2007年8月31日
ゴルフ場には勢いがあるのに、、、
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 8月も今日で終わりである。しかし、今年の8月は暑かった。お盆の時には熊谷と多治見で日本最高気温を更新し、その時は弊社のエアコンも、ヒートアイランド現象と言うのでしょうか、効きが相当悪く、事務所にいても気分が悪くなる有り様でした。
 ここに来て、ようやく気温も少し凌ぎやすくなり、これからいよいよ秋のゴルフシーズンに突入します。確かに今日のゴルフは涼しかった。が、心もなにやら涼しげである。

 今年の会員権売買件数は例年の年よりも大変少なく、我々売買業者も頭を痛めているのが現状ですが、特に8月の売買件数はことのほか少なかったようです。
 では、どうして今年の売買件数が減っているのでしょう?
 ズバリ、私は昨年の購入者数が例年より特出して多かったからだと見ています。きっと本来ならもう少し後に買うのがベストだと思っておられた方々が、相場急上昇のニュースから今買わねばと前倒しして昨年購入した人が多かった。その為の反動が出たと見るのが自然でありましょう。
 売り手さんの件数は、例年より増えているように映りませんが、買い手さんの件数は昨年に比べ間違いなく減少しています。
 また、ここ2年程前までは景気動向からも新規の募集を差し控えていたゴルフ場でしたが、最近は新規会員募集に踏み切るゴルフ場が増え始めました。また、それらのコースの多くは、コースそのものの評価や場所も然ることながら、募集金額的に見ても良質であるように感じます。また、それらの募集は順調に推移しているようです。
 つまり購入者側にとっては、会員権市場からだけではなく、それら良質な募集コースをも選択出来るようになったのも会員権売買件数が減った要因でありましょう。

 その一方、今度はゴルフ場に目を向けてみますと、来場者数が今年は大きく躍進しているのが分ります。
 経済産業省の発表(平成19年6月分速報)した経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場利用者統計によると、その利用者数は98万1586名で、前年同月比6.1パーセントの増加となり、これで利用者数は7ヶ月連続の増加となっています。
 私自身、最近ゴルフ場でも本当、来場者が増えているなーというのを実感します。通常なら夏場には落ち込む来場者数ですが、今年は違っており、今年の異常とも言えるこの暑さでも都心からアクセスの良いゴルフ場には土日のみならず、平日もゴルファーがどっと訪れていたのには正直驚いてしまったほどでありました。
 また、ゴルフ練習場においても利用者数が8.7%増え、売上高も9.7%増となっております。
 今週、いくつかのゴルフ場支配人とお話する機会がありましたが、ここ1,2年でメンバー・ビジターの来場比率が大きく変化を見せ、メンバーさんの来場比率が格段と上がっているそうです。この事は先の経済産業省の発表統計(利用者数は5.7%増、売上高も4.6%増、但し客単価は1.1%減)にもはっきりと表れています。

 今年、我々が業としている会員権売買は不調であります。が、その一方、ゴルフ場やゴルフ練習場に目を向けてみますと大きく躍進しているのが分ります。更にゴルフ場そのものの売買の金額もうなぎのぼりで、実にミニバブルの様相を示しています。
 私はこのゴルフ産業の勢いは当面続くと考えており、そうなると確実にビジターのプレー代金も上がってくる(すでに今年の秋の料金は高くなっている)でしょう。

 年末に向けては、永らく書換をストップしていた東京国際の名義書換が始まり、更に現在5ヶ月間停止中の総武も名義書換を再開します。どちらも大変立地に恵まれたコースであり、これまでも多くの売買がなされたコースですので、業界としても大いに期待している所であります。

 故に、今年は諦めムードに浸っている私ですが、今年末から来年にかけてこそは、首都圏近郊ゴルフ場の会員権売買もきっと活況を見せてくると予測しております。

PS 先週からスタートした開始した不人気?の相談コーナーでありますが、誠に勝手ながら、来週の9月6日(木)の開始時刻は19時とさせて頂きます事、御了承下さいませ。
(当日は出張が中止となりましたので9月6日(木)も通常通り17時からとなります。よろしくお願い申し上げます。)

 以上、今週の独りごとでした。