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2017年の会員権相場の総括

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2017年12月22日

 いよいよ年の暮れとなりました。
 ということで、今週は今年1年間の会員権相場を検証してみます。主たるゴルフ会員権の昨年末と今年末との価格の動き(1都8県+共通の10エリア)を列記してみます。で、各エリアにおける前田信吾の総括を書いてみました。


 まずは、東京都から。


ゴルフ場昨年末→今年末増減価格動き
小金井3600万3900万+300万8%上昇
立川国際37万45万+8万21%上昇
多摩190万235万+45万24%上昇
府中210万195万-15万7%下落
八王子95万140万+45万47%上昇

 東京は地合いが強いです。1年を通じて全体的に買いが活発でした。株高が予想される(間違ってたらすみません)来年も東京は強いと思われます。


 続いて、共通。


ゴルフ場昨年末→今年末増減価格動き
総武総平90万100万+10万11%上昇
SGM100万130万+30万30%上昇
山田クラブ9万5万-4万44%下落

 今年は名変を再開した太平洋の動きが顕著でしたが、今は募集中の為、相場はひっそりです。償還時期が来ますので、SGMの売り物はほぼなくなるでしょう。


 神奈川県。


ゴルフ場昨年末→今年末増減価格動き
厚木国際500万620万+120万24%上昇
磯子1300万1460万+160万12%上昇
清川82万→82万±0変化なし
相模原450万500万+50万11%上昇
戸塚1450万1500万+50万3%上昇
葉山国際75万70万-5万7%下落
平塚富士見360万→360万±0変化なし
横浜135万60万-75万56%下落
レイクウッド1000万1200万+200万20%上昇

 東京同様基本の地合いは強いです。来年も堅調な動きになると予想します。ただ、来年ジャパンオープン開催となる横浜が、、、ちょっと、、、心配ですね。


 埼玉県。


ゴルフ場昨年末→今年末増減価格動き
大宮国際20万10万-10万50%下落
岡部チサン12万15万+3万25%上昇
狭山160万90万-70万44%下落
高坂50万60万+10万20%上昇
日本カントリー60万120万+60万100%上昇
飯能145万120万-25万17%下落
東松山120155万+35万29%上昇
日高190万225万+35万18%上昇
武蔵670万500万-170万25%下落

 名変諸費用が高いコースと入会条件がハードなコースの相場が弱いです。ただ、狭山と飯能は下げ止まったと見ています。埼玉では他の名門に比べ入会条件が比較的やさしい東松山と日高の人気が高いです。


 千葉県。

ゴルフ場昨年末→今年末増減価格動き
麻倉465万510万+45万10%上昇
姉ヶ崎60万55万-5万8%下落
我孫子550万470万-80万15%下落
大多喜城48万50万+2万4%上昇
鎌ヶ谷20万30万+10万50%上昇
キングフィルズ380万395万+15万4%上昇
ザ・CCジャパン260万240万-25万7%下落
総武190万195万+5万円3%上昇
袖ヶ浦320万→320万±0変化なし
鷹之台1400万1350万-50万4%下落
千葉カン470万400万-70万15%下落
中山175万225万+50万29%上昇
南総135万170万+35万26%上昇
浜野195万165万-30万15%下落
平川110万90万-20万18%下落
藤ヶ谷245万200万-45万18%下落

 新興勢力の麻倉の相場は強いです。やはり地所がバッグであることによる信頼感は絶大です。2017年を振り返ると、林間コースを中心に軒並みダレてましたが、来年は千葉が強含みで推移すると思います。やはり、他のエリアに比べ良い素材が多いですし、道もアクアライン、館山京葉道、東関道と逃げ道がありますから。


 茨城県。


ゴルフ場昨年末→今年末増減価格動き
アスレチック100万65万-35万35%下落
麻生30万57万+27万90%上昇
茨城G480万500万+20万4%上昇
江戸崎35万→35万±0変化なし
大洗230万245万+15万7%上昇
大利根540万500万-40万7%下落
金乃台65万60万-5万8%下落
宍戸ヒルズ23万→23万±0変化なし
筑波465万410万-55万12%下落
取手国際145万90万-55万38%下落
龍ヶ崎250万215万-35万14%下落

 2017年は千葉同様茨城も弱かったですね。ここ数年千葉茨城の奮闘が目立ってましたが、2017年は東京神奈川に押されっぱなしでした。茨城では、年会費が無料の取手国際のこの下落ぶりは数年前の大人気の時を知っている私にはただただ驚くのみです。


 栃木県。


ゴルフ場昨年末→今年末増減価格動き
宇都宮28万35万+7万25%上昇
小山165万130万-35万21%下落
唐沢25万20万-5万20%下落
サンヒルズ13万45万+32万346%上昇
日光33万23万-10万30%下落
西那須野90万120万+30万33%上昇
ホウライ120万→120万±0変化なし
レイクランド50万55万+5万10%上昇

 弊社では残念ながら、栃木県そのものの取扱件数が毎年毎年減少傾向にあります。そんな中、西那須野・ホウライが実に堅調に推移しています。圧巻はサンヒルズの驚異の346%上昇でありました。個人的には、コース・倶楽部としても秀逸な日光に頑張ってもらいたいと願っています。


 群馬県。


ゴルフ場昨年末→今年末増減価格動き
赤城国際23万17万-6万26%下落
伊香保30万18万-12万40%下落
白水23万20万-3万13%下落
レイクウッド富岡35万53万+18万51%上昇

 これらも弊社での取扱件数が激減しています。群馬県の寸評から外れて恐縮ですが、レイクウッドグループは、各会員権相場を見る限り、優良な会員制倶楽部を運営していると言えるでしょう。会員からのこの倶楽部を辞めたくない!また、このゴルフ場の会員になりたい!というゴルファーが相場を形成しているのでしょう。


 山梨県。


ゴルフ場昨年末→今年末増減価格動き
上野原35万→35万±0変化なし
河口湖25万15万-10万円40%下落
富士レイク32万→32万±0変化なし
メイプルポイント230万210万-20万9%下落
レイクウッド明野100万105万+5万円5%上昇

 東京からも意外と近いのがこの山梨ですが、ほぼほぼ変化なしが大勢ですが、そんな中、河口湖が弱いですね。素材は全く問題なしなんですが、、、。5年前の東松山や今年の富士小山のように名変料を半額にしてくれれば絶対に人気が出るはずなんですが、、、。


 静岡県。


ゴルフ場昨年末→今年末増減価格動き
朝霧ジャンボリー180万150万-30万17%下落
伊豆大仁190万230万+40万21%上昇
伊豆にらやま43万50万+7万16%上昇
葛城430万360万-70万16%下落
サザンクロス7万5万-2万29%下落
大熱海国際7万22万+15万214%上昇
浜名湖240万250万+10万4%上昇
浜松シーサイド110万135万+25万23%上昇
藤枝155万145万-10万16%下落
富士小山90万115万+25万21%上昇
リバー富士250万260万+10万4%上昇
レイク浜松70万75万+5万7%上昇

 静岡はしっかりとした相場が立っているゴルフ場が多いです。相場の動きも実に堅調そのものです。来年も底堅い動きをみせるものと思います。


 不思議ですが、会員権相場ってあまりにも相場が安いと買い手がつきません。会員権は安く買えるに越したことはないのですが、あまりにも安いものは買いたがらないのです。各ゴルフ場が名変件数を増やしたいなら、ある程度の相場にしておく必要があります。今から6年前、ほぼほぼ10万円程度となっていた東松山が名変料を半額にします!としてから相場があっという間に100万円になりました。名変件数は200件を超えました。このようにゴルフ場の会員権の価値を上げることは可能なのです。また、名変件数は爆発的に増えます。但し、そのゴルフ場に実力がないとこの芸当は出来ません。
 今年は富士小山が名変料を半額にした途端、50万円ほどだった会員権相場があっという間に100万円超になりました。同様に、日本カントリーも名変料を半額にした途端、相場が120万円と倍に跳ね上がりました。また、中山も来年から名変料は据え置きますが名変時の預託金の50万円を廃止します、と発表した途端、約定件数が増えて相場が上昇し始めています。
 是非是非、実力ある河口湖がその政策をとってくれることをアイホープしたいと存じます。

 以上、今週の独りごとでした。