独りごと

会員制ゴルフ倶楽部のあり方(年会費について)

2010年01月29日

 今年は毎月1回、何処かしたのコースで、弊社縁のメンバー様にご参集頂き、親睦会を開こうを私(加賀屋ゴルフ)のテーマに掲げました。そして、その第1回目が先週の1月23日(土)に鶴舞カントリーで開催されました。
 何度かこれらのような催しは開催しているとは申せ、やはり、なかなか緊張しまくりでございます。
 参加者の皆さまが、どのように感じられお帰りになられたかは判りかねますが、きっとご満足頂けたものと信じ、来月20日の江戸崎、3月13日の大多喜城へと続けたいと考えています。
 尚、4月の某土曜日には、弊社における最大派閥京カン編を行う予定となっています。諸々が正式に決定次第、京カン編は、皆様へ郵便案内の先にHP上で参加を呼びかけますので、参加してみたいなぁとお思いの方々はどうかここ暫くは、加賀屋ゴルフHPを注意深く見ていてくださいませ。で、HP上に案内が出た時に、サクッとお申し込み頂ければ幸いです。

 さて、今週の独りごとは、先々週の続きをやってみたいと思います。
 皆さんは、あちらこちらで『会員制』という言葉を聞かれると思いますが、ところで、貴方が街中でお洒落なお店を見つけ、そこに入ろうとした時、お店の方から「すみません、ここは会員制なんです!」と言われた瞬間、あっそうか、じゃ、会員ではない私はここへは入れないんだなと判断すると思います。
 会員制という言葉からは、会員だけ或いはそのお連れ様だけが立ち入る事が出来るを我々は想像します。つまり、我々は会員になればそこを利用できると判断します。

 日本の多くのゴルフ場は会員制ゴルフ場であり、パブリック制のゴルフ場は少数です。
 そんな中、ゴルフ会員権を買うとどういう良い事がありますか?という問い掛けをした時、“プレー代金が安くなります”“ハンディを取得出来ます”“月例に出られます”“競技に出て友人を増やせます”等のお答えをなさる方が実に多いです。
 ですが、会員権を買った事で、『これからはもうメンバーさんに連れて来てもらう必要なく、このゴルフ場で思う存分、私の好きな時にプレーが出来ます、また、これからはゲストを伴いプレーが出来ます』というお言葉はあまり聞きません。
 今から20年ほど前、会員権はとても高額なものでした。が、ゴルファーは会員権を結構お買いになっておられました。投機マネーが入っていたのも事実でしょう。でも、純然とゴルフが大好きな人が大勢購入されたのもこれまた事実です。では、どうして、大勢の方々が会員権を購入したのでしょか?
 その理由は、ゴルフ場勤務の方にコネがありなんとか予約が取れるという方以外、当時は会員制クラブの予約はメンバーにならないとなかなか出来なかったからです。
 
 ところが、近年の会員制ゴルフ場は、メンバーのみならず、メンバーでない方からの予約受付も平気で行うようになりました。何処のゴルフ場も最初は、メンバーさんに知られないようにこっそりと予約受付をやっていたはずです。
 ところが、今や、全世界に瞬時に発信されるインターネットでメンバー以外の方々が堂々と予約を行えるようになっているゴルフ場も存在しています。ですが、一体これでそのコースは会員制ゴルフ場と呼べるのでしょうか?

 以前は、会員制ゴルフ場はメンバーをないがしろには出来なかった背景がありました。何故だと思います?それは預託金があったからです。
 ゴルフ場が万が一、メンバーをないがしろにすれば、メンバーはすぐさまゴルフ場に退会宣告し、預託金を返金してくれと迫ります。
 ところが、今や、ゴルフ場は破綻に次ぐ破綻により、各々が持つ預託金額面は大幅にカットされ、退会しても二束三文になってしまっています。メンバーを蔑ろにし、それに怒ったメンバーが退会しようと、金銭的に痛手がない状態になっています。
 メンバーはゴルフ場へ文句は言えない、もし、そのゴルフ場の経営者が良識ある経営者であれば良いですが、そうでない場合、つまりはゴルフ場はメンバーを無視し利益追求に走っても、メンバーは何も出来ないとなってしまうわけです。

 数年前からゴルフ会員権の総発行枚数は減り続けていると私はこの独りごとでも発信してきました。
 損金処理をしたいので売却し欠損を出したい、が、当該会員権相場が無価値となった会員権は、購入者がいないので、会員権業者を通じて結局はゴルフ場に戻されます。当然発行枚数は減ります。
 今、市場に損金処理をなさりたいという方々はほとんど姿を消しました。が、代りに浮上しているのは、無価値化している会員権を持っているが、そのコースの年会費を払いたくないからゴルフ場に会員権を引き取ってくれが多くなっています。

 私のこれまでの考え方は、ゴルフ会員権はその当該ゴルフ会員権が年会費分だけ上がって行けば、ペイできるという考え方であり、この事は、これまでも私は多くの方々にお伝えしてきたことであり、弊社HP上のアンパンマンさんのゴルフ再入門にも触れられています。
 が、その後、世界経済の悪化から、経済が崩壊し、今ではその当時からの全ての価値が下がり、デフレの世の中になりました。
 にも拘わらず、各ゴルフ場は、年会費を上げようとしています。
 今週も書きますが、会員制クラブが生き延びるには、メンバーからの援助が不可欠です。なぜなら、本当の会員制クラブにはメンバー&メンバーが同伴する友人たちしか来ないからです。だから、ともに協力せねば立ち行きません。
 ですが、誰でもがプレー出来る似非会員制クラブが今困っているからとメンバーの年会費を値上げし、ビジターのプレー料金を下げてでも集客に一生懸命だとするなら、メンバーは憤りを感じても、応援する気にはならないでありましょう。
 では、どういう意図で年会費を上げるのでしょうか?

 ゴメンなさい、今週は時間が欠乏してしまいました。今まで独りごとは1週完結でやってきましたが、来週にこの続きを持ち越ししたいと思います。