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あなたに似たゴルファーたち 伊集院静著 文春文庫刊

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めっきり、寒くなりましたね。もう10月も終わりですものね。前回から、2か月以上さぼっていた、まこっちゃんです。

皆様、ゴルフされていますか?私は、今年は、クラチャン予選でついに100を叩きました。そんなことがあったんだから、少々、原稿が滞ったってしかたありませんよね。このまま、知らんぷりして、休載しちゃおう。と企んでいましたら、気配を察したのでしょうか?M社長から、電話がかかってきました。

「まこっちゃん?元気?どう調子は?稼いでいる?稼いでない。。。それは、いけませんねぇ。今日、電話したのはね。11月のライターカップ。出場の確認です。出るよね?大丈夫だよね?うン?大丈夫。良かった。良かった。あ、それとね。そろそろ原稿。。。いーの、いーの、急いでないから。2か月ぐらい止まっていても。でもね。うちのホームページは、皆さんで作ってくれているホームページだから。原稿が止まると寂しいなぁ。加賀屋の売り上げも上がらないなぁ。なんて、思ってね。。。いーの。いーの。催促してるわけじゃないから。暇があったら、書いてくれると嬉しいな。なんてね。いーの、いーの、急かしているわけじゃないから。ただ、そろそろ、まこっちゃんの文章を読みたいなぁ。なんてね。原稿書いていなくても、ライターカップに出ても大丈夫だから。忙しい?大丈夫?じゃぁ、原稿、待ってますから!よろしくねぇ!」

M社長が、出版社の編集者になっていたら、作家が締め切りを守れないなんてことはないでしょうね。日本の文学界も変わっていたかもしれない。村上春樹もノーベル文学賞が獲れたかもしれません。そんなわけないか。(笑)

あなたに似たゴルファーたち 伊集院静著 文春文庫刊

さて、今回取り上げますのは、「あなたに似たゴルファーたち」です。大嫌いな伊集院静ですが、仕方ありません。皆さん、間違っても、買ったりしないで下さいね。また、伊集院氏に印税が入ると思うと悔しくて。そう言いながら、自分では、買ってしまったのですけれど。伊集院氏は妬ましいけど、彼の書く文章は嫌いじゃないし。

この本は、「3年目の雨の日」「10年目の風の日」「最後のゴルフ」の3編と、更に18話の短編の計21編の短編を集めた短編集です。

最初の「3年目の雨の日」は、ゴルフをはじめて3年目の若者が、「名門」Sカントリークラブでゴルフをする。という話なのですが、間違いなく「相模CC」のことと思われます。本文の中に「名門ゴルフ場のクラブハウスは瓦ぶき」という会話が出てきたりして、思わず、くすりと笑ってしまいます。

「関東七倶楽部」と言われる名門ゴルフ場には、なかなか伺う機会がありませんが、ありがたいことに、加賀屋ゴルフの縁で、プレイをする機会をいただいたりします。先日も、このホームページを読んでいる相模のメンバーの方に、「まこっちゃん。ゴルフしようよ。」とお誘いを受け、相模に伺いました。瓦ぶきのクラブハウスに入る時に、背筋がすっと伸びるような緊張感があるのは、こうした倶楽部の持つ歴史なのでしょうか。伊集院氏のこの作品にも、そういった空気が表現されています。もっとも、私のゴルフは、何が飛び出すかわからない珍道中。同伴のメンバーの方も、空気を吹き飛ばす大笑いの楽しい一日を過ごしました。更には、「たまには、気楽なゴルフ場に遊びに来られませんか?」と私が会員のNカントリーにこの相模のメンバーの方たちをお招きしたところ、快く応じてくださり、またまた大笑いの一日を愉しみました。

そういえば、この夏、M社長と一緒に伺った「関東七倶楽部」の小金井CCのクラブハウスも、瓦ぶきだったような気がします。やはり名門のゴルフ場は瓦ぶきなのでしょうか?

小金井CCで驚いたのは、「ショートパンツ着用時に、ハイソックスでなくても良い。」という掲示が出ていたこと。この夏の「実験」ということでしたが、旧弊に囚われず、柔軟な対応ができるのは、真の名門だと感心しました。更には、キャディさんが若い。美しい。「名門ゴルフ場のキャディは、死んだお袋より年上で、『あんたは、これで打ちなさい。』と毎回7番アイアンをティーグラウンドで渡される。」と脅かされていたのですが、そんなことはありません。この日も、大変楽しく、良いスコアでラウンドさせていただきました。最近、どうやらゴルフのスコアは、ついたキャディさんの年齢に比例する。という法則を私は発見しました。「まこっちゃんの定理」と名付けて、今後、研究を続けていきます。

私は、ゴルフ場のクラブハウスに、あまり興味が無いのですが、人によっては、「クラブハウスが気に入って、メンバーになった」と言う方もいるでしょう。たとえば、総成CCのクラブハウスは、吉村順三設計の素晴らしいものですし、相模CCの食堂は、まるでグリーンから地続きのようで、居心地抜群です。先日伺った袖ヶ浦CC袖ヶ浦Cのクラブハウスは、まさに「ラグジュアリー」。また、「関東七倶楽部」ならぬ「加賀屋7倶楽部」のひとつに数えられる「京CC」は、スーパー銭湯顔負けの素晴らしい浴場を備えており、加賀屋杯で、「京カンの風呂は、素晴らしい!これは、ゴルフ場に風呂が付いているというレベルではない!京カンの場合は、お風呂にゴルフ場が付いている!」と褒めましたところ、話を聞いておられました京カンの副支配人が、実に苦々しい顔をされました。他人を褒める。ということも普段からしておかないと、いざという時、誤解を招く。ということですね。気をつけましょう。

あれ?ここまで書いて気がつきましたが、私、加賀屋ゴルフの縁でばかりゴルフしてますね。相模、小金井、袖ヶ浦、京などなど。。。これも、前田社長が言われる「ゴルフの魅力」というやつでしょう。ゴルフ場のメンバーになってから、同じゴルフ場のメンバー同士で交流が生まれ、更に他のゴルフ場のメンバーとの交流が生まれていきます。

これは、最近、巷で流行している「ソーシャルネットワーク=SNS」の体現ではないでしょうか?「あれよあれよとチャンピオン」を書いているまっちゃんが、「フェイスブックの輪」を書かれていましたが、ゴルフと「SNS」は相性が良いようです。

SNSの中でも特に「フェイスブック」は良く出来ていますね。いわゆるホームページの機能と、メーリンググリストの機能がうまくミックスされていて、使いやすいです。ブログやホームページに書くと、誰もが閲覧することが可能ですが、逆に誰が見ているかわからない怖さもあります。「フェイスブック」は、同じように書いても、「公開範囲」を設定することができて、「公開」「友達」「友達の友達」「その他の設定」というように、それぞれの記事範囲を限定することが可能です。ブログとメールを一緒に使える。という感覚でしょうか?ちなみに私のフェイスブックページは、ほとんどの記事が「公開範囲」が「友達」までに設定してあるので、フェイスブック上で私が「友達」認定した人しか見ることができません。

これからは、まっちゃんや花屋のおっちゃんの様に、フェイスブックなどのバーチャルソーシャルネットワークシステムを使いながら、ゴルフというリアルなソーシャルネットワークを広げていく。そんな時代が来ているんだと実感しています。

ん?「俺は、そんなわけのわからないモノ使わない。」という方もいらっしゃいますが、ご心配なく。ほんの数年前「俺は、携帯電話なんか絶対持たない。」と言っていた人が、とあるお姉ちゃんから「えーっ!携帯持ってないのぉ?私、どこに電話すればいいのよぉ。」と言われて、慌ててドコモショップに駆け込んだ現場を見たことがあります。そんな方は、「えーっ!facebookやってないの?ゴルフ誘うのに、いちいち電話しなくちゃいけないの?」と言われて、慌てて登録するはめになるでしょう。

問題は、女房からfacebookの「友達申請」が来た時に、どう対応するか?です。OKすると、私の交友関係や、馬鹿話も見られてしまうかもしれないし、かといって申請を却下すると「なんで、却下するの?見られて困ることでもあるの?」と直接言われそうです。

悩ましい。これを考えると、おちおちゴルフも行けないし、本も読めませんね。解決するまで、1年くらい休載するかもしれません。もし、今後、「ゴルフの本棚」が長期でアップされないことがあったら、皆さん「あー、まこっちゃん、奥さんから「友達申請」が来たんだな。」と優しく察してくださいね。