ゴルフライフ>まこっちゃんのゴルフの本棚>「第34巻 私が変われば、ゴルフが変わる」ボブ・ロテラ著 ボブ・カレン共著 菊谷 匡祐訳 飛鳥新社刊
寒いですね。寒いだけでなく、雪まで降って、私の通うNカントリークラブは、1月の月例競技会中止になりました。残念なような、ほっとしたような。微妙な心持です。
月例も中止になりましたし、妻からのゴルフ減少令も解除されておりませんし、そもそも寒いので、無理をしてゴルフに行くという気持ちになれずにいたら、1月は、ラウンドしない週末が2回ほどありました。昨年は、なんとかやりくりして、ほぼ毎週ラウンドしていましたので、なんだか拍子抜けな感じです。
妻も子供たちも、日曜日は私がいないモノと思い込んでいますので、9時ごろにのそのそと部屋から出てきますと、妻も子供たちも一瞬ぎょっと驚いています。そんな日に妻の買いモノの運転手を務めたり、子どもと映画を観に行ったりしてダラダラと過ごすと一日はあっという間です。ダラダラついでに普段行かないブックオフで古本を漁りますと、あるは、あるは、ちょっと古くなったゴルフ関係のレッスン本が山のように積まれています。しかも、1冊200円!あんまり買っても読み切れないし、第一、持って帰るのも重くて億劫なので、5冊1000円分だけ買って帰ろうと決めて選びました。
今回ご紹介する「私が変われば、ゴルフが変わる」もその中の一冊です。1996年刊ですから、15年以上前の本です。著者のボブ・ロテラは、トム・カイト、ニック・プライス、ジョン・デイリーらツアープロのコーチを務めた人間です。
ダラダラした日曜の午後に、ゴルフに行かずとも、ソファーの上で、「まこっちゃんのスイングを巡る冒険。本を読んで飛距離を伸ばす。」はこの時期には、ぴったりです。
早速、読んでみますと、まず、「ラウンド中、スイングは意識しない」。ガビーン!今まで、ズーっと左軸だ。右手だ。テイクバックだ。ダウンスイングだ。とやってきたことが、いきなり全否定です。とほほ。しかたない。
「ラウンド中は、目標だけを意識しておけば、後は体が勝手にそこに打つようにスイングしてくれる」むかつくぅー!それができれば、苦労しないって。ツアープロに教えるコーチだからなんでしょうか?
しかも、「自らのスイングを信じて、集中力を維持すること。」自分のボールが、どこに行くかわからないのに!ドローを打つつもりなのに、右のOBゾーンにスライスしていくボールを見る気持ちがわからないのか?
「とにかく、OBに行くバッドイメージは消して、目標に飛んでいくボールを思い浮かべながらスイングすること。打った結果が、イメージと違うものでも、気にせず忘れちゃうこと。」あ、忘れちゃうのね。忘れるのは、得意よ。この間も、「お前、この間も同じミスしたの覚えてないの?進歩ないなぁ。」って言われていたし。
「120ヤード以内は、カップインを狙う。」お!いいね。いいね。最近、安全策とか覚えて、いまひとつピンに寄せきれず、バーディとか取れないしな。大賛成。
「パターは、全部入れに行く。」そりゃそうだよ。120ヤード以内は全部狙うんだから。
「たとえ2フィートのパターが外れても、動じず、真ん中強め。」よし。その意気や良し。
「どんなパターの名手でも、2フィートを外すことがある。だから、ビビらず打つ」良し!
「調子が良い時のゴルフが、あなたの真の実力。良いゴルフが続いても、『そろそろ、ダボ打つんじゃないか?』なんて思わなくて良い。」そうなの?なんだ。今まで損してたな。
やりますよ。私は、自らの体とスイングと財布を犠牲に皆様のためにスイングを巡る冒険に挑戦します。なので、早速、「ラウンド中は、目標だけ意識して、後は体が勝手に反応してくれる」というラウンドをしました。当然、「120ヤードは全部狙う」「パターは、外れても気にしない」「悪い結果は、忘れちゃう」ですよ。
これね。みなさんもやってみると判りますが、結構、難しいです。ついつい、「テイクバックを」とか「切り返しを」とか、考えちゃうんです。それに、ちょっと思っているよりも違う球が出ると、「あれ?ちょっとアウトサイドインになっているのかな?」とか、「もう少し、フォローを大きくした方が」とか考えちゃうんです。でも、頑張って、とにかく目標に集中。集中です。結果ですか?49-44の93。いつもと変わらぬダメなスコアでした。でもね。内容が、そこそこ良かったです。パーが7つ。120ヤード以内は、全部カップイン狙いなので、アプローチがみんなオーバーしちゃって苦労しましたけど。4パットして9。っていうホールがありました。2フィートを4パットした時は、さすがに、心が折れそうでしたが、外れても、真ん中狙って、強めです。返しも外れて、さらにもう一回外しましたが、そんなの、忘れちゃいます。だって、パターの名人だって、2フィート外すんだから。
200円にしては、なかなか、良い本でした。他にも、同伴競技者について、
「同伴競技者は、常に良いショットを打ってくると思っておけ。」これは、良く言われることですね。常に自分の目の前の一打に集中して、相手はベストショットを打ってくるものだ。と思っておけ。ということです。さらに、面白いな。と思ったのは、続きがあって、
「ただし、ベストショットを打ってくる同伴競技者よりも、自分は上手いんだ。と信じてプレイすること。」というところです。
これは、「相手を見下す」と言うことではありません。なにしろ相手はベストショット打ってくるのですから。相手を尊敬しながら、自らを高める理想のゴルフです。以前、「ナイスショット!」と相手を褒めるのは、相手を下に見ていて余裕があるからじゃないか?と言われていた方にお会いしたことがありましたが、そうではないことがわかります。
そんな話を先輩にしましたら、「良い本を読んだな。ただ、あそこの4パットは、実は5パットであのホールお前は10だったぞ。忘れるのはいいけど、本当にパットの記憶が無くなっちゃだめだぞ。」と言われました。
まじですか?本当に記憶が無いんですけど。(汗)下から、打って外れて。次に下りのパットがまた、外れて、最後にまた上りのパットがカップに蹴られて、それでOKもらって4パットだと思うんだけど、、、もしかして、もう一往復してました?だとすると5パットどころか6パット???自分のスイングは信じられても、自分の記憶力が信じられないかも。