2008年09月05日

入会後満足感を得られるであろうと私が思う総額100万円以内コース

 先週の独りごとでは、現在の会員権の現状について触れ、会員権は益々実需相場になると書きました。
 そこで今週は、毎年この時期に触れてきておりますタイトルを少し模様替えし『入会後満足感を得られるであろうと私が思う総額100万円以内コース』として、県別(1都6県)に取り上げて綴ってみたいと思います。

 ゴルフ会員権を考える場合、自宅からのアクセスが一番大事かと思われますが、とりあえず皆様それぞれお住まいが違いますので、今回はアクセスは一切考慮せず発表したいと存じます。

 まずは東京都ですが、東京五日市を選びます。(価格42万円+名変料52.5万円)
 株主会員制であり、預託金返還に伴う破綻の心配がありません。昭和48年の開場は古そうに思われますが、東京都では3番目に新しいコース(ちなみに1番は若洲で2番は東京バーディ)なのですが、ハウスは古めかしく、決して見栄えはよくありません。が、コース改良に大変力を入れておられ、ここ1、2年で見違えるくらい変貌を遂げているコースです。アマチュアゴルファーとして有名だった小林支配人が就任以来メンテナンスも見違える状態になっています。

 続いて神奈川県ですが、残念ながらございません。
 津久井湖を入れたかったのですが、名変料の52.5万円を付加してしまいますと100万円をわずかに超えてしまうのです。残念。

 続いて埼玉県ですが、富貴(価格77万円+名変料26.25万円)と寄居(価格50万円+名変料42万円)を選びます。
 富貴は、このコーナーでも何度か取り上げていますが、河川敷コースとはいえ、ハウスもなかなかお洒落ではありますし、スタッフ教育も充分なされていると思われます。附属会員制度(+1名)を取り入れており、親子や夫婦で入会したいという方には大変便利です。PGMグループのコースですので、他のPGMコースへビジターとしてプレーに行く際に重宝という利点もあります。平坦なコースでプレーも大変し易いのでありますが、敷地面積が狭い為、ファーの掛け声が他のコースより多いのが難点です。
 寄居は、名変停止期間が長かったゴルフ場ですが、2006年の12月の再開後は、相場も大変安定しています。破綻前には相当のメンバー数がいたそうですが、今は会員数も正常になったと伺っております。安田幸吉氏設計のコースは雄大に造られており、7,000ヤードを越えるチャンピオンコースです。埼玉県の丘陵コースとしては、1,2位の素材と思われます。アコーディアに変わってメンテナンスもすこぶる良くなっています。

 続いて千葉県に参りますが、(価格40万円+名変料36.75万円)・長太郎(価格45万円+名変料31.5万円)、八幡  (価格35万円+名変料31.5万円)を上げたいと思います。
 弊社HPで御馴染みの京カンですが、接客が素晴しく(気品あるサービスではなく、ふれあいを大事にするフレンドリーサービス)、お風呂を含むリラクゼーション施設が抜群なコースであります。コースも単調ではなく、メモラビリティーの高いレイアウトとなっています。コースを愛するメンバーが多く、マイ目土袋がマスター室脇にどどーんとぶら下がっているのが特徴です。メンバー層が若く、メンバーが皆仲良しであるというのも特色です。
 長太郎は、前出の京カンと同じくPGMグループのコースですが、系統は全く異なり、オーソドックスを絵に描いたようなコースで誰からも悪く言われ難いレイアウトです。打球場やアプローチ練習場は、総額100万円以内コースとしては大満足といえる設備を誇ります。以前は水はけが悪い箇所がかなりあり、芝の状態は決して良いとは云えませんでしたが、今は改善され、十分及第点を与えられると思います。
 八幡は、家庭的という表現が関東では一番似合うコースであると私は思っています。競技会数が大変多く、マッチプレーで行われる競技会数は年間4つもあります。このマッチプレーの多さが特色で、千葉県では鷹之台等と並んで第一位であります。距離は決して長くはないコースですが、藤田欣哉氏設計のコースは難易度が高く、あらゆるショットが試され飽きが来ない設計となっています。そして、このコースもメンバー同士の仲の良さに定評があるクラブです。

 続いて茨城県に参りましょう。茨城では、静ヒルズ(価格25万円+名変料52.5万円)と白帆(価格55万円+名変料31.5万円)を挙げたいと思います。
 静ヒルズは、中嶋常幸プロのコース改修後初めてプレーした時、思わず私が入会したいと思ったコースでした。レイアウトの妙とメンテナンスの良さ、更には本グリーンと変わらないショートコースグリーンの出来栄え、小綺麗なホテルが併設されているのでファミリーでも楽しめるリゾート感ありと高得点のゴルフ場です。
 白帆は、皆さんには馴染みが薄いゴルフ場かもしれませんが、メンバーさんからの評価は大変高いゴルフ場です。土壌の良さからくる芝の密生度、そしてその管理の良さには昔から定評がありました。今尚、昔からのメンバーシップを大事にしており、機械に頼らない姿勢は独特であります。とにかくメンバーライフを充分味わいたい、されど資金は100万円という方にはイチオシでありましょう。

 続いて栃木県です。栃木では皆川城(価格55万円+名変料31.5万円)とNSAJ(価格10万円+名変料31.5万円)を挙げたいと思います。
 皆川城は、以前、地元の方々からの入会制限をしていたので地元の方々からは馴染みが薄かったコースでした。コースレイアウトには大変定評があり、富澤誠造・廣親両氏設計による7,000ヤードを越えるチャンピオンコースです。経営が変わって運営面で心配された時期もありましたが、これまで通りのメンバーシップ制を維持しております。競技会回数も多く楽しめますし、入会後のメンバーさんからの評価が大変高いのが特徴です。
 NSAJは、元々日本にはあまり類を見ない造りで、当時のゴルファーをビックリ仰天させたゴルフ場であります。しかし、そんなゴルフ場も破綻時には見るも無残な姿(メンテナンスが最悪)となりましたが、オリックスに経営が変わってからは元の素晴しい超戦略的ゴルフ場に変貌しました。破綻時かなりおられたメンバー数も1000名弱になり、十分クラブライフを満喫できるメンバー数となっています。汚かったロッジが今や綺麗なホテルに変わり、ハウスも一変しております。

 続いて群馬県ですが、赤城国際(価格38万円+名変料52.5万円)と伊香保国際(価格18万円+名変料52.5万円)の昭和30年代に開場の歴史のあるコースを挙げたいと思います。
 赤城国際は、林間コースの雰囲気を持つ歴史ある27ホール丘陵コースです。どのコースを廻ってもコースレートはいずれも72を越えており、腕を磨きたい方にピッタリです。冬季期間はクローズされますが、それ故芝の状態が素晴しい。練習環境も抜群で、コースそのものを評価した場合、群馬県一だと思われます。
 伊香保国際は、林間コースの要素が漂うホールもある歴史ある27ホール丘陵コースです。開場47年を超えているが、ハウスはすでに建て替えられておりホテルも併設している。レストランの天井が高く、サンシャインも素晴しい。維持費として毎年掛かる年会費も6,300円と良心的である。冬季はクローズ期間があるが、メンテナンスには定評がある。打球場が狭いのと伊香保コースがパー35と短いのを考慮しても、充分楽しいクラブライフを送る事が出来ると思われます。

 クラブライフというと、まずは予約が取れることです。そして、メンバーの特権の独りでの予約受付、更にはフリー来場でプレーが出来るか?
 そして、プレーに行ったその日一日を気持ち良く過ごせるかどうか?それには接客姿勢が良くなくてはならず、メンバー及びゲストを大事にしてくれるかも重要でしょう。更には、これから毎週のようにプレーに行くゴルフ場のメンテナンスが良くないとその日一日が気持ち良く感じられません。どうせなら常に整備されたフェアウェイ、適度に伸びたラフ、転がりの滑らかなグリーン、刈り込まれたティーインググランドのフィールドでプレーしたいですよね。
 また、競技の数が多いクラブのほうが断然充実したライフを送れるはずですが、これについては基本的に歴史のあるクラブのほうが競技回数は多くなっている傾向にあります。
 
 今回挙げたコースはいずれも価格的には安価な部類のコースであり、これ以上価格の下落が考えにくく、名変料もまずまず妥当なコースばかりです。ですので、戻ってこない名変料をプレーに行くことで回収していけば決して外れな買い物にはならない筈です。

 総額100万円以内で全てを満たすコースはそう多くはありません。ですが、以上に挙げたコースは、ご入会なされて数年が経った後も、きっとそのコースでのクラブライフにご満足されているコースであろうと私は確信しております。

 今週は『入会後満足感を得られるであろうと私が思う総額100万円以内コース』を取り上げてみました。