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豪州でのゴルフ 独りごと

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2011年06月03日

 5月22日(日)、中山での月例競技を終えた私は、最終の身支度チェックを行い、成田空港へと向かったのでした。
 実は、1週間ほど前から体調を崩しており、夕刻以降になると熱が出るという有り様だったこともあり、一旦この計画を断念しようかとも思ったくらいだった。
 が、今回の飛行機(ジェットスターの格安便)の場合はキャンセルしても費用は戻らないと聞き、貧乏性の私は、では、是が非でも参らねば!と決行したのでした。

 私が海外へ旅立つなど、今から5年前に家族でグアムへ行った以来であります。
 私の場合は同じ場所に長時間じっとしていられない性質なので、飛行機での長旅は向かないのであります。が、豪州にいる友人ミック(弊社顧客の方でもある)から、貴方はゴルフ場ビジネス勉強の為にも一度豪州のゴルフ場を見学しておくべきだ!という助言を頂いていたこともあり、今回、決断したのでした。

 メルボルンのタラマリン空港にはミックが迎えに来てくれるとはいえ、独りで海外へ行く!なんてことは今までの私の辞書にはなかったことである。ましてや、直行便ではなく、経由して参る(ケアンズ経由だった)などは、、、。
 今は飛行機は空いているからという助言をミックから貰っており、とりあえず、行きはエコノミーで押さえ、後でアップグレードせよ!さすれば安くなるからというミックからの助言どおりに17,000円を空港で支払い、ビジネスに変更してもらう。ナイスアドバイスでした。

 ところが、ケアンズ国際空港内で私の脳天を直撃する出来事がまっていたのでした。この事は、今回の旅行記で書かないわけには参るまい。
 で、なんとかケアンズに到着し、無事、入国審査も終わった後、その後の手荷物チェックを受けようとした時に財布がないことに気づき、私の頭がパニック状態になる。考えに考え、あるとすればさっきも携帯を忘れて出て来てしまった空港内のトイレに違いないと私は決め込み、係官の静止を振り切り、入国審査のガード通路を抜けてそのトイレへと向かったのだった。だが、そのトイレに私の財布はなかった。やってしまった、もう、これでおしまいだと思って思わず蹲ったとき、そばの係員の方が英語で私に何かを話し始めた。だが、英語を理解しない私は先方が何を言っているのかさっぱり判らない。そして、私の顔から間違いなく血の気が引いていたそのとき、向こうのほうから黒い財布を持った女性が笑いながら私に近づいて来るではないか?
 あっ、それは紛れもなく私の財布!これで豪州の旅が続けられると思った瞬間、私のハートは宙に舞った。どういう経路で戻って来たかは判らなかった。財布がないことに気づき、騒いでいたのはきっと10分くらいであったろう。
 で、その財布を拾ってくれた人はスティーブという豪州人の方だったのだが、えっ、どうして判ったのかですって?
 それは、ケアンズからの国内線でメルボルンに向かう飛行機に乗った時、日本語を少し話せる客室乗務員の方が私に向かって「日本の方ですか?」と尋ねてこられた時「そうです」と私が答えるとその乗務員の方は「空港内で落し物をされたでしょう?」と続けて尋ねれたので「そうです」と答えると、拾ってくれたのはこの方だそうですと大柄の男性を紹介してくれたからなのです。
 私の英語力でどれくらい有難うの意味が通じたかは不明ですが、本当にこのスティーブが恩人であることは間違いありません。
 豪州は治安は決して悪くないと聞いていましたが、本当だと思いました。

 さ、超前置きが長くなってしまいましたが、豪州(メルボルン)のゴルフ場について書き始めましょう。

 豪州も日本と同じく、パブリックコースとメンバーシップコースの二つのゴルフ場に分類がされます。パブリックコースは誰でもがプレー出来ますが、メンバーシップはメンバーが同伴するが原則です。
 そして、プレースタイルですが、キャディ付というスタイルはありません。じゃ、全部セルフ?そうです。
 ですからプレーヤーはその都度ディボットをプレーヤー全員が綺麗に目土していかければなりません。が、こちらではすぐそば(1mほど)に自分のバギーカートを寄せられるので、目土も大変楽であります。で、私が見た限りではその100パーセント、全員が目土をしていました。
 で、大概の場合は、前記したバギーカートと呼ばれるカートを押してのプレーとなります。2人乗りの乗用カートがない訳ではありませんが、それでプレーする人はメンバーにはあまりいない模様です。やはり、ゴルフは歩いてするものという認識があるのかもしれませんね。
 私はメンバーコースしか行った事がないのですが、私が遭遇したメンバーは全員が自分専用のバギーを持っていました。また、バギーには電動のものもあり、一緒にプレーしたボビーなどは、リモコンでカートを自由自在に操ってました。
 また、豪州ではこのバギーカートはグリーン上(といってもカップ付近へは誰も近づきませんが、グリーン端っこからカラーへは当たり前のように通行してきます)を通っても構わないようで、大変楽にプレーが可能です。
 ですから、日本のゴルフ場より機能的にプレーが出来ます。

 さて、ゴルフ場ですが、日本のゴルフ場のようなOBはほとんどありません。ですが、フェアウェイを外した時などのラフの外れに行くと、ところどころで全く手付かずのような箇所(シダ類がうっそうと生えているようなところ)があり、そういうところへボールを打ってしまうと、まずボールは発見されません。ですので、暫定球を打つことになります。
 そこで、豪州でのコンペティションでは、ストロークプレーで競うよりもステーブルフォード方式(ダボ以上は得点なしでピックアップ)で競うのが多くなります。
 
 豪州の全てのコースがそうではないのでしょうが、私がプレーしたメルボルンのコースはほとんどが平らであり、バギーカートでのプレーが全く苦痛になりません。分類するなら林間コースという形容になると思いますが、林は草を刈ってない箇所だらけなのでチョン出ししてボギーなどということにはならず、ストロークではロストで大変。だからこそ、ステーブルフォード方式(得点形式の競技でダボ以上は無得点でピックアップ)の競技が多く採用されるのであろうと思われる。じゃないとゴルフが終わらない。
 私がビックリしたのはこちらのプレーヤーはホント、プレーに時間を掛けない。すっすっすっす進んでいくし、グリーンもメンバーばかりだからか、慎重には読みもしないし、とにかく超速い。で、驚くべきは1.5mくらいは平気にお先に!って打っていく。ま、外す事もあるのだが、、、。
 だから、1ラウンドのプレー時間が早い早い!だから、2ラウンドも全く問題なしで可能である。日の出が7時で、日の入りが17時過ぎというのが5月末のメルボルンである。
 ま、そういう状態のゴルフ場なので球探しには時間が掛る時があるが、前の組が草ぼうぼうの地点で球探しをしているそんな時は、その間に後ろの組がヒョイヒョイ打って行くのだそうで、実際、我々もハンティングデールでそういう進行手順で打って行った。

 そして、豪州では距離表示はメートルで表示されます。ですので、セカンド以降の距離表示も各ゴルフ場に於いてはメートで表示されています。ですが、私が同伴したプレーヤー全員がGPSナビを持っており、そこに表示されているのはヤード表示であるのには笑ってしまった。

 ゴルフ場の芝は勿論洋芝ですが、個人的には日本の洋芝より打ちやすい気がします。なぜなら、こちらにいる間中、アプはきっちり当たっていましたもの。でも、これはアプ練習をこちらのゴルフ場で相当やったからだったのかもしれませんが、、、。
 あっそうそう、メルボルンのメンバーシップのコースはどのコースも練習環境は抜群です。打球場(勿論芝の上から打ちます)もさることながら、バンカーやアプローチ、チップショット、パター練習と十二分にゴルフ上達への上環境が整っています。
 だから、もう、“ゴルフ好きには実に耐えられませんが整っています”。1日2ラウンドプレーして、あるいは1日1ラウンドプレーしてその後たんまり練習して、最高ですね。
 で、一体メンバーは幾ら払って帰るのでしょうか?答えは0であります。
 豪州では年会費(大概のコースで3000豪ドル)を収めれば、メンバーは無料で施設を使えます。勿論、飲料を頼んだり、食料を取ればその代金を払うのは当たり前です。そして、コンペに参加する時のみ、コンペティションフィー(5豪ドルほど)を払ってエントリーしていきます。
 この施設をふんだんに利用してメンバーは上記金額を支払いプレーする。ウーン、ゴルファーにとって、メンバーコースのメンバーになるというのはなかなかの高待遇になる模様です。

 私が今回行った5月末はメルボルンの気候があまり良いときではなかった模様ですが、それでも2ラウンドが平気だったり、練習場を自由自在に使えたりと、毎日がゴルフ漬けの4日間でした。
 プロを目指したいジュニアの方や、ゴルフを短期間で上手くなりたい方には、ここ豪州のメルボルンはとても素晴らしい環境だと感じ取りました。
 ウーン、このこと、広めたいですね〜。そして、それを経験・体験した人が今後の素晴らしいゴルフ人生を歩めれれば、幸せになれますね。

 追記・・・オージーは日本人を好き、オージーはフレンドリー、豪州は鳥が多い、虹がしょっちゅう掛る、治安が良さそう、ゴルファー天国

 以上、今週の独りごとでした。