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いよいよ会員権が動き始める 独りごと

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2011年2月4日

 2011年もあっという間に2月です。相変わらず月日の経つのが早いですね〜。

 昨年の1月〜2月に掛けて、私はこの独りごとのコーナーで、もし、このままゴルフ場がメンバーに高負担を強いるばかりで高福祉を与えないなら、会員制ゴルフ倶楽部は崩壊すると書き綴りました。
 更には、丁度1年前から連載執筆を頼まれた雑誌ALBAでも「北欧型の高負担・高福祉なら良いが、その逆は・・・」というタイトルで私は初回号をスタートしました。

 なぜ、このような話を私は展開していったかと申しますと、確かにゴルフ場が苦しいのは判りますけれども、このままメンバーにばかり負担を押し付けていったのでは、メンバーの脱会は増えるばかりで、会員制倶楽部のどこにも所属していないゴルファーが会員制ゴルフ倶楽部に入会したくなくなるという危機を私は感じたからです。

 そういう動きの中、リーマンショックから立ち直った大企業の収益は改善されましたが、未だ経済の低迷にあえぐ中小企業は未曾有の不況から脱する事は出来ず、会員権市況も昨年1年間は低迷を続けました。当然ながら、名変件数は減少し、会員権価格も下落傾向にありました。

 しかしながら、1月21日号でも書いたとおり、今年に入って一部のゴルフ場においては、名変料を相場価格に見合うように設定し直し始めました。その事が功を奏したのでしょう、今まで購入するにメリットがないと思っていたゴルファーの方々が、メンバーコースへの入会を検討し始めています。このことは間違いないと肌で感じています。
 現実、PGMの各コースには買いが集中しており、会員制ゴルフ場への入会ニーズが高い事を表しています。また、同様に名変料を6割下げた麻生にも買いが集中しています。
 更には、ここへ来て、東名カントリーのように理事会で決議し、名変金額を見直すと宣言したゴルフ場も出始めるなど、ゴルフ場目線からの考え方から、メンバー目線で考えるゴルフ場が増えてきたことは、会員制倶楽部に入会しているゴルファーと会員制ゴルフ倶楽部に入会を希望しているゴルファーにとってこの上ない幸せです。

 名変金額を下げることで、会員権そのものの価値は上がり、そうなることで、入会希望者はそのゴルフ場に入会する意欲が高まります。
 ゴルフに対する関心の高まりは、最近のゴルフ練習場の動向を見れば一目瞭然です。ゴルフって不思議なもので、一回この魅力に取りつかれると、ゴルフがしたくてしたくてたまらなくなります。
 さすれば、自分の好きなときに自由に遊べるゴルフ場(会員権)が欲しくなるのは当然と云えます。

 ところが、会員権は手頃な価格で売買されているのに、本来なら名義変更に対する事務費用であった名変料(戻ってこない)がその会員権価格より全然高い。まして、会員制ゴルフ場と名乗っていながら、誰でも予約が取れる。おまけにメンバーになるとビジターでは払う必要のない年会費を取られるようになる。
 これじゃー、いくら競技に出る楽しみがありますよーって言われても、会員制ゴルフクラブのメンバーになるのは止めようとなるのはしょうがないんです。

 でも、会員権価格がある程度の価格をつけており安定していて、且つ、名変料も手頃だとすれば、それなりの年会費を払ってもメンバーになりたい人はちゃんといると私は見ています。

 リーマンショック以降全くなすすべもなかった会員権相場でございましたが、名義書換料の減額措置からようやく動きを見せ始めたようであります。
 後は、何も決められない日本の政治が正常化してくれるのをイチ国民として願うのみです。
 
 以上、今週の独りごとでした。