でやってみます。まずはふかわりょうの動き。良い歳した親爺が鏡の前でケツ振ってるわけで、正直ド阿呆です。

でもって、前傾しアドレスして、ふかわの動きを、、、え!え!え!なんで?スイングするの?

腰を左右に突きだすと、腰の横が伸ばされる感じかしますね。それを前傾して行うと、腰が切れあがるように動くということらしい。つまり、腰は地面と平行に回転するのではなく、地面と垂直に回転する。ということらしい。

ふーむ。特に練習場にも行かずにいきなりNカントリーでやってみました。前半49。まぁOB2発打ったからやむなし。と思ったら、後半39。おお?もしかして良い感じ?翌週も行ってみました。前半42で後半40。あれ?イケてるんじゃない?

腰を横では無く縦に動かすので、疲れて来た時に腰が引ける、砕けるということがありません。また、やってみて気が付いたのですが。テイクバックでも腰を縦に動かしているということは、右ひざが右に引っ張られず、右の膝がしらが右外を向く事もありません。つまり、アドレスした時に意識した打球方向を意識したままスイングできる。ということ。当然、打球方向が格段に良くなります。

さらには、左腰をどれだけ回しても軸がぶれることはありません。だって、縦に回しているから。なので、振り抜きが良くなって飛距離UP!

全英オープンで各選手のフィニッシュを見ると確かに左腰が出っ張っている。それも、物凄く。右足に体重が残ると、古い逆C型フィニッシュのようですが、左足に完全に体重が乗るので、前から見ると左一軸のフィニッシュに見えるかもしれません。

大興奮で、家に帰って妻に伝えます。「腰が、ふかわりょうで、スライドして、体が、上半身が、ボディーターンするから、後半39。」

「はぁ?何言ってんの?」

「だからぁ、こうやってふかわりょうの真似した後で、アドレスして、そのイメージのまま腰を動かすと体が回転して、スイングして安定したゴルフができるんだ。やってみな?」

「えー?なんで、ふかわりょうとゴルフが関係あるのよ」

「いいからやってごらん。まずは、ふかわりょうの動き」

「はいはい。」

「おまえんちの、階段急だよね」

「おまえんちの、、、」

「あ、そこはマネしなくていいから」

「紛らわしいわね!」

「うんうん。それで、ゴルフのアドレスして、今のイメージで動かすとこうなる。」

「アドレスして、今のイメージで、動かす?こう?」

え?なんで、アドレスしてるのに、腰が左右に出っ張れる?妻の動きは、スイングにならず、前傾したままお尻が左右に動きます。

「だから、ふかわりょうの動きでしょ?」

「いやいや、真っ直ぐ立った時はふかわりょうだけど、アドレスして動かすと、こういう風にゴルフスイングに、、、」

「だからぁ、真っ直ぐ立った時は、ふかわりょうでしょ?それをアドレスしてふかわりょうにするんだから、こうなるでしょ?」

妻は一向にゴルフスイングにならずに、前傾してお尻をふるだけです。

「おまえ、器用だなぁ。」

「何よ!馬鹿にしてんの?!人に変な格好させて、お尻振らせて、嫌らしいったらありゃしない!ゴルフに行って、お尻のことばっかり考えてるんでしょ!この助平!」

いや、あの、そういう理由では無くて。。。確かにゴルフに行って、お尻のことを考えていたけれど、別に嫌らしい想像をしていたわけではなく、、、確かに助平ではあるかもしれないが、、、今回は助平だからこういうスイングになったわけでは無く、、、

妻に怒られて、しょんぼりです。

翌日連休にかこつけて、もう一度ラウンドしたら、46-48。あれ?どうやって、スイングするんだっけ?ふかわりょうのイメージで、前傾して、ふかわりょうの動き。あれれ?僕ももしかして、スイングにならずにお尻だけ動いてますか?

とほほ、やっぱ、ダメかも。