2007年12月21日
会員権業者は選ぶ事ができます
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 いよいよ今年もあと10日となりました。
 私のゴルフも今年はあと2回。ということで、今年のプレー回数は145回となりそうです。
 145回というと、なんとなくフーンという感じですが、よくよく考えてみると2.5日に1回ですから、結構多いですね(笑)。

 ここ数回の独りごとで、数年前に比べ、12月が暇になってきたと書いてきていますが、商い件数的には本当に暇であります。だからか、元々売り物は少なかった訳ですが、20日を過ぎると、市場にはとんと売り物が無くなってしまっています。
 原油高、株安という悪材料はございますが、こう売り物がないと、来年は今年のような会員権市況にはならないのかなと思っている今日です。
 
 さて、私の家に来た事がある方は分ると思いますが、私もワイフも整理整頓が苦手であり、もろもろ大変混雑しております。本当は、別の表現があるのですが、その通りを書いてしまうと、いつも感謝をしてやまないワイフに対して、申し訳ないからであります。
 柄にもなく、先日、書籍類を整理しておりましたら、まだ読んだことのない本があり、ちらちらと眺めていたら、面白くなり、一気に2冊(続編含む)を読んでしまいました。
 私は昔から本を読むのが大好き【好きな作家は、山岡荘八・清水一行・西村寿行】で、読み出したら常に一気に読んでしまう癖があります。

 一気に読んだこの本のタイトルは『裁かれるべきは誰か』という名の2冊の本であります。作者は、石原悟・松井清隆の両氏で、私はこの本を、今年もコンペで数回お会いした西村國彦弁護士から頂いたのですが、頂いたことも忘れていて、読む事が出来ませんでした。

 この本は酩酊えん罪について書かれた本で、一審では窃盗容疑で有罪となった石原悟氏が、控訴審で見事に無罪を勝ち取るのであるが、私が一番考えさせられたのは、裁判官にも色んな人がおられ、その人の性格や趣味、そして育ってきた環境などで、判決内容は大きく変わっていくということである。
 酩酊(酔ってしまう)して駅や道路に寝てしまったことがない人には、そういう場合にどのような状態になってしまうのか、そうなった時の心理状態は決して解るまい。
 読んでおられない皆様には何のことかサッパリ分らないでしょうが、つまりは、裁判では裁判官を選ぶ事が出来ず、ちょっと?な裁判官に当たった場合は不条理な結末を迎える事がある、ということであります。
 一審でこの不条理な結末を迎えた石原悟氏だったが、高裁では中谷教授という公平中立な筑波大の先生の証言もあり、無罪となったのであるが、中谷教授の証言場面、パート2の150頁と151頁では、私はボロボロと涙が滴り落ちて仕方がなかった。
 人間をよく解らない人間が人間を裁く!ああ、世に中はなんて無情なのでしょう!

 このことをゴルフ会員権に置き換えてみよう。これには無理があると思われる方もおられるとは思うが、このコーナーはあくまでも私の独りごとのコーナーなので、お許しを願おう。
 裁判官を選ぶことは出来ないが、ゴルフ会員権では、相談窓口を選ぶ事が出来ます。
 では、ゴルフ会員権について真剣に相談をしたいと思った場合、誰を頼ったら良いのでしょう?
 ゴルフをしている人とそうでない人がいたなら、誰だってゴルフをしている人に相談したくなると思います。また、あるゴルフ場に関心を持つ方がおられたなら、そのゴルフ場についてよく知っている方、あるいは知っていそうな方(会社)を頼ると思います。

 ゴルフ会員権というものは、売り手さんと買い手さんがおられます。そして、双方の言い分が合致して初めて会員権は売買成約を見せます。買い手さん寄りの交渉が行われた場合、交渉価格は安くなり、買い手さんは喜びますが、売り手さんはガクッときます。逆に、売り手さん寄りの交渉が行われた場合、交渉価格は高くなり売り手さんは喜びますが、買い手さんはガクッときます。そんな時は、交渉が決裂か、あるいはどちらかがしょうがないかと歩み寄り、成約を見せます。
 ですので、我々は売り手さん買い手さん、双方の立場を尊重しながら交渉をしなければなりません。

 会員権売買業者にはそれぞれ特徴があります。売り手さんを探すのが得意な業者、また、買い手さんを探すのが得意な業者、またどちらもまんべんなく行う業者。
 テレコール(電話)でお客様を探すのが得意な業者、ダイレクトメールでお客様を探すのが得意な業者、新聞や雑誌などの広告媒体でお客様を探すのが得意な業者などそれぞれです。

 それぞれの手法を用いて、商売に結び付けて行くわけですが、ひとつだけ共通なことがあります。
 我々のビジネスには必ずゴルフ場が介在しています。どんな業者でも、売買を行う際には、当該ゴルフ場に必ず一度は問い合わせを致します。まずはゴルフ場に証券の確認や入会条件の再確認などを絶対に行わないと、自社が損害を被ることにもなりますし、お客様にもご迷惑をお掛けする事になります。

 ゴルフ場には様々な情報が入ってきます。直接、その業者からの電話による問い合わせ方ひとつでその会社のモラルや企業理念、そしてなにより接客態度がわかっているはずです。
 更には、メンバーさんからの情報(○○という会員権業者から売りませんか?という電話があったけど、全く持ってけしからん、酷い会社だった!)や購入希望者さんからの情報(○○という会員権業者から購入したけどあるいは薦められているけど、酷いよ!)も入っているはずです。
 ですから、もし、売買を行おうとする会員権業者がどのような会社であるかについてご心配な場合などは、その当該ゴルフ場の方にお話を聞くのが一番でしょう。
 ゴルフ場さんは公平な目で見ておられますから、どの業者が良いですか?というお問い合わせにはお答えされないかもしれませんが、この業者はどうでしょう?と実名を出してお客様が尋ねた時、日頃から悪質だと思われる業者の名前がお客様から出た場合は、それなりのお話をされると思います。

 お客様がどの業者で売買をされるかは自由であります。
 でも、どうせ売買するなら信頼できる会員権業者が良いに決まっています。が、各会員権業者のHPを見ても“ウチは信頼できる業者である”としか書いてありません。これは当然でありましょう!!
 一般のお客様には、どの会社が信頼できるのか判らないのではないでしょうか。
 ですから、私は、お客様がその会社を判別するならば、まず第一に、ゴルフ場に聞くのが良いと云っている訳です。
 また、もしかしたら、ゴルフ場には○○会社が売買に携わってくれたメンバーさんは大変友好的で、紳士的な方が多いが、△△会社からのお客様はどうもなぁというデータがあるかもしれません。
 △△会社さんからの入会希望者さん?これまでもなぁ、色々となぁ、どうしましょう?と入会希望者ご本人様とは全く別の観点からその入会希望者がもし選考委員会で色眼鏡で見られることになったら大変です。
 上記は絶対にあり得ない事とは思いますが、いかんせん世の中には絶対はありませんからねー。用心するに越したことはないでありましょう。
 
 業者の評判というのは、一朝一夕に上がったり下がったりはしません。5年、10年、20年と長い年月を掛けて、良しにつけ悪しきにつけ形成されるものであるはずです。
 もし、これまでにおいて、悪しき評判が伝えられているとするならば、それはまさしく自業自得であります。
 評価とは自分でするものではなく、あくまで人様にして頂くものであります。
 これはどの業種にも云える事でありますが、毎日毎日の積み重ね、日々これ精進を常日頃から実践してきた企業に神様は恩恵を与えるものと私は常々思っております。

 加賀屋ゴルフってどうなのよ?と入会希望者が当該ゴルフ場に尋ねられた時、加賀屋ゴルフなら間違いないでしょう!とゴルフ場さんから答えて頂ける、そしてお取引をさせて頂いたお客様から、加賀屋ゴルフでやって良かったよ!と仰って頂ける会社をこれからも目指し、精進して参りますので、来年もどうか、皆様、ご声援宜しくお願い申し上げます。

 以上、今週の独りごとと致します。