2007年4月13日
千葉県における価格別コースの仕分け
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 桜も散り始め、各ゴルフ場の芝も青い部分が随分と目立ってきました。今日の上総モナークでは、かなり青くなっていました。あと3週間もすれば完全に青々とした状態になり、いよいよゴルフシーズン突入となるでしょう。

 今週も会員権の動きに目立った様子はありません。買い手は決して多くない状態ですが、3月に比べ売り物の数が極端に減少しており、ご依頼頂いております案件の約定がなかなか難しくなっております。 

 さて、今週の独りごとは、現在の会員権を価格別に仕分けしてみたいと思います。この試みは2002年3月(3月8日号)に行っていますが、その時の仕分けから5年経った今、会員権価格がどのように推移したのかを2002年当時と比較してみたいと思います。

 トップバッターは5年前と同じく千葉県で参りましょう。
 千葉県は現在84コースが名変を行っておりますが、相場が立ち難い2コースを除いた82コースを分類してみます。

現在          〜  50万円   32コース 39.0%   低額コース
2002年                 31コース 39.2%   低額コースと表現した

現在      50万円〜 100万円    8コース  9.8%   中・低位コース
2002年                  7コース  8.9%   中位コースと表現した

現在     100万円〜 200万円   16コース 19.5%   中・低位コース
2002年                 18コース 22.8%   中位コースと表現した

現在     200万円〜 300万円    9コース 11.0%   中位コース
2002年                 10コース 12.6%   高額コースと表現した

現在     300万円〜 500万円    8コース  9.8%   中位コース
2002年                  4コース  5.1%   高額コースと表現した

現在     500万円〜 800万円    2コース  2.4%   高額コース
2002年                  5コース  6.3%   名門コースと表現した

現在     800万円〜1000万円    1コース  1.2%   高額コース
2002年                  1コース  1.3%   名門コースと表現した

現在    1000万円〜          6コース  7.3%   名門コース
2002年                  3コース  3.8%   名門コースと表現した

                    計 82コース  100%

 となる。
 千葉県の2002年と現在を比較検証してみると、300万円までのコースにはほとんど動きが見られない。
 こうして見ると千葉県では多くのコースが存在しているのだが、約半分は会員権相場100万円以内のコースなのである。そしてその数は5年経った今も変動していない。確かに個別で見ると価格が倍以上になっているコースもあるのだが、倍になってもやはり100万円以下という今回私が分類した値段帯からは変わっていない。が、300万円以上のコースには結構動きが見られる。やはり値嵩コースが倍になると金額もどんと跳ね上がり、今回私が分類した価格帯を越えてくるのでどうしても目立ってしまうのである。
 では、300万円以上のコースがどのように推移したのか再度検証してみましょう。

2002年当時
1000万円〜       我孫子・カメリアヒルズ・鷹之台
800万円〜1000万円  藤ヶ谷
500万円〜800万円   佐倉・袖ヶ浦・千葉カン・中山・茂原(現在はない)
300万円〜500万円   総成(現在募集停止中)・総武(現在停止中)
              ・立野クラシック・富士大多喜城
であったが、
現在
1000万円〜       我孫子・カメリアヒルズ・袖ヶ浦・鷹之台・千葉カン
              ・藤ヶ谷
800万円〜1000万円  浜野
500万円〜800万円   キングフィールズ(当時停止中)・中山
300万円〜500万円   オークビレッジ(当時停止中)・鎌ケ谷・佐倉
              ・立野クラシック・鶴舞・成田G
              ・平川(当時募集停止中)・船橋
となっている。

 大きくジャンプアップしたのは、浜野(当時240万円)であるが、当時は破綻したコースは値があまり付かなかったため、今考えると信じられないくらいの値段で売買されていた。 また、袖ヶ浦(当時770万円)や千葉カン(当時670万円)も5年経ってジャンプアップした形となっているが、これは大きく上昇したというよりその時の相場があまりに安すぎたと見るのが正しいのではないだろうか。同じように鎌ケ谷(当時250万円)・鶴舞(当時290万円)・船橋(当時280万円)も同様であろう。
 今回の調査でものすごいコースと認識を新にしたのはオークビレッジである。関東の全てのコースが昨年の高値より少し下げているのに、今もって全く下がらずに上がり続けている。個人的にはどこまでノンストップで上昇し続けるのか興味がある。

 さて、今週のまとめだが、千葉県で上昇したコース形態を一言で云うなら、ズバリ林間コースである。じゃ何故林間コースが大きく上がったんだろうか?林間コースと他のコースとは何処が違うのだろうか?
 これらにつきましては、来週以降、この検証を他の都県でも行って参りますので、その時々に触れていくと致し、取り合えずここまでを今週の独りごとと致します。