2008年10月24日

これまで頑張って来られた貴方が最後に選ぶホームコースなら

 ゴルフ会員権は、この1年間で大きく値を下げてしまいました。ですが、前回乗り遅れたゴルファーの方々にとっては、ちょっと楽しみな時代となって来たのではないでしょうか。

 さて、前田さんはどういうタイプのゴルフ場が好きですか?と尋ねられれば、私は間違いなく林間コースです!と答えるでしょう。
 それは何故か?
 何といっても林でセパレートされたコースは、外周以外ではOBがないので打ち直しの必要があまりなく、一応前に進んでプレーが出来ます。また、なんと言っても林間コースは落ち着きがあるので、心が安らぎます。
 しかしながら一旦林に入れると、丘陵コースと違い、直線的にピンを狙える確率は低くなり、横へのチョン出しを余儀なくされるか、さもなくば高度のインテンショナルショットが要求されます。
 それでもって、このインテンショナルショットが成功した時の快感はたまらなく、私には至上の喜びと感じることもあって、私は林間コースを好むのであります。
 ですが、この林間コースの数は決して多くありません。東京都の林間コースは小金井のみですし、神奈川県の林間コースも相模原の一つだけであります。
 そして、この林間コースの特色はと申しますと、林間コースは基本的に歴史のあるコースに多く見られるため、今流行の1グリーンベントのコースというのは少なくなります。昔(40年ほど前)のグリーンというと、高麗が主流でしたので、林間コースは高麗・ベントの2グリーンが一般的でした。が、最近はベントグリーンが好まれる傾向にあることから、高麗グリーンをベントに張替え、2ベントグリーンに変えたコースも多くなりました。
 そんな中、経営的にも大変だったと思われますが、思い切って1グリーンに変えた林間コースもあります。大洗、霞ヶ関・西、千葉カン・梅郷がそうです。私の知る限り、関東で林間コースで1グリーンのコースはそれ以外ではあとは総武・印旛コース位しか思い浮かびません。
 やはり、私はゴルフは1グリーンが本当であろうと思っておりますし、貴重な林間1ベントグリーンの千葉カン・梅郷コースを私は好きであるとこのコーナーで何度か書いていますが、その千葉カンにこの10月1日から、川間コースの27ホールが貴重なベント1グリーン林間コースとして追加されました。
 ゴルフというのはあるがままに行うが原則です。プロの試合では時々、使用しないグリーン上に止まったボールをそのまま打っているのを見かけますが、我々アマチュアにおいては、グリーン上のボールをそのまま打つという事は、まずあり得ません。結局、サブグリーンに球が行ってしまった場合は必ずボールに触ってしまうという事態が起きるわけです。
 きっと、私のように『ゴルフはやっぱり1グリーンだよな』と思っているプレーヤーは多いと思うのですが、新設ゴルフ場ならいざ知らず、従来の2グリーンを1グリーンに移行する事を実行できるゴルフ場は限られてきます。なぜなら、その工事の間、間違いなく収入は減るわけですから、良かれと思っていても、なかなかおいそれと実行に移すことは不可能だからであります。
 そういう観点からも、上記のように変更したゴルフ場は珍しいのです。

 千葉カンは昭和29年10月に野田コースがオープンしましたが、これ以前に開場されていた千葉県のゴルフ場は、昭和5年に開場した我孫子と野田コースより5ヶ月早くこの世に生まれた昭和29年5月開場の鷹之台の名門2コースだけです。
 千葉カンは、その後3年ごとに川間コース(32年開場)、梅郷コース(35年開場)を開場しました。
 そして、その2年後の昭和37年には梅郷コースで日本一権威のあるトーナメント・ジャパンオープンをも開催しています。
 そんな林間コースの1グリーンコースを贅沢にも18ホール+27ホールの合計2コース45ホールを併せ持つ千葉カン、実にゴルファーなら憧れるのではないでしょうか。そして、他のゴルフ場さんから見れば大変羨ましく思われるのではないでしょうか。

 一般的に林間コースと呼ばれているコースでも木々によって、コースの風情が全然違ってまいります。 ちなみに、私は松が大好きなので、林間コースの中でも松林が豊富なコースに憧れてしまいます。
 そんな中、先日の川間コースでのプレーの際に、私は何枚もの松の写真を撮って参りましたが、川間の松もなかなか堂々としていて立派な松が多く存在していました。

 昨年、私が7月20日号の独りごとで、千葉カン・梅郷コースについて触れ、『入会総費用は1500万円を越えており、なかなか入れませんけれども・・・』と書きましたが、今は1000万円見当に下がっています。
 名変料が157.5万円と決して安くはなく、名変預託金が300万円必要となるので、結局はかなりの高額コースとなってしまうのですが、関東ではほとんど存在しない1グリーンの松林・林間コースは、本当に本当にゴルフが大好きな貴方にとっては、入会後のクラブライフが大変素晴しいものになると確信しております。
 弊社HPトップページの“私のゴルフ会員権一部抜粋”には入っていませんが、私が郷里に帰った時にはいつもプレーを楽しむ片山津(今年の日本女子プロ開催コース)は、松林主体の1グリーン林間コースで、メンバーの私が言うのもなんですが、千葉カン以上であろうと思われるなかなかのコースであります。で、ここも54ホール(白山・加賀・日本海)の大型コースですが、3つのバリエーションはメンバーとしては大変味わい深いものがあります。

 ゴルフ会員権を利殖と捉えるならば、メンバー数の少ない18ホールのゴルフ場を選択するのが賢明です。が、純然たる気持ちでゴルフそのものを楽しみたいならば、36ホール以上のコースのメンバーになった方が私は賢明と考えます。
 現在、関東で、カートを使用しながら廻れる1グリーンセルフ林間コースはというと、千葉カン・川間しかありません。しかしながら、私はといいますと、このコーナーで何度も触れておりますように、歩き+キャディ付のコースを好みます。そんな私にとっては1グリーンの林間コース、千葉カン・梅郷が最高ですし、千葉カンには更に違った味を持つ一番歴史のある野田コースまでございます。
 千葉カンは、松の豊富な林間コースに入会したい方々で、更には色んなコースを廻りたいという贅沢な希望を持つゴルファーには絶対的お奨めゴルフ場であります。
 
 上記に挙げた千葉カンにしかない特色を持つ唯一の林間コースが現在この価格で推移しております。
 今まで自分は頑張って来た、そして、これまでいくつかのゴルフ場の会員にもなって来たが、いよいよ今度のを自分の最後のホームコースにしたい!とお考えの貴方に、ズバリ、それなら千葉カンでしょう!と以上の観点から、私は声を大にして申し上げたいと思います。
 
 以上、今週の独りごとでした。