2009年08月21日

前田信吾、2週間分吠えてみた!


 今月は2週連続でお休みを頂きました。回想してみますと、独りごとの連続休みは、2001年にHPを開設以来初めてのようです。さっき数えてみました所、これまで420回の独りごとを420週に渡って綴ってきましたが、お盆休みや正月休みがありながらも連続休みがなかったことを思うと、自身よく頑張っているなというのが、率直な自分の感想です。

 さて、私は8月7日と8日で栃木県のパブリックコースとして大変人気のあるロペとジュンクラに行ってきました。
 日頃から大変お世話になっているMISOJI長兄がここ数年毎年主催している夏合宿に参加させて頂き、プレーの機会を得た訳でありますが、一言で言って“もう、ビックリ!”が感想であります。
 
     ケチケチするな!さすれば喜んでまた来て下さるはず!

 兎に角、あの至るところでのソフトドリンク類の飲み放題には驚きを感じるし、また、浴場のタオル類からなんにしても、どんどん使ってください的なイメージでコース内にはセコセコ感が全くない。
 オーナー的には、「どうか皆さん、私のゴルフ場でどんどん楽しんでってくださいな!」という感じだろうか。

 私がゴルフを始めたのが今から24年前だから、それ以前のゴルフ場のことをしらないが、年配のゴルファーに聞くと、昔のゴルフ場はガラガラだったそうな。
 だから、メンバーなら2ラウンドは当り前だったそうな。こう考えると、この頃のゴルフ場経営はビジネスではなかったんでしょうね。儲け主義経営者なら、間違いなく早々にゴルフ場経営から手を引いてしまっていたでしょうね。

 そう考えると、ロペとジュンクラのオーナーは、考えるに、儲け至上主義だけでゴルフ場運営をしていないことだけは間違いなかろう。
 但し、そういうゴルフ場だけに、いつも来場者で一杯なのである。いつもゴルファーで溢れているゴルフ場には、常に緊張感がみなぎっており、活気が溢れている。当然、スタッフの方々のモチベーションは高くなる為、接客応対も細やかになる。

 ロペのサウナルームの中にいる時、丁度4日前、今月の東千葉スポンサー選定説明会で、サイカンホールディングスの金オーナーの『前にプレゼンをなさった2社は東千葉でビジネス展開をしたいからこのコースが欲しいとの意向だが、私はこのコースでビジネスをしたいからこのコースの運営に乗り出すのではない。このコースが好きになったからです』話を聞いて、ウーンと思わず唸ったことを思い出した。
 私がこの時唸ったのは、金オーナーの気持ちが私にはよーく解かったからである。
 なぜなら数字(金銭)的には絶対得にならないであろうものにお金を出す、という点では共通点があるからである。

 私はこの金オーナーのように80億からのお金をポーンと出すことは出来ないし、金オーナーと前田信吾とを一緒にするなと皆さんは仰られるだろうし、当然のことながら、このことには私も異論はない。
 私は、今年も既に幾ばくかの名変料を2コースに支払っている。私自身、会員権がこれから急騰するだろう?と思って買ってはいない。かといって、全然ここに使うお金を惜しいとも思ったことはない。大体、惜しいと思うんだったら使うはずがない。とは云うものの、私の行っている行為は、傍目には、???に映るのではないだろうか?
 じゃ、なぜ、会員権にお金を使うんだい?と聞かれたら、ズバリ、会員権を買うのが趣味だからですと答える。無論、この仕事に携わっているから家族の理解が得られ易いというも大きいだろうが、損得を抜きにした趣味の世界(コレクション)にお金を使って、自分自身、そのお金を惜しいと思う人はいるまい。
 だから、あの時会場で唸ったのは、数字(金銭)的には絶対得にならないであろう趣味のものにお金を出す、という気持ちはこの人も私も同じだと思ったからである。

 私はいろんなコースでプレーをしています。そして、最近ひとつの結論に達したことがあります。それはなにかというと、良いゴルフ場として有名なコースでのプレー時間は短く、逆に、そうでないコースのプレー時間は長くなるということであります。
 良いコースはレイアウト的に詰まり易い造りではなく、前のプレーヤーを見渡しやすいコースが多いのも特徴です。また、滅多やたらとそう大勢のプレーヤーを入れたりはしていないでしょう。
 きっと良いゴルフ場に来られるメンバーさんは忙しい(時間を大事にしている)方が多いのだと思います。だから、プレーファストの方が多く、それがいつしかそのコースの伝統となり、いつのまにか皆がスピーディーなゴルフを心がけるようになっていったのだと思います。
 が、この法則はあくまで一般的にであり、良いゴルフ場にもプレーの遅いプレーヤーが来れば遅くなります。

 メンバーシップゴルフ場の場合、そのゴルフ場が何を目指すかでそのゴルフ場のメンバーの価値は変わってくるのではないでしょうか。ゴルフをビジネスと考え、利益を追求するゴルフ場の場合、人を入れなければやっていけません。
 つまり、朝から晩まで人を入れて、賑々しくやっていくのが最も効果的です。そして、営業収支を考えれば、メンバーは年会費を払い、来場者は全てビジターが一番効果的である。が、そんなゴルフ場だけに虫の良いコースは世の中にはない。経営者は利益を考え、メンバーのメンバーの権利を主張する。結局、双方が生きていくには、双方が折れる所は折れながらの共存共栄を計るしかない。
 それに対して、ゴルフ場を儲ける場と考えず、損はいけないが、収支はトントンでよいとするなら、朝から晩まで人を入れる必要はない。儲ける必要がないのだから、ビジターを入れる必要もない。いかなる時でもメンバー同伴を義務付けていたり、日曜日はメンバーオンリーというゴルフ場があるが、私の目にはそれらのコースはその最たるコースに映っている。
 
 ずっと減り続けていたゴルフ人口が、昨年から大幅に増え始めている。まさに、石川遼選手や若手女子プロの台頭のお陰であろう。
 今年始めに発表されたゴルフ練習場延べ利用者数は、前年に比べ212万8千人増の9955万人である。
 また、今月発表された全国ゴルフ人口(コースで昨年1回以上プレーした人)は950万人で、前年比120万人、率では14.5%の増加である。
 更に、年代別内訳を見てみると、男性40歳代の増加率が最も高く、続いて20歳代となっている。
 そして、これらの数値上昇の要因は、間違いなく、両外資の積極的な姿勢がゴルフをしていなかった人をゴルフ場に導いたからに他ならない。

 私の十数年来の友人に、朝一番にゴルフ場に来て、帰って下さいといわれるまでゴルフ場にいるんだと豪語し、それを実践している方がいます。
 最近、そういう方にピッタリのプレースタイルが人気を集めています。日の出からやりたい方のための、そう、アーリーバードゴルフです。実は、明日、私、生まれて初めて(前回は骨折事件があり、志半ばで中止になったから)のアーリーバードなんです。
 特に外資系のゴルフ場で盛んになっているこのスタイルは、時間を有効に使いたい方にピッタリのスタイルですし、更には、私の友人のような上記のガンガンタイプのゴルファーはその後の通常ワンハンプレーをすれば2ハーフラウンドが可能となります。
 こういう方々には、従来のスタイルのゴルフ場より、この新しい形のゴルフ場のほうが喜ばれるかもしれません。
 更に、こういうゴルフスタイルをお望みのプレーヤーはそのゴルフ場が自分にとってのナイスプレイス!となり足繁く行くでしょうし、そのうちラウンドフィーは勿論の事、更なる心の快適さを求めてメンバーとなるのではないでしょうか。

 最近ゴルフを始めたゴルファーはゴルフの持つ魔力の虜となり、そのうち、もっともっとゴルフに行きたくて行きたくて仕方がなくなります。
 インターネットを駆使し、一生懸命安いところを探し、予約を入れます。やがて、毎度毎度人数を添えることにキツサを覚えてくるでしょう。
 そうなると当然のことながら、自分の好きな時に自由にゴルフが出来たらいいなぁ!と考えると、メンバーコースに入会したいなとお考えになられるのも道理です。そのうち、ゴルフがわかってくればくるほど、良い状態のゴルフ場でプレーしたくなります。
 やがては、ある程度以上のコースで、更にはある程度のカテゴリーを経たプレーヤーが集うゴルフ場に行きたくなります。そして、同じ目的を持った同類同士が毎週のように集まり、楽しいゴルフに精を出すのが生きがいになる方が多いと思われます。

 だから、色々なタイプのゴルフ場があって良いのです。そして、一番良いのは、TPOに応じてゴルフ場を使い分けるのが最も効果的です。
 が、誰もが無尽蔵の原資を持っていないでしょう。原資も色々、求めているのも色々。各々ゴルフクラブに求めているのは千差万別、人それぞれです。
 だからこそ、各々に合ったクラブを見つけなければなりません。そして、もし、そのようなコースを見つけにくい方は、加賀屋ゴルフまでご相談下さい。

 以上、今週の独りごとでした。