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マッチはやはり面白い!  独りごと

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2016年4月28日

 龍ヶ崎のキャプテン杯に優勝することが出来ました。嬉しかったです。私が大好きなマッチプレーですが、正式にマッチが出来ることってそうないんです。で、それに最後まで負けなかったってことも生涯2度しかありません。何度も何度も出場していますが他は全部どこかで(大概はすぐに)負けています。ゆえに嬉しさが倍増です。
 これからもこのような喜びを得られるようゴルフ道に精進していきますので、皆様、どうぞ宜しくお願い致します。
 聞くところによると、先週の独りごとで書いたことで龍ヶ崎の女神さまが微笑んでくださったから前田信吾が勝てたとの説が有力のようです。骨折時にいつもお世話になるドクターTが「優勝出来たのは“独りごと”で龍ヶ崎のことを褒めて書いたからだ」と教えてくれました。
 
 それを裏付ける面白いデータがあります。
 24日の準決勝はハンディ差が6つあるIさんでした。マッチの場合、龍ヶ崎ではハンディ差の4分の3がそのマッチでのハンディ差になりますから、今回は5枚差し上げてのマッチとなりました。尚、コースによってはハンディ差満額で行われるところ(中山等)もあります。
 マッチプレーは二人だけで戦い、そのホールでの打数が少なかった方がそのホールを取る。最終的に18ホールを戦って勝利ホール数が多かった人が勝者となります。
 なので、18ホール戦わずして勝利が決まる場合もあります。2&1とか3&2とかがそうです。
 これの見方を説明すると、2&1というのは17番ホールを終えて2つのホール差が出来た。なので、もし、18番を勝者が取られたとしても1アップで勝利するから18番を戦わずして試合終了となるのです。3&2は同様に16番ホールを終えて3つの差が付いた。なので、17,18番を取られても1アップで勝利するからそこで試合が終了するのです。
 マッチプレーというのはストロークプレーと違い正式なストローク数が出ません。だから、どんなに凄いゴルフをしてもコースレコードにはなりません。なぜか?それはOKがあるからです。マッチは目の前の相手の方だけとの勝ち負けを競っています。
 以前、OKの出し方に関してここ独りごとで書いた時も反響が多かったですが、これらのOKパットがあったスコアは正式なものにはなりません。ストロークプレーではOKなんてものはそもそもないからです。

 ごめんなさい、話がまた脱線しましたね。

 だから、私が次から書くこともなんら意味のない事なのですが、あえて、こういうこともあり得るということで準決勝のスコアを書かせていただきます。
 前記したようにハンディが5つあります。基本、アウトのハンディは奇数番号。インは偶数番号となっています。また、1番や2番が最後の方で来ることはありません。そんなことしたらハンディの意味がなくなるからです。よくキャディさんがここはハンディキャップが1番ですから難しいということを仰いますが、それがすべての意味で正しいわけではありません。
 最後が一番難しいホールってありますでしょ。でも、そんなところをハンディ1にしたら、そこまで行かずに負けてしまうことになったら、何のためのハンディだったのか?になりますでしょ。だから、アウトインともに大体が6番目までのホールにローハンディキャップ番号のホールが組み込まれます。

 またまた前置きが長くなってすみません。

 では。再度、私が次から書くこともなんら意味のない事なのですが、あえて、こういうこともあるんだ!ということで準決勝のスコアの検証をさせていただきます。
 1番ミドルは私が5オン。Iさんが3オン。で、寄せてIさんボギー。私はギブ。スコアをつければ6か7。6としましょう。Iさんは5です。1ダウン。スコア差は1負け。
 ハンディホール2番は私がメロメロでやっとのボギーの6。対するIさんはナイスパーで5。2ダウン。スコア差は2負け。
 3番ショートは、私がパーの3でIさんがボギーの4。1ダウンに戻し、スコア差は1負けとなりました。
 ハンディホール4番ロングは、私がバーディの4でIさんがボギーの6となり、イーブン。スコア差は1勝ちとなりました。
 5番ミドルは、ゲボゲボアンポンの私はボギーの5でIさんはミラクルパーで4。1ダウン。スコア差は再び0。
 ハンディホールの6番ミドルは、私がボギーの5でIさんがナイスパーでの4。2ダウン。スコア差は1負けとなります。
 7番ミドルは、ボギー同士の5となり2ダウンのまま。スコア差も1負けのまま。
 8番ショートは、私がボギーの4に対しIさんがダボの5となり1ダウンに戻します。スコア差は再び0に。
 9番ミドルは、私はパーの4に対しIさんがボギーの5でマッチイーブンにします。スコア差は1勝ちです。
 都合、42回対43回です。アウトにハンディホールは3ホールありました。で、試合はマッチイーブンです。???でしょう。実は、この時のゴルフ日記を書く時、何度も何度もスコアカードを見返しました。本当は当日のマッチの勝ち負けの具合が間違ってたんじゃないの?と。ですが、間違ってませんでした。これでイーブンとは??不思議でした。
 後半もついでに書いてみますね。
 ハンディホール10番ミドルは、お互いがパーの4同士でしたがハンディ差で1ダウン。スコア差は1勝ちのまま。
 11番ミドルは、私がボギーの5に対しIさんがダボの6。マッチイーブンになり、スコア差が2勝ちとなります。
 12番ショートは、私がパーの3でIさんがボギーの4で1アップ。スコア差は3勝ち。
 13番ロングは、お互いがボギーの6同士となり、1アップでスコア差は2勝ちのまま。
 ハンディホールの14番ミドルは、お互いがボギー同士の5となりマッチイーブン。スコアは2勝ちのまま。
 15番ミドルは、負けが濃厚だったがお互いがボギー同士で5。冷静沈着のIさんが思わず「うそ!」の言葉を発せられたほどの私への神風が吹いたホールでした。マッチイーブンのまま。スコア差は2勝ちのまま。
 16番ショートは、これまた負けかな?のホールをお互いがボギー同士の4。マッチイーブン、スコア差は3勝ちのまま。
 17番ロングは、これまたお互いがパー同士で5。マッチイーブン、スコア差は3勝ちのまま。
 18番ミドルは、私がパーの4でIさんがボギーの5で1アップ。スコア差は4勝ちとなる。
 後半のスコアは41回対44回。都合、83回対87回。後半はハンディホールが2つだったから1アップで勝てたと云えるが、前半アウトのスコアでのイーブンはハンディが3ホールあって1ストローク差しかなかったのにマッチイーブンってのは???
 このように準決勝は女神の微笑みがあったとしか思えない勝利でした。

 ストロークプレーでは正直いって実力の差がもろに出ます。が、マッチプレーでは実力がある方が常に勝つとは限りません。実力的には劣勢と思われる試合でも勝負運があると勝てる場合もあります。この勝負運で勝敗が左右されやすいというのも、私がマッチプレーを好む理由の一つです。
 マッチプレーをしているとウキウキしたり悲しんだりと立場が数分いや数十秒単位でコロコロ変わって行きます。
 例えば準決勝の5番。私はすでに手前3mに2オン。充分バーディが狙える位置です。その1分ほど前Iさんはアプをトップし奥のまさにグリーンの高みに3オンです。まず、その辺に止まることすら難しい位置でした。この時の私の中はこれまでの劣勢を挽回し、これで1アップだ!と普通に考えていました。
 が、このIさんのパーパットがなんと3センチくらいジャンプした後ドーンとカップに消えたのです。Iさんも「すみません。すみません。」と発しておられましたが、とにかく凄いパットでした。もう、これで私は顔面蒼白です。勝ちを計算していた訳ですから、この3mを入れないとこの計算は成り立ちません。で、これを強引に入れに行き80センチ奥へ。この下りは簡単ではありません。勝ちどころかこれを外したら負けと思ったパットは、、、無情にも外れてしまいます。私の今日の勝利の芽はないなと思った瞬間でした。
 ですが、7番ホールでその逆が訪れます。このホールボロボロの私は、全くチャンスがない奥からのどれくらい曲がるのか想像もできない2mのフックラインのボギーパットを残します。対するIさんは80センチの易しいボギーパットです。恐らく、この時のIさんも私がこの難解ラインを放り込むとは思ってもいなかった気がします。が、これが入ったんです。5番の私とは違いIさんは入れ返しましたが、ここは大きな分岐点でした。外せば3ダウンでしたから。気落ちしたらとことん奈落に行く私ですから、恐らくこの準決勝は完敗となっていたでしょう。

 が、このように何かのきっかけで沈んだり浮上したり。マッチは人生の縮図ともいえるんじゃなっかなって思う所以です。
 ゴルフでも人生でも有り得ないことが起きたりします。大事なのは、今起きたこと全てを受け止めて、その全てを受け入れることです。そして、それを何々のせいにすることなく何が起きても常に前を向いて精一杯励んでいく。
 さすれば、ゴルフでも人生でも女神が微笑んでくれる。そう信じて歩んで参ります。

 どうか、皆様、楽しいゴールデンウィークをお過ごしくださいませ。

 以上、今週の独りごとでした。