2007年11月30日
加賀屋ゴルフに入社しての5年と6ヶ月-----池田敏江
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 11月も今日が最終日。とうとう、明日からは師走になります。本当、早いですね!
 先週、今週の独りごとは、2大外資の会員権相場の相違点について書きますと予告致しましたが、体調不良と時間欠乏症候群から抜け出せず、調査時間が全く取れませんでした。
 大変申し訳ございませんが、上記につきましては、後日ということでご了承下さいませ。
 ということで、今週は弊社スタッフの池田敏江をこのコーナーに初登場させる事になりました。

 11月28日水曜日のことです。帰り支度をしていると社長より「今週の独りごとは池田、お前が書いてみろ!何を書いてもいいから」と言われました。ふと!!時計を見ると21時08分。(心の中で、早く帰れば良かった 私には無理 断ろう)と思った瞬間、私の断りより社長の口の方が一瞬早く「宿題だからな」と言い残し、社長はさっさと帰ってしまいました。

 さあ、困りました。何を書いたら良いのか?
 帰りの電車の中でも考えは浮かばず、家に着いても考えは浮かびません。ふと、時計を見ると0時30分を回ってしまっています。気ばかりがあせるばかり。私はこのまま時間が止まれればよいのになぁ等と馬鹿な事を考える始末。

 結局、布団の中で『加賀屋ゴルフに入社しての5年と6ヶ月』という題にしようとだけ決めて、その日は就寝しました。

 私が加賀屋ゴルフに入社していつのまにか5年と6ヶ月が経過しました。
 入社時、前任者の祐子さん(社長の奥様)から、「池田さんには経理と社長秘書を担当してもらいます」と言われた時、“えっ社長秘書!?”私の頭の中では秘書と言うのは若くてキレイで、頭が良くて気が利いて何でもこなせる人というイメージがあり、私には・・・・・とは思っては見たものの、入社したからにはこの会社で頑張るしかないと心に決めました。
 でも、ゴルフのことを何も知らない私には不安で一杯でした。

 入社初日、社長とゴルフ場の読み合わせ(読み方の勉強会)をした時、社長がポツリと「読めないなぁ」と言われたのを今でもはっきり覚えていますが、後から考えると、いつもなら読める字がドキドキ緊張していて読めずにいたようです。
 社長は電話応対には特に厳しく、「声は元気よく大きな声で」更には「歳はいってても可愛い声で応対するように」と言われ、何度も社長と電話応対の練習をしたのですが、すればするほど余計に緊張し、そのうち声もでなくなり、だんだんと沈んでいきました。その時は来る日も来る日も不安ばかりが残る毎日でした。
 そしてしばらくして、とうとう会社に行くのも嫌になり、私はこの会社で仕事を続けることは無理と判断し、社長に会社を辞めさせて欲しいと相談しました。
 その時、社長は「仕事に楽な仕事なんかない!祐子が、池田なら間違いがないと人選したのだし、せっかく入ったのだからもう少し頑張れ!」と説得され、一日考えて、私は社長に「もう一度頑張ってみます。昨日は申し訳ありませんでした」と伝えました。
 以来、今に至っております。

 加賀屋ゴルフでの楽しい思い出は社員旅行です。
 社長は『社員旅行はどうせなら普段自分達では泊まれない所に泊ろう』と言う意向で、まず、入社1年目には和倉温泉の加賀屋旅館、しかも19階の浜離宮貴賓室に宿泊決定です!!
 浜離宮に泊ると、作務衣が与えられるのにまずビックリ。また、着る物も違っていて、私たち女性陣は浴衣の色やら柄やらを選べるのです。一番感激したのはちりめんで作られた化粧ポーチが貰えた事でした。この化粧ポーチは今でも大事にしまってあります。もう、お部屋に通された最初から大感激です。
 そして、ものすごい夕食には社員一同もうビックリです。かぐや姫をモチーフした月と竹の創作料理、食べた事のなかったバチコ(ナマコの卵)という珍味のおいしかった事など、私には一生の思い出になりました。
 会社ではも・の・す・ご・く厳しい社長ですが、この時ばかりは社員にすごく気を遣い、社員の行きたい金沢の名所の数々を案内してくれました。
 他にも熱海のホテル百万石テラスロイヤルスイート、山代温泉のホテル百万石梅鉢亭の一番奥にある特別室霞が池1号室、阿寒湖温泉鶴雅の貴賓室など、個人では到底宿泊出来ないホテルや食事にも連れて行ってもらいました。
 これらのホテルに共通しているのが、従業員の方々のお客様に対する心構えのすばらしさです。私はこの接客を見習いたいと思いましたし、私には大変勉強になりました。

 社長がお昼に使うお金は500円が相場で、ある日私がちょっと豪華なお弁当を買って来たら、社長が「この弁当いくら?」私が「650円です」と答えると、「高っけー」と一言。だから、無難なので、いつもほっかほっか亭ののり弁大盛り(340円)にしています。これを買って帰るといつも大喜びです。(笑)
 会社では箱ティッシュを買う事も禁止です。ですから、皆で街角で貰うポケットティッシュを集めて使っております。応接部屋には箱ティッシュは置いてありますけど。。。
 日頃はケチっている社長ですが、なぜか旅行では大盤振る舞いになってしまうのです。
 たまたま去年の社長のコツコツ日誌を見た時、あっ、やはり社長は『自分たちがお客になった時、先方の対応ひとつでいかに自分が気分良く帰っていけるか、これを会社でも生かせるように勉強する』という一流ホテルの接客、マナーを学んで貰いたいという意味があったに違いないと悟りました。

 一社員の私ですが、お客様からお褒めの言葉を頂くととても嬉しくなります。
 先日もあるお客様より、営業の中嶋さん宛てにお褒めのメールを頂きました。
 内容は、中嶋さんは、お客様が高坂カントリーに興味を持っている事、且つこのくらいの金額で探してと言った事を10ヶ月も忘れずに、出物が出た段階で迅速に報告したようで、この事より、中嶋さんには優秀な営業マンの性格が垣間見えますというメールでした。
 別の社員であっても、私にとってはとてもうれしい事です。私も見習いたいと思います。

 お客様にお茶を出す時、お帰りになる時の挨拶や電話応対等において、お客様から「加賀屋ゴルフで取引して良かったよ」と言って下さるように旅行先で学んだ事や社長が常日頃から教えている「お客様の立場に立ってものを考え、お客様から喜んで頂ける仕事をするように」を実践し、私はお客様に応対しようと思います。
 
 最後になりますが、この3日間、これだけの文章を作るのにも相当の労力が掛かってしまいました。この独りごとを毎週書いている社長の大変さが身にしみて分りました。

 まだまだ会員権の事で分らない事のある私ですが、頑張っていきますので皆様宜しくお願いします。

加賀屋ゴルフ

経理 池田敏江


 以上、今週の独りごとと致します。