会員権は少しずつ低額コースを中心に商いがされています。低額から中堅にかけては購買意欲は強く、売り物が少し出てくると成約件数は増える傾向にあります。今年に入って全く動かなかった会員権に少し変化が出てきている模様です。 さて、先日の10日(日)にゴルフに行かれた方々は、雷で、無事18ホールを消化できた人は少なかったのではないでしょうか。私は霞南ゴルフ倶楽部のクラチャン予選(27ホール)に出場しておりましたが、雷での中断の後、しばらく待機した後、結局サスペンデットになり、全員が消化した最初のハーフ(アウトのみ)をカウントし、次週の17日(日)に残りのラウンドを行うことになりました。この措置を聞いて、私は霞南ゴルフ倶楽部、恐るべしと思いました。 何故恐るべしなのかって?それは、 いくら次週からがマッチプレーになるからといっても、急遽、1時間強の連続スタート枠をすんなり取れるものでしょうか! 無理だと思いますよ。私はとっても驚いてしまいました。 これは、年に一回のクラチャンというイベントの為に、この期間の一般受付予約をセーブしていなければ出来ない芸当ですよね。このため、通年は36ホールで行われる準決勝が18ホールと短縮されることになったようです。私の入っている他の茨城県のクラブでもその日に予選を伴う競技はありましたが、ハーフのみで勝敗を決し予選を終えたようでした。でも、これが普通の姿だと思いますよ。だからこそ、霞南恐るべしと私は思ったわけです。 さてさて、ここから話はまたまたガラリと変わります。 10年ほど前から公私共にお世話になっているS.Tさんが、先日、奥様を伴われご来社下さいました。S.Tさんは千葉県の名門林間コースの評議委員もなさっておられる方で、また、趣味の写真やムービーの分野においても、そのゴルフ場に貢献しておられる方でもあります。 さて、そんなS.Tさんが弊社にお見えになられた理由は、そのコースに入会を希望されておられる弊社のお客様との食事会の為であり、そして、待ち合わせ場所を弊社にしたからであります。 会員制ゴルフ倶楽部の雰囲気を守るためには、会員相互の親睦とクラブライフの向上を期するとともに、クラブ会員として相応しくない方を入会させないことも重要です。 が、最近、そのクラブにおいては、面接時に面接官が入会希望者の方に推薦会員について尋ねると、「会員権業者に頼んだので、会ったことがない」と平然と答える方がおられたそうです。 その為、クラブ会報には「推薦会員になってくれるように依頼されるケースもあるかと思いますが、必ずその方がクラブに相応しい方かどうかを会って見定めた上、推薦保証して頂きますようお願い致します」という推薦会員の心得が掲載されました。 このクラブのみならず、ここ1,2年で上記のような事柄を通達事項として各メンバーさんに配信したコースはかなりあるようにお聞きしております。 入会に関して審議する時に、上記の受け答えでは審議する側もおそらく困るでしょうし、コースによっては入会希望者が入会審査で刎ねられることもあるでしょう。 大体、上記のような物言いでは、あくまで好意で立って下さった方に申し訳が立たないでしょう。 このような事を避けるためには、入会希望者の方々は、入会に際しましては真摯な姿勢で臨まなければならないと思いますし、その中に入る会員権業者も同様に真摯な姿勢で臨むことが肝要です。 こんな話があります。 昨年、埼玉県のMカントリークラブに入会を希望されておられたNさんが、入会の相談に最初に弊社を訪ねて来られた時、私は「名門Mを希望しておられるなら、まずはご自身でご苦労をしてみてください、で、どうしてもダメだったら、またその時考えましょう」と申し上げ、あるものをお貸ししました。 1ヶ月ほど経った後、Mさんがひょっこりとお見えになり、「社長、ようやくなってくださる方を見つけることが出来ました。が、本当に大変でした」と仰ってお帰りになられ、次の手順、そして次の手順へとお進みになり、その後ついにめでたくご入会なされました。 入会した後、Nさんは私にこう仰いました。「入会前は、何故、ゴルフ倶楽部に入るくらいで、こんなにしんどい思いをしなければいけないんだと思いました。そして、道中、それなりのコースに入るまでにはやはり大変なんだなーとつくづく感じました。が、逆に、入会してみると、今度は同じ倶楽部の人にはちょっとなー、、、と思う人を審査で入れて欲しくはないなぁという気になってきましたよ」と。 たかがゴルフ、されどゴルフ。たかがゴルフ倶楽部、されどゴルフ倶楽部。たかが会員権、されど会員権であります。 皆様はどのようにお感じになられますか? これからのゴルフは天候が心配の時節となりますが、この時期でもメンバーが中心になり、いつでもゴルフ場は賑わっているというような状態となるように一緒に盛り上げて参りましょうよ。 以上、今週の独りごとでした。 |