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第48巻 ゴルフに深く悩んだあなたが最後に読むスウィングの5カ条 永田玄著 文藝春秋刊

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遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。皆様初打ちはお済みですか?

今年は、年末年始の日並びが良く、9連休という方もいらっしゃったのではないでしょうか?中には海外でお正月を迎えられた方もいらっしゃるでしょう。会社で私の隣の部の部長は、年末年始にタイでゴルフ三昧だったそうです。うらやましい。あぁ。パーシーでハー。チャイヨー。。。

おっと、危うく新年早々、夢幻の闇に引き込まれるところです。私はと言えば、例年通り年末年始も仕事。貧乏暇なしとはこのことです。そんな中で、なんとか1/5(日)の新年杯だけには参加しようと思っておりましたところ、妻が「今年も3日は、ゴルフなの?」と聞いて来ました。

そういえば、新年杯は例年3日ですが、今年は日並びが良いため、5日(日)に新年杯Aクラスの開催です。

「そうなんだよねぇ。3日は新年杯で、5日は日曜日だから、いつものゴルフなんだ。」と咄嗟に答えますと、「あ、そう。」と敵はすんなり納得。しめた!今年は正月に2回ゴルフができる!と慌てて仕事を調整し、Nカントリークラブに電話をしようとして、ハタと気がつきました。3日はBクラスの新年杯だから混雑しているかも?それならとSカントリークラブは、と手帳をみますと「新年杯(A,B,Cクラス合同)」。これだ!と早速電話してスタートを取りました。

さぁ、正月から2回もゴルフができるぞ。といそいそと年末を過ごしておりますと、Sカントリーから電話が、なんだろう?と思って出てみますと、「あのー、ハンデが無い方は新年杯に参加できないんですが、、、」というお話し。ウソでしょー。これでも私、そちらの研修会に入っていたんですけど。「はい、研修会に入っていらしたことも存じ上げています。でも、2年間で最低10枚スコアカード出していただかないと、ハンデがつけられないんです。他のゴルフ場のスコアカードでも良いので、お持ちいただけますか?」えー、最近行ってないとはいえ、10枚くらい出しているでしょぉ。あと、何枚足りないの?「あのー、あと9枚足りません」えー!2年間で1枚しかスコアカード出してないの?こりゃ、だめだ。素直にギブアップして、ごめんなさい、そのうちに行きます。と言うと、ゴルフ場の方が可哀想に思ったのか、「新年杯のスタートが終わった後、ひと組競技以外のスタート入れてますから、そちらでどうぞ。」と言ってくださいました。

ありがたや。ありがたや。早速、新年早々他人の親切にすがるありがたさに感謝しつつSカントリークラブに参りますと、新年最初のハーフは42。よし!今年は違うぞ!と思ったら、後半はバタバタで50。トータル92。さらに日曜日の新年杯も似たようなスコアで、今年のゴルフのはじまりとなりました。

昨年はどうだったっけ?と思って振り返りますと、昨年の新年杯が111!なんと1年で19ストロークも縮めました。まぁ良し。なのですが、やっぱり口惜しい。

今年こそなんとかしなくては!と、新年早々、ゴルフ本を読みました。

「ゴルフに深く悩んだあなたが最後に読むスウィングの5カ条」です。

「深く悩む」「最後に読む」なんて、なんて新年にふさわしくない題でしょう。(苦笑)

しかし!これが大当たり!

ゴルフに深く悩んだあなたが最後に読むスウィングの5カ条

著者の永田玄氏は、厄年になってからゴルフをはじめた。という遅咲きのゴルファーです。プロではなく、本業は雑誌の編集者。彼がゴルフにはまり苦労した日々に書き溜めた「気づきメモ」を中心に書かれています。

内容は、ゴルフで使われる「言葉」に疑問を感じるところからはじまります。「打つ」という言葉と「スウィングする」という言葉の違いが、その人のゴルフスウィング(フォーム)に与える影響は大きいのではないか?と永田氏は言います。「打つ」と言うと力を込めて直線的なイメージを持つが、「スウィングする」というと力を抜いて、丸いイメージを持つのではないか?と言うことです。このあたりは、雑誌の編集者ならではの感性ですが、私も常々思っていることなので、大賛成です。

更に、「世の中には『パーシモン時代』に編み出されたインサイドアウトで捉まえてドローボールを打つ旧世代ゴルフ理論と、『デカヘッド時代』に編み出された限りなくストレートボールに近いフェードボールで運ぶ新世代ゴルフ理論の2つのゴルフ理論が混在している」と喝破しています。

これは、衝撃でした。もともとスライス打ちの私が、ここ何年か挑戦していた「ドローで飛ばす」というのは、明らかに旧世代理論であり、無駄だった。というわけです。

目からウロコとはこのこと。スウィングを巡る冒険をしていたけれど、目指すアークが2つあるなんて、インディアナ・ジョーンズもびっくりです。

世の中にあふれるゴルフ理論を「これは、旧世代。こちらは新世代。」と分けながら読む必要があるようです。タイガー・ウッズですら、年々フォームを研究し変わっているのです。早速、翌週、「スライスでいいや」と思いながらラウンドしますと、アイアンのひっかけが怖くないので、左サイドOBのグリーンをガンガン狙っていけます。また、そもそもアイアンではドライバーみたいなスライスは出ないので、右にも大きく曲がりません。

こうなるとドンドン調子がでてきて、パットまで入り始めました。8番まで2バーディ、2ボギーでイーブンパー。こりゃ、凄い。最終ホールで勝負に出たら裏目に出てトリプルはご愛嬌。それでも39が出ました。

ついにスイングを巡る冒険も終わりに近づきつつあるのかもしれません。花屋のおっちゃんも、ぽっちゃり王子の連載も終わってしまいましたが、「本棚」も48巻を迎えて、そろそろ終盤なのか?だってこの調子なら、もうゴルフ本読まなくてもいいかもしれないし。

さて今年は、失われたアークを発見し、世界にバランスを取り戻すことができるのか?その時、「本棚」はどうなるのか?楽しみな1年のはじまりです。皆様よろしくお願い申し上げます。