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若造たちをたまにやっつける飛ばしの授業 八木一正著 ゴルフダイジェスト新書刊

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「余っ裕ぅがっ、無ぁくてぇ〜♪。優っしくぅなっれなぁい〜♪。」

AIの歌うコカコーラのCMソングを聞くたびに、涙ぐんでしまうまこっちゃんです。ボーナスが大幅ダウンした分、飛距離の大幅アップで補おうと思っています。

すっかり、年の瀬ですね。選挙後に日経平均が1万円を越え、慌てん坊は「すわ!バブルの到来か!」と色めき立っていますが、しがないサラリーマンは、昨年より大幅ダウンのボーナス査定にしょんぼりとしています。皆様は、どんな年の瀬をお迎えですか?

年末になって、会員になっているゴルフ場から来年度の競技手帳が送られてくると、それをひとつづつ新しい手帳に書き写し、「お。7月の第1週は、Sの理事長杯予選か。あ、この日はNのキャプテン杯の決勝だな。となると、出られないか。まてよ、万がイチNのキャプテン杯が予選落ちすることも考えると、やっぱり予定は入れておくか。あれ?Mのキャプテン杯予選もここか。うーん、Sの理事長杯に出るか?Mのキャプテン杯に出るか?悩みどころだな。Sの理事長杯って、ハンデが20くらいの人が結構良いスコアであがってくるから、予選突破するのは難しいんだよな。今まで出たことのないMのキャプテン杯に出てみるかな。。。って、Nのキャプテン杯の予選落ちを前提にしてどうする。」と手帳を眺めがら、ひとりでニヤついて、家族から気味悪がられていませんか?それとも、「ゴルフばっかり行ってないで、たまには、部屋の掃除をするとか、買い出しの車出すとか、窓の拭き掃除するとか、家のこともちゃんとやりなさいよ!」という怒声を背に、そそくさと近所の打ちっぱなしに逃げて、5,6球打つと、「寒いねぇ。」なんて、フロントでコーヒー呑んだりしていませんか?さぁ、そんな時はみんなで歌いましょう。

「そっんなぁ〜時ぃでもおぉ〜♪、ちゃんとわかってくれてるっひっとっがいるぅ〜」

若造たちをたまにやっつける飛ばしの授業 八木一正著 ゴルフダイジェスト新書刊

いかん。このままでは、「本棚」が「コカコーラのCM」になりかねない。さて、「ゴルフの飛距離アップ本を読むと、実際に飛距離はアップするのか?別名まこっちゃんのスイングを巡る冒険」第4弾は、「若造たちをたまにやっつける飛ばしの授業」です。「たま」じゃなくて、毎回やっつけてやりたいところです。

ところで、どうなんでしょうね?これまでのところ果たして飛距離は伸びているんでしょうか?相変わらず簡単に90オーバーを打つ日が続きますが、時々80台前半が出ます。本人は「前からこんなもん」と思っているのですが、まわりは、「最近、調子戻って来たんじゃない?」とか「飛距離が戻ってきているんじゃない?」と言ってくれる時があります。でも自覚症状はゼロ。当たり前ですが、良い時は良いし、悪い時は悪い。良くなるなら、BUNちゃんみたいに毎日アザース振ろうかとも思うけど、よくよく聞いたら、BUNちゃんは、3年も振っているらしい。3日なら振れても、3年は振れないし、やっぱり本を読むしかない。本なら、どんなに寒くても部屋の中で、なんなら布団の中、お風呂の中でぬくぬくと読めるからね。

読んでみますと、著者の八木一正氏は、物理教育の専門家であられ、ゴルフスイングを理論的にご説明なさっています。振り子の理論だとか、慣性の法則だとか、回転数と飛距離だとか、ううむむむ。よくわかりませんね。まぁ、わからないところは、テキトーに飛ばして。とっ。おっ!これは!

「バックスイングで顎を上げて、インパクトで顎を引くと、インパクトの寸前に体の左側が止まり、軸(スイングの支点)ができて、スイングスピードがアップする。」

これは、前回の雑巾王子の「ツイスト打法」と同じ考え方ではないですか?!しかも、腰を逆回転させるなんて腰痛持ちには難しい要素では無くて、顎の動きだけで、できるなんて。これなら、腰痛持ちにもできるかも。さすが!物理教育!

早速、やってみました。確かに、スイングがスピードアップするする感じはあるんですが、大問題が発生。顎を引くと、頭も下がってダフッちゃう。どれどれ、どうしたらいいのか、再度詳しく読むと、「頭は下がるが、左足はジャンプするように伸びる。」と書いてあります。確かにタイガ―も松山君も、インパクトで頭が下がるが、左足は伸びてるな。頭と一緒に、左ひざも下がったらダフるのは当たり前か。 早速、修正スイング。やってみました。あたります。飛びます。しかし、頭を下げながら左足を伸ばすのが、こんなに疲れることだとは知りませんでした。5,6球打つと、フロントでコーヒー飲みたくなります。どの道、寒いから飲むんだけど。

練習しすぎると太股が筋肉痛になりそうだったので、適当に切り上げ、翌日いつもの諸先輩方といつものゴルフです。朝一のティーショットで、バッシーン!なかなかの飛距離でフェアウェイに。諸先輩方に動揺が走ります。「ど、どうした?2打打っても、あそこまでいかないぞ。」「おいおい。どうなってるんだ?」

左足上がりの2打目で弩スライスを打って、ダボ発進したものの、前半はマアマアのゴルフで、勝利を収め、昼休みにビールをご馳走になります。「おい、今度は、どんな本読んだんだ?」という問いに、説明をいたしますと、「おいおい。若造をやっつける本だろう。老人をやっつけてどうする。」という突っ込みが。なるほど。

鼻歌混じりに午後のスタートは、いきなりチ―ピンが。「あれ?おかしいな。」その後も、打つショット打つショットがダフり、トップ、フック、スライスの満開。あがってみれば、前半の貯金どころか、ひとりで惨敗。どうやら、左足の筋力が持たずに、足の踏ん張りが利かず、スイングがバラけてしまったようです。涙顔の私に満面の笑顔の先輩が、「なんだ、若造をやっつける。の若造ってのは、自分のことだったんだな。」しまった!確かに今日のメンバーでは、私が一番の若造でした。自分で、自分をやっつけちゃ、ダメじゃん。

今年の本棚は、これでおしまい。今年は、下手くそのくせして、生意気にスコットランドへゴルフに行ったり、スコアはさておき、楽しいゴルフを過ごせました。来年も皆様と楽しいゴルフを過ごせますように。それからちょっとだけ私に飛距離を。良いお年を。

「♪君が笑えば、この世界中に、もっと、もっと幸せが広がる。♪君が笑えば、すべてが良くなる。♪この手で、その手でつながる。♪ Lala Lalala Lala Lalala ♪」