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第36巻 GOLF力の抜き方飛ばし方 高松志門著ゴルフダイジェスト社刊

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「立春」から随分たつのに、春は寝てばかりですね。いつになったら、春は立ちあがるのでしょうか?そろそろ、気温も上がって来ましたし、梅の花もちらほらと咲いています。桜が咲けば、本格的にゴルフシーズンの到来です。待ち遠しいですね。

それにしても、おっちゃんの肘。前田社長のポリープ。皆様の変調の知らせが相次ぎます。おふたりともゴルフばっかりしてないで、少しは休め。という神様の思し召しかもしれません。ここらで、ちょいとゆっくりなされて、十分に体を休め、しっかり治してから、ゴルフに復帰されることを祈ります。くれぐれもお体大事に。

さて、今回ご紹介しますのは、「GOLF力の抜き方飛ばし方」高松志門著です。シモンは志門であって、決して三味線漫談の柳家紫文師匠じゃありません。柳家紫文師匠の方が知られてないか。残念。暇な人は、寄席に行って聞いて下さいな。こんな漫談です。


火付け盗賊改め方長谷川平蔵が、いつものように両国橋のたもとを歩いておりますと、一日の取り組みが終わったであろう横綱が、足早に平蔵の脇をすり抜ける。向かいからは、水商売らしき一人の女。この二人が橋の上ですれ違う。というその時――。

横綱の身体が、前のめりに崩れ落ちる。。。

女「もし、横綱お怪我は無くて?」

横綱「いやいや、ちょいと飲み過ぎてしまったようです。」

女「おや、横綱、酔っ払っていらっしゃるの?横綱は、飲むと笑い上戸?泣き上戸?」

横綱「いえいえ、私はハクホウです。」

素敵な漫談が癖になります。おっと、紹介するのは、紫文師匠ではなく、志門師匠でしたね。まぁ、今回は、「力の抜き方」ですから、肩の力抜いて、笑って読んでいただきましょう。笑門来福。笑うと体の治癒力も高まるらしいですから、おっちゃんにも、前田社長にも読んで笑っていただいて、ゴルフシーズンまでに体を治してもらうということで。

GOLF力の抜き方飛ばし方

高松志門氏は、関西弁のおっさんで、「こないなもん、こうやって、ぶらぶらーっとええ塩梅にしとけば、よろしい。」みたいな喋り方をする方です。NHKのゴルフレッスン番組に出られていましたし、ゴルフダイジェストで連載されていますので、ご存知の方も多いでしょう。

実は、私、関西弁が苦手です。聞くと、背中がむずむずします。私が大学1年生の時、合宿所の同部屋の部屋長3年生が大阪出身で、愛読書が「嗚呼!花の応援団」。ご存知でない方に説明しますと、大阪の大学応援団を舞台にした漫画で、青田赤道という名前の3年生が、ひたすら理不尽に1年生たちを虐め、最後に「チョンワッ!チョンワッ!」と謎の叫び声をあげて喜ぶ。というストーリーです。これを全巻ずらりと枕元に並べて、毎日繰り返し読んでは、本と同じことを私たち一年生にやらせる。という、それはそれは、恐ろしい日々を過ごしました。「漫画と同じことを実生活でやる」というのは、ゴルフで言うなら、木を削って作ったクラブ1本でアンダーパーで回る(プロゴルファー猿)という感じです。今、思い出しても身震いしますね。

なので、今回も、どうも読んでいて身が入らないわけです。

そもそも、「本を読むだけで飛距離は伸びるのか?まこっちゃんのスイングを巡る冒険」の最中ですから、「飛ばし方」は興味あるのですが、「力の抜き方」には、あまり興味を感じないわけです。力んだって、なんだって、飛べば良いじゃん。

それを、この高松氏は、「そない力んだかて、あんさんがボールを打つわけやおまへんで。ボールを打つのは、このクラブのヘッドや。それを、あんさんが、いくら力んだかて、ヘッドが、あさっての方に動いたら、飛ぶもんも飛ばへん。ヘッドさえ、ちゃんと動いたら、ボールはちゃんと飛ぶようにできてまんねん。」

えーと、高松氏は、こんな関西弁じゃない?関西弁にも、京都と大阪と神戸、奈良でそれぞれ違いがあって、大阪でも、北と南では違う?おまえの表現は河内弁と京ことばがごっちゃになってる?すみません。私には、どれも同じに聞こえて、どれも背中がむずむずするんで、ここでは、私が聞こえたように表現させていただきます。

なるほど。ボールを打つのはクラブのヘッドね。そりゃそうだ。志門師匠は続けます。

「そないに力を入れると、ヘッドがどこにあるのか分からなくなりまっしゃろ。特に、テイクバックして、トップに行った時にヘッドの位置がわからんさかい、その後、どないに振ったかて、ヘッドはボールにちゃんと当たりまへん。逆に、どないな振り方、どないなテイクバックでも、ちゃんとトップでヘッドの位置が収まるのを感じさえすれば、その後、どないなスイングしたかて、ボールはちゃんと飛んでいきますんやで。」

なるほど。なるほど。トップでヘッドの位置ねぇ。

早速、やってみました。なるほど、今まで、トップと言うと、やれ左肩を顎の下まで押し込めだとか、右の肩甲骨を内側にずらせだとか、自分の体のポジションばかり考えておりましたが、クラブヘッドの位置を気にするわけですね。どれどれ?おや?シャフトクロスしてるな。もう少し浅くていいか。ん。コックを入れ過ぎるのもヘッドが下がって、シャフトクロスの原因になるな。これまた浅めでも十分だな。ヘッドが、この辺までくれば良いから、意外とテイクバックが小さくて済んでるな。ここから、振る。っと、おおお!良い感じ!ええで!ええで!ええ感じやでぇ!

私のシャフトクロスの癖が修正され、ヘッドが無駄な動きをしない分、ボールに気持ち良く当たります。なるほど。これなら、力を入れる必要ありません。

ゴルフクラブでやるのも良いのですが、重くて長いもの。たとえば、竹竿とか、竹箒とか、でやるともっと効果的だとか。なるほど、それで、BUNちゃんのアザースが効くんだね。アザースは無いので、玄関先で竹箒を振っておりましたら、妻に見つかりました。
妻「それは、ゴルフの素振り用じゃないからね!ちゃんと玄関、掃除しなさいよ!掃除するの?それとも、素振りしてるの?」
私「いえいえ、私は、掃く方(はくほう)です。」お後がよろしいようで。