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「あ・うんのゴルフ」  横田真一+廣戸聡一著 ゴルフダイジェスト社

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「ミタさん。サンドウェッジある?」

「あります。」

「ミタさん。このライン、まっすぐ強めに打った方がいい?それとも、距離をあわせて曲がりを多目に読んだ方がいい?」

「それは、あなたが決めることです。」

三田さんという名前のキャディさんが付いたら、『家政婦のミタ』ごっこをしたいと楽しみにしているまこっちゃんです。すみません、この秋は、テレビドラマが面白くて、ついつい本も読まず、『ゴルフの本棚』の更新が疎かになってしまいました。

あ・うんのゴルフ

さて、今回は、皆さんが今、一番読みたがっている本「あ・うんのゴルフ」をご紹介します。なにしろ、加賀屋の前田社長が絶好調。最近では、どちらかのハーフは必ず30台。2008年に4回、2009年に3回、2010年に2回と減少していた赤字(ハーフでのアンダーパープレー)が、2011年は、5回。それも、9月28日以降に4回と、とまらない好調ぶりです。「ゴルフが上手くなるには"あ・うんのゴルフ"を読んで下さい」(社長のゴルフ日誌11月2日より)と本人が書いているように、どうやら秘密は、この本にあるようなのです。

私も、もちろん、ゴルフがうまくなりたいので、早速、買って読みました。

詳しくは、本を読んでいただきたいのですが、ゴルファーをA1,A2,B1,B2の4タイプに分けて、それぞれのタイプにあったスイングを勧めています。まずは、体の体重が、前にかかっている人がAタイプ。後ろにかかっている人がBタイプ。そして、手の支点が人差し指にあると1タイプ。薬指にあると2タイプ。その組み合わせで、A1とかB2とかになります。ちなみに前田社長はB1だそうです。

自分が、どのタイプなのか、判別するテストが何パターンか用意されているのですが、どうも、いまひとつわかりにくい。例えば、椅子に浅く腰掛けて立ち上がる時、Aタイプは膝から下が地面に真っ直ぐな方が立ちやすくて、Bタイプは膝から下がお尻側に寄っている方が立ちやすい。とか、腕を前に回しやすいか?後ろに回しやすいか?とか。本によると、「中間は無くて、必ずどちらかにはっきり分かれる」ということなんですが、やってみると、「うーん。どっちだろう?AともBとも思えるし、1とも2とも思える」というテストが多いです。

前田さんの好調ぶりに触発されて、この本を読んだ何人かにも聞きましたが、ほとんどの人が、タイプ判別の段階でひっかかった人は、間違いなく「あの本は、ダメだね」という意見です。

私は、いろいろ迷った結果、「たぶんB2だろう」と思って、読み進めました。すると、衝撃の事実が、書かれておりました。

プロゴルファーも、当然上記の4つのパターンに当てはまり、そのパターンにあったスイングをしているわけです。例えばタイガーはA2タイプ。遼君はA1タイプ。B1タイプだと、青木功、今田竜二と前田社長(笑)。そして、私のB2は、、、尾崎将司。えー、ジャンボかよ。好きなゴルファーでも好きなスイングでもないんだよなぁ。

ひとそれぞれのタイプにあったスイングがあるのだから、B2の私は、ジャンボのようなスイングをイメージしろ。ということなのです。えー、タイガーの方がいいなぁ。

簡単に言うと、体重が後ろにあって、薬指支点の人は、右手でクラブを持って、右足体重で、ちょいとオープンに構えて、脇が空いても良いから右に少し体重を残しながら、スパーンと逆Cの字フィニッシュしなさい。って、ジャンボなスイングなわけ。

えー、タイガーとか遼君みたいな、右わきがしまって、ビシっと左足一本でIの字フィニッシュのイマドキのかっこいいゴルフがしたいのに。

この時点で、私の心は、相当、拒否反応を示していますが、この本によると、パターンの違うスイングをするとうまくいかない。B2の人が、A2やB1のスイングをしてもうまくいかない。それどころか、無理なスイングとなって、体を壊す。と書いてあります。

体を壊すのは嫌なので、恐る恐るB2のイメージで素振りしてみます。

普通に振れます。まぁ、こんな感じかな。昔、ジャンボの真似得意だったからな。

試しに、A1やA2のスイングもしてみますが、「うまくいかない」「体を壊す」と書かれていたからか、どうにもぎくしゃくしてしまいます。

そうなってくると、もうB2で行くしか無くなります。

試しに、ここ数回、B2イメージでラウンドしてみました。驚くほど良いスコアが出たわけではないのですが、まぁまぁ良いスコアであがれました。というより、スコアはともかく、ショットが見違えるほど良くなって、一緒にラウンドした人から、「まこっちゃん、復活だね!」「あれれ?150ヤード先の林の中にしかいかないドライバーは、どうしたの?」と言われました。

うーん。複雑な心境。

昨日、お仕事で知り合ったJISS(国立スポーツ科学センター)の研究員の先生に、上記の4タイプの話を聞いてみました。先生曰く

「4タイプの理論は、知っている。私自身は、正しいとも正しくないとも言えないが、ゴルフだけでなく、陸上競技でも最近取り入れられているらしい。まこっちゃんの話を聞くと、正しい。とも思えるし、たまたま、スイングに迷いがあった人に、タイプを割り切ってスイングを指示することで、無駄な意識を切り捨てることが可能になり、スムーズにスイングできているのかもしれない。悪い言い方をすれば、一種の催眠効果に近いのかな?でも、それで、ショットが良くなった。スイングが良くなった。スコアが良くなったという結果がついてきているのなら、何も問題はないね。次の壁にぶつかるまで、信じて進めばいいんじゃないの?」

とのことでした。

この冬に、まこっちゃんが、派手なセーターを着たり、もみあげが伸びたり、後ろの襟足だけ長い髪型になったりしても、皆さん、そっとしておいてあげて下さいね。