2010年09月17日
ようやく今週後半から、涼しくなって参りました。また、9月14日、菅総理の続投が決定となりましたが、一刻も早く日本経済のデフレ脱却への一助をお願いしたいと思います。
先週のこのコーナーでも触れましたように、神奈川県の秦野カントリーが名変料を10万円にしたのは皆さんもご存知でしょうが、今週、PGMの某ディレクターの方とお話しをしました折、秦野はゴルファーの方に出来るだけ入会してもらいやすい環境をと考え、現在の会員権相場に見合う様、名変料を従来の5分の1にしたそうです。結果それにより、名変件数は間違いなく増えるだろうが、名変料収入に関しては減るのは致し方ないなと思っていたそうです。
ところが、なんと結果はこれまでの5倍以上の名変件数になったそうで、件数のみならず名変料収益までもが増えたそうでした。とても嬉しい誤算だ!と話しておられました。
今年に入り、私は幾度もこのままでは会員制倶楽部の存続が!と事ある度に綴って来ましたが、会員権自体は決して悪いものではないだけに、現在の価値に見合った名変料に設定し直されれば、入会者は増え、倶楽部として成り立っていくはずと信じていましたが、今回の措置を見る限り、やはり20歳代後半から40歳代の入会希望者はこの世にまだまだ大勢いるんだということが実証されたように感じます。
さて、今週も引き続き名変料と年会費の事案について調査してみましょう。
まずは、名変料についてからです。
では早速、入会可能な1都8県、名変可能478コースにおいての名変料が安い(21万円以下)コースを下記に記します。
- 【東京都】なし
- 【神奈川県】2コース
- 10.5万円・・秦野
- 21万円・ ・小田原松田
- 【埼玉県】8コース
- 10.5万円・・・埼玉長瀞、鶴ヶ島,ユニオンエース
- 15.75万円・・東都秩父
- 21万円・・・・・川越グリーンクロス、彩の森、長瀞、ミッションヒルズ
- 【千葉県】9コース
- 5.25万円・・東京国際空港
- 10.5万円・・紫(あやめ)
- 21万円・・・・上総富士、コスモクラシック、大千葉、館山、トーヨー、花生、房州
- 【茨城県】18コース
- 5.25万円・・・茨城クラシック
- 10.5万円・・・セブンレイクス、31、水府,日立、マナ
- 15.75万円・・グランドスラム、栗橋国際、常総、ダイヤグリーン、筑波国際
- 21万円・・・・・鹿島の杜、金砂郷、久慈川、那珂、ニッソー、扶桑、水戸グリーン
- 【栃木県】23コース
- 無料・・・・・・・・足利
- 5.25万円・・・・鹿沼、鹿沼72
- 8.4万円・・・・・鷹、真名子
- 10.5万円・・・・関東国際、双園、那須チサン、バークレイ、東那須
- 13.125万円・・千成
- 15.75万円・・・アゼリア、ゴールデンウッド、サンモリッツ、東都栃木
- 20万円・・・・・・大金
- 21万円・・・・・・足利城、ヴィレッジ那須、大倉、セブンハンドレッド、栃の木、永野、ニューセントラル
- 【群馬県】15コース
- 3.15万円・・エース藤岡
- 5.25万円・・ノーザン赤城、ノーザン上毛
- 10.5万円・・伊香保清瀧城、関越中山、上武、高山、藤岡
- 21万円・・・・ヴィレッジ東軽井沢、関越ハイランド、上毛森林、月夜野、藤岡、ベルエア、妙義
- 【静岡県】16コース
- 5.25万円・・・・伊豆国際、稲取
- 10.5万円・・・・伊豆にらやま、小田原御殿場、相良、下田、ベルビュー長尾、レイク浜松
- 15.75万円・・・御殿場、修善寺、日本平、富士御殿場
- 18.375万円・・函南
- 21万円・・・・・・豊岡国際、藤枝、富士チサン
- 【山梨県】2コース
- 21万円・・塩山、富士ロイヤル
以上のように、1都8県名変可能478コース中93コース(19.5%)が21万円以下の名変料を設定しています。栃木県・群馬県両県の名変料は、他の都県に比べ相場が安い事もあり、名変料もリーズナブルであります。
そして、ゴルフ会員権を購入してメンバーになると、メンバーを維持する為の費用として年会費が毎年掛かって来ます。この年会費も各ゴルフ場毎に決められており、それらの金額もまた千差万別であります
安い事が全てではありませんが、年会費なるもの毎年必ず支払わねばならないわけですから、そりゃ高いよりは安いに越したことはありません。
そこで、今回は、皆様に年会費の安いゴルフ場はどこかをお知らせすると同時に、関東の1都8県の平均年会費はどのくらいなんだろう?を検証してみましょう。
まずは、1都8県の現在入会が可能なコースの年会費平均値を算出してみます。
最も年会費の平均価格が高いのは東京都(15コース)で、61,810円です。続いて、千葉県(96コース)の42,422円、埼玉県(56コース)の38,515円、更に神奈川県(34コース)の37,090円と続きます。続いて茨城県の34,100円、山梨県の31,440円。続いて静岡県(70件)の30,608円、栃木県の29,610円となります。そして、1都8県中、最も単純年会費平均価格が安かったのが群馬県(40コース)で、26,660円という結果でした。
どうやら、単純に維持費だけを第一に考えるとすれば、群馬と栃木が狙い目のようです。
ちなみに、現在入会が可能な関東1都7県(447コース)の平均年会費は34,855円でありました。
そんな中にあって、現在、年会費を徴収していないコースもあります。その年会費無料のコースは、共通会員権の太平洋、神奈川県では小田原湯本。また、千葉県では千葉新日本、大千葉、紫(あやめ)の3コース、茨城県では常陽、取手国際、利根パークの3コース。栃木県では大倉の1コース、そして群馬県でもサンコー72の1コース、計10銘柄が関東では年会費無料となっています。毎年の維持費が掛らないっていうのは、とっても財布に優しいゴルフ会員権と云えるでしょう。
ちなみに、東京都と埼玉、静岡、山梨の各県にはそんな財布に優しい(笑)年会費無料のコースはありません。
次に、年会費がリーズナブルと云える2万円未満のゴルフ場をご紹介します。
東京都では2万円未満のコースさえも残念ながら存在せずであります。
神奈川県では、磯子の12,600円の1コースのみ。
埼玉県では4コースあり埼玉長瀞の10,500円、越谷、ミッションヒルズの12,600円、長瀞の18,900円となっています。
千葉県では東我孫子の12,600円の1コースのみ。
茨城県では4コースでアジア取手の15,000円、高萩、ニッソー、水戸グリーンの18,900円。
栃木県では2コースで、サンモリッツの5,250円、足利城の15,750円。
群馬県では伊香保国際の6,300円、レイクウッド富岡の12,600円、月夜野の15,750円、桐生、下仁田、上武の3コース18,900円。
山梨県には2万円未満のコースはありません。
静岡県には割と多くの11コースがあり、小田原御殿場の12,600円、ベルビュー長尾の15,750円、天城高原・伊豆下田・掛川グリーン・菊川・富士見ヶ丘・日本平・豊川国際・修善寺・相良の18,900円となっています。
年会費が安いからといって、入会希望者にとっては必ずしも良いコースとは限りませんが、今のデフレの世の中、会員制倶楽部への入会を検討するにおいて、ぜひとも押さえておきたい項目とも云えるかもしれません。
購入総費用金額重視で、また、入会後の維持費重視で会員権を選ぶ場合でも、エリア別で見た場合、栃木県・群馬県は狙い目と云えます。
ゴルフ会員権を買う最大理由の一つとして、ビジターでプレーするより遥かに得だからという理由が挙げられますが、今回挙げた名変料が安い93コースなら、初めて購入しようと思う方々にとっては特にお買い求めし易いのではないでしょうか?
そして、名変料と年会費が安い条件で交じらせた場合、東京、神奈川、山梨県には交じり合うコースはありませんでしたが、埼玉県では埼玉長瀞、長瀞、ミッションヒルズ、ユニオンエースが、千葉県では大千葉と紫(あやめ)が、茨城県では31、ニッソー、水戸グリーンが、栃木県では足利城、大倉、サンモリッツが、群馬県では上武と月夜野が、静岡県では小田原御殿場、相良、修善寺、豊岡国際、日本平の計19コースが交じり合う結果でした。
以上の19コースは、貴方が入会費用&維持費を考えて会員権を選ぶとするなら、とても魅力的なコースと云えるでしょう。
以上、今週の独りごとでした。