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個人の会員権、損金計上が出来るのも3月31日まで 独りごと

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2013年12月20日

 株価は今年の最高値の5月の値段に迫っており、来年は一段高の様相を示しそうです。今年年始には1万円ちょぼちょぼだった株価は選挙もあり春先に大きく上げましたが、それも束の間、夏前から下落し、ようやく今15800円程度まで回復しております。
 また、道路の混み方はここ数年では間違いなく最もハードであり、物流の動きが活発であることを物語っています。
 いよいよ20年間停滞してた日本経済が上向き出すのでは?との期待が広がります。

 会員権に目を移しますと、株価同様5月までは強かったのですが、5月末から下がり始めた銘柄が目立つようになり、9月に東京オリンピックが決まると同時に、なぜかさらに会員権は下げ相場を演じました。
 ところが、先日、損益通算が来年4月以降は出来ないことが決まるや、売り方は“損金処理まで日にちがない”、買い方は“売り物がでてくるかも、チャンス”とばかり、買い方売り方ともに数が増え、必然的に商いも活発になっております。
 このコーナーで書いてきました通り、数年前と比べると損金処理の商いはすごく減っていましたが、損益通算のことが新聞報道された以来、損金計上が出来る今年は今までと違う動きで、弊社においても数年前のような損金処理の件数となっています。損益処理がまだこんなにあったんだ、と正直オヨヨヨとビックリしています。もう損益通算も最後なのですから、当然と言えば当然なのかもしれません。
 また、来年3月31日まで損益計上が出来ると言いましても、今年までに処理しておきたい方がほとんどでしょうから、今年中にお願い・・・の方は多いです。で、今日もそのご相談が後を断ちません。かく申す私もその一人でありまして、これからしばらく頭を使わなければなりません。
 ただ、誤解していけないのは、それら損金処理をした会員権は市場には決して多く出廻らないことを理解しておかねばなりません。
 
 さて、損金処理が出来なくなりますと、会員権所持者は安く売る必要はなくなります。額面があるゴルフ場においては、その金額をゴルフ場に請求するケースがこれまで以上に増えてきます。
 つまり、損金処理がなくなることは、ゴルフ場にとっても大きなことなのです。
 現在国内の営業中ゴルフ場数は2289コースとついに2300コースを下回りました。ここ1,2年でゴルフ場からメガソーラー基地に転用されたコースが多くなり、来年以降はもっと増えると思われます。
 これらのことから考えると、ゴルフ場の数が来年は更に減るものと思われます。
 
 損金処理が出来なくなると、4月以降に出てくる会員権市場における売り物は“換金したい!”方からのみとなります。
 景気が上向きになるとしたなら、来年4月以降の売り物は相当減ると予想しますが、如何なる事になりますやら?!

 以上、今週の独りごとでした。