ゴルフ会員権の購入をお考えのお客様におすすめします

 ゴルフ会員権には預託金制のものと株主会員制のものと、もう一つ、プレー会員権とがあります。
 
 預託金制のゴルフ会員権は退会する旨を当該ゴルフ場に申請し、その後、証券に記載されている額面を戻してもらい退会をします。が、額面より会員権相場が高ければ市場売買をすることで退会をします。一般的なのは後者となります。会員権相場が発行額面よりはるかに高い磯子や戸塚、茨城ゴルフなど(所謂額面が100万以下)は額面償還してもらって退会する方はほぼ皆無です。
 
 株主会員制のゴルフ会員権には壱株券とか弐株券や参株券等の株数が書いてあります。で、株主会員制ゴルフ場を退会する際は、基本的には会員権市場価格で売買をして退会をすることになります。小金井や鷹之台や我孫子がこれに該当します。が、時折、株券には額面が60万円とか80万円といった金額も同時に記されているゴルフ場会員権もあります。この場合は会員権相場がそれ以下となっていた場合は、市場で売買するより、当該コースに退会を申請し、その株券に書かれている額面を返還してもらい退会する方もおられます。狭山の額面は60万円以上のものもございます。
 
 プレー会員権は昔は預託金制ゴルフ場会員権でしたが、当該ゴルフ場が一度以上破綻したことにより、付されていた預託金が再建時に0になった会員権です。償還してもらう額面がないのですから、基本的にはプレー会員権のゴルフ場を退会する際は会員権市場価格で売買をして退会をします。
 私が過去に入っていたゴルフ場でいうと上総モナークや富士OGM市原やカナリヤガーデンがそう(所謂額面が0)でした。ちなみに、上総モナークは経営者が変わりましたが、現在も現名称で営業されています。が、富士OGM市原は現在の名称は富士市原になっており、カナリヤガーデンは会員制俱楽部でなくなっています。ただし、カナリヤガーデンは今から6年弱前のクラブ解散時に180万円を全会員に戻していますから、かなり異種であったと言えるでしょう。つまりは、相当凄い方がそこの所有者になったことが伺えます。
 
 ここで、預託金制倶楽部の一つであり、私が15年ほど前から入っている葉山国際に関して書いてみます。
 葉山国際は2004、5年頃の相場はなんと数万円で推移していました。今は145万円ですから驚きます。実は、この2004、5年頃の葉山国際はちょっと変わった会員権の売買手法をしていました。この頃も現在と同様、入会時には名変預託金として300万円必要だったのですが、この時の退会者は入会者に会員権証書の他名変預託金の300万円の証券も渡して、その代わり会員権の売買代金と名変預託金との合計額を受け取って売買されていたのです(ちなみに現在このような手法を取っているゴルフ場は皆無です)。
 通常は、会員権の売却代金は売却した時に精算はしても、名変預託金に関しては、退会者が当該ゴルフ場に名変預託金証書を渡して、退会者は直接ゴルフ場からその額を戻してもらうのが普通です。が、そうしなかったことから市場は、葉山国際はこの300万円が返せないのではないか?との穿った憶測から、そういうことなら会員権はたとえ数万円でも300万円だけは戻してもらおうと思う人が多くなり、売り手が増えて下落していったのです。
 当時の葉山は会員数が多いと言われていたり、ティグランドがマットのところがあったりと今より評判は良いのものではありませんでしたので尚更でした。
 が、危機を感じた葉山は悪いように取られていた以前の手法をやめて、私達が進言した現在の一般的なやり方に代えたのでした。更には葉山国際は経営状況をKGK勉強会で開示し、本当は経営的には優良企業であることを認めてもらって以来、買いが増えて行き現在の145万円の相場となっていったのです。
 当時は、多くのゴルフ場が預託金償還が出来ない、、、、が当たり前になっていましたが、葉山は当時からしっかり償還に対応していましたのに、噂ばかりが先行してあのような相場になってしまったのでした。が、私は償還に対するその真摯な対応に感銘を受けて、2006年秋にそういうコースを応援したいと思い、入会を致したのでした。その対応の甲斐あって、今や、相場が上昇し、償還退会を望む方は皆無になっています。
 相場が数万円になった会員権が100万円以上に上昇するのはあまりないのですが、葉山はその稀有のゴルフ場です。
 
 が、会員権が数万円になった会員権がなんと1000万円を超えたものもありました。横浜カントリーです。横浜も破綻するのでは?との憶測が流れた2003年、弊社縁のJ.Iさんが7月末に5万円で購入しています。弊社HPのお金チャンマークをクリックすれば約定金額が分かりますので、このように振り返るときにはとても便利です。で、この横浜は2006年にはなんと1100万円で約定されているのです。凄い上昇!!でありました。
 が、その横浜の相場は、2021年の現在は60万円です。2013年に150万円だった名変料を400万円にアップさせて以来、会員権相場は下落の一途を辿っていましたが、ようやく反転の兆しが見えてきました。
 
 株主会員制ゴルフ会員権でも過去には数万円になった会員権もありました。が、現在はそこは150万円の相場を付けています。はい、そことは東松山カントリークラブであります。東松山の相場が最も安かったのは2011年で10万円を下回ったことがありました。が、何度となく名変料と名変預託金の減額を呼びかけて来まして、ついに2012年1月から名変料と名変預託金を半分にして以来、ずっと売買が活発で、入会希望者が多いゴルフ場になり、現在の相場は安定の150万円となっています。
 無論、半額にしたからと言って、全部の銘柄が上がる訳ではありません。それなりのちゃんとした、所謂実力が伴なったゴルフ場でなければ相場が上昇しません。
 
 しかし、数万円だった会員権が上昇するには間違った認識をされていたか、余程の変化がなければなりませんがね。
 
 今週は穿った見方から相場が大幅下落したが、現在はとても安定している会員権をご紹介しました。

 以上、今週の独りごとでした。

 

 

掲載日:2021年2月12日