2009年05月29日

倶楽部に入会してみて


 ゴルフは真に持って面白い。
 止まっているボールをクラブという道具を上手に用い、3,400メートル程離れたトイレットペーパーが丁度入る程の小さな穴に、一体何回で入れるかを競う競技である。
 
 もうこのコーナーでは幾度となく書いてきたので、ご存知の方もおられようが、私は物心がついた時から大のスポーツ観戦ウォッチャーだったので、ゴルフにおいても、プロの試合を通じてテレビ観戦していた。当時(30年ほど前)は杉原輝雄と呂良煥の大ファンだった。
 中学校では、数人が集まり、教室の後ろに小さな穴を開けて、ゴルフのように遊んでいた。その時のクラブは名札であり、ボールはパチンコ球だった。兎に角、私は昔から遊びを創作するのが好きな少年で、物凄い凝り性だった。そのかわり、飽き性でもあった。

 今から26年前、私は生まれて初めてゴルフというものをやって見た。自分のクラブではなく、貸しクラブでである。場所は、国分寺のショートコースである。あまりに面白くて、毎週日曜日には数人の友人とそこに足を運んだのである。その時の私の得意だったのはバンカーショットだった。2、3センチ手前を叩くのが上手だったので、砂場から綺麗に1回で脱出させていた。今はその面影はないのであるが(笑)。
 それから2年後、私はとうとうテレビショッピングでマイクラブを買うのであるが、初めて手にしたマイクラブは、トニージャクリンのクラブだった。で、私が最初に行ったゴルフコース名は八千代パブリック、現在の八千代ゴルフクラブであった。スコアは77・70だった。
 クラブはあれどもなかなか練習場には行けなかった。なぜなら当時の私には車がなかったからである。いや、表現がちょいと違っているな、正確に表現するなら、最初のうちはゴルフバッグを担いで電車に乗り練習場に行ったのであったが、しかし、担いで電車に乗って練習場だけに行くのは結構辛いことから、その後は全然練習に行かなくなったというのが正しいだろう。
 だから、当時の私の練習は数分離れた公園で行う素振りだけであった。
 ゴルフが少し上手くなりだしたのは、車を買ってからだった。やはり練習しなければゴルフは上手くならない。やはり、行きたい時に行ける状態になったのは大きかった。

 ゴルフが急激に上手くなりだしたのは、会員権を買ってからだった。練習の回数は変わらねど、ゴルフに行く回数は爆発的に増えだした。毎回3万円近く掛かっていたのが、1万円ほどで出来るのだから、当然回数は増えてくる。
 それでも一人でゴルフに行く勇気はなく、もっぱら同じクラブの知り合いのメンバー同士で行っていた。が、そのうち、月例競技なるものにエントリーするようになると、一人でプレーする事に抵抗がなくなってきた。すると、今まで遭遇したことがないお上手な人と廻る機会が出てくる。とてつもないアプローチのテクニック(50yほど離れたところから毎度30センチにつけたり入れたりしてくる)を見て、ただただ驚きを覚えたものである。
 しかし、この頃の私はアプが身を助けるということに気が付いていなかった。アイアンの精度を高めること、これしか頭になかった。
 それでもゴルフの回数が多くなったことから、徐々に徐々にハンディは減っていった。

 私が予選を伴う競技で最初に予選を突破したのは、ハンディが14の時であり、スクラッチ競技と呼ばれている競技であった。普通はアンダーハンデの競技の理事長杯のほうが通りそうだが、私の場合は違っていた。この競技の参加資格はハンディが14までで、私はギリギリ出場可能であった。
 その日の予選は大雨の日で、出場者全員がスコアを崩しており、87までが通ったのであるが、私はスレスレの87で予選を突破したのである。
 翌週は36ホールのプレー。ちなみにこの競技は予選の18ホールとの合計54ホールで争われる。次の週の36ホールのスコアはもうメロメロだったが、一日2ラウンドするというのは自身初めてであり、足全体がもう痛くて痛くて歩けない状態になり、その日はやっとの思いで完走したのを今でも鮮明に覚えている。
 60歳過ぎの年配者が平気な顔をしてプレーしているのを間近で見て、常日頃自分がいかに歩いていないのかという情けなさとこういう年配者になりたいとの願望が交錯していたのがプレー時の感想だった。そして、もうゲップ状態でゴルフはしばらくイイやとも思った。が、4日もすればまたゴルフがしたくなったのが不思議であった。
 しかしながら、普通の人が、緊張感を持ちながらの一日2ラウンドの経験を持つことはそうはない。これもゴルフ倶楽部に入会させて貰ったからである。

 この予選突破の翌年、私は加賀屋ゴルフを立ち上げた。メンバーシップゴルフ場のメンバーになり、そのゴルフ場で交わされる何気ない先輩メンバーさんとの会話は私を大きく成長させてくれ、更には私が起業する勇気を下さった。
 今まで縁遠かった見ず知らずの方とのゴルフでは、なんとも言えない緊張感が漂うのは当然ですが、それが妙に心地よく感じられるようになっていくのも不思議です。またこれまで全然知らなかった同士が徐々に打ち解けていき、終いには親友になっていく様も本当に不思議です。
 そんな中、一番絆が深まるのは競技ゴルフに参加した時でしょう。一緒に予選を戦いながら、お互いを励ましながら、切磋琢磨して予選突破の目標をクリアしようと頑張る。
 予選突破後の決勝は、お互いが頂点を目指すライバルとなりますから、ちょいと予選時とはハート内部の音色が変わりますが、それでも同士(アミーゴ)として励まし合った後の人間関係はとても素晴らしいものとなります。

 ゴルフ会員権を買って倶楽部に通いたい最大の願いは“今よりとにかく上手くなりたい!!”ではないでしょうか。
 前記で、会員権を買った当初、上手くなるには「私はアイアンの精度を高めること、これしか頭になかった」と書きましたが、今は「アプローチを磨くこと」が最大の近道だと思っています。
 先々週もこの事を書きましたが、アプローチを磨くにはアプローチ練習が出来る環境がなくてはなりません。が、なかなか自分の庭で出来るよという方は都会ではなかなか難しいことと思われます。
 が、入会している倶楽部にアプローチ練習が出来る環境があれば、朝アプローチを磨き、ラウンド終了後もまたまたアプローチに明け暮れる事も可能となります。この練習を繰り返せば、誰でも間違いなく上手くなれます。
 私は2005年の2月にこの練習環境について調査した結果をこのコーナーでお知らせしました。が、更にそれよりバージョンアップしたものを本日より弊社HPにてご披露します。ぜひとも皆様の会員権探索のお役に立てればと思っております。
 尚、徐々に徐々にとはなりますでしょうが、これについては更にもう少し手を加え、より深いものにしたいと考えております。

 このように、ゴルフ会員権を買って倶楽部に入会することで
『ゴルフが上手くなる』『プレー回数が多くなる』『友人がドーンと増える』『競技ゴルフの楽しみを味わえる』
 ということが可能になります。

 今までゴルフは好きだったけれど会員権までを考えた事がなかった貴方、今までゴルフするのに会員権なんて不必要とお考えだった貴方、確かに仰るとおりかもしれません。
 ですが、倶楽部に入会してみて、本当に良かった!と思われた方々が大勢いらっしゃることもこれまた事実です。
 今後は、上記のお考えの方々にも会員権を持つことの楽しさをご理解頂き、ぜひとも会員権購入のご検討を頂ければと存じます。
 以上、宜しくお願い申し上げまして、今週の独りごとと致します。