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震災以降の高額コースの相場の流れ 独りごと

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2011年04月08日

 今週はいよいよマスターズウィーク。初日を終えて、11番ホールでの7以降調子を崩し、+2でホールアウトとなった池田勇太選手は残念でしたが、皆、それぞれ日本の4選手は頑張ってくれています。明日も頑張ってもらい、全員が土日までのマスターズを十二分に楽しんでもらいたいですね。
 そんな中、今日も春の嵐のような風が吹く中、満開の小金井の桜は圧巻でございました。

 震災から約1ヶ月が経過しました。
 これまで動きがあまり見られませんでしたが、4月に入り、会員権は動きを見せてまいりました。
 そこで今週は、会員権相場について触れてみましょう。高額コースのこれまでの最安値と現在値とを比べてみようと思います。

 現在、1000万円を越えているコースは、東京都では小金井、よみうり、東京よみうりの3コース、神奈川県では戸塚、レイクウッド、磯子、相模原、埼玉県では武蔵、千葉県では鷹之台、我孫子、カメリアヒルズ、茨城県では大利根の12コースのみであります。少し前までは、桜ヶ丘、本厚木が入っていましたが、現在は1000万円を割っております。
 高額コースのこの状況は2003年7月の最安値の状況(13コース)を下回っており(本厚木と筑波が抜けた)、高額コースを鑑みたときの事実上の最安値圏内と言えるでしょう。尚、この時の相場を現在も上回っているコースは、小金井と磯子と戸塚と武蔵と鷹之台の5コースだけです。


コース名 最安値 現在  
小金井 平成15年  3,800万円現在  4,600万円
よみうり 平成16年  2,400万円 現在  2,400万円
東京よみうり 平成16年  1,400万円 現在  1,330万円
戸塚 平成16年  1,500万円 現在  1,600万円
レイクウッド 平成16年破綻時  1,000万円以下 現在  1,430万円
磯子 平成14年  1,000万円 現在  1,370万円
相模原 平成14年  1,400万円 現在  1,320万円
武蔵 平成15年  970万円 現在  1,030万円
鷹之台 平成15年  1,550万円 現在  1,750万円
我孫子 平成14年  1,250万円 現在  1,200万円
カメリアはちょっと異質なのでカットします。
大利根 平成16年  1,200万円 現在  1,000万円

 北のエリアに入るからでしょうか、大利根が震災後はちょっと弱含みであります。このまま行くと、大利根の1000万円割れもありえそうな雲行きです。

 次に今度は500万円以上1000万円以下のコースを検証してみましょう。

 現在、この価格帯コースは、東京都では桜ヶ丘、多摩カン、神奈川県では、本厚木、平塚富士見、厚木国際、埼玉県では狭山が消えてしまったのでなくなり、千葉県では袖ヶ浦、キングフィールズ、茨城県では筑波、茨城の9コースだけです。

 なんとついに、関東地区においては、会員権相場が500万円を越えているコースは21コースだけになりました。


コース名 最安値 現在  
桜ヶ丘 平成14年  900万円 現在  900万円
多摩カン 平成16年  300万円 現在  500万円
本厚木 平成15年  1,150万円 現在  850万円
平塚富士見 平成16年破綻時  250万円 現在  560万円
厚木国際 平成15年  630万円 現在  500万円
袖ヶ浦 平成15年  460万円 現在  560万円
キングフィールズ 平成13年破綻時  300万円未満 現在  520万円
筑波 平成14年  950万円 現在  740万円
茨城 平成15年  550万円 現在  700万円

 多摩カンや厚木国際はこのクラスから落ちそうですし、茨城の雄である大利根が弱い以上、この先筑波や茨城も弱含みで推移する事もありえるのかも知れません。
 千葉では千葉カンと藤ヶ谷がこのクラスから外れましたが、ここ最近の藤ヶ谷の凋落振りにはビックリです。もし、まだ下がるようなら、更に今度は名変料がネックになってくるでしょうね。
 
 やはり、今の日本の状態だと、高額コースを積極的に買いに入り難いと考えている方々が多いです。ですが、そう高額ではない会員権はそれなりに動いており、売り買いの成約もそれなりに見られます。

 震災以降の灰色会員権の中、買い手さんが非常に多いのが千葉県の平川で、唯一、現在の市況の中で光り輝いているコースであります。

 以上、今週の独りごとでした。