2006年9月29日
支配人に聞きました
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 9月も今日、明日で終わり、明日からは10月。今年もあと3ヶ月になりました。
 現在の会員権市況は、相変わらず安定した値動きで、一部の銘柄以外は、ほとんど3ヶ月ほど同じ価格を維持しています。
 バブル崩壊後においては、昨年後半からの高騰も初めての現象でしたが、ここ数ヶ月の動きは、値動きが荒いといわれる会員権にしては珍しい現象と云えるのでしょう。これほど安定している動きは、バブル以降初めての気がします。
 また、小金井の売り希望価格がとうとう1億円を越えるなど、会員権市況は間違いなく変化を見せています。
 
 ゴルフ業界を取り巻く環境も大きく変化してきているようです。
 今週は、いくつかのゴルフ場支配人に3つの質問をしてみました。
 まず、最近のゴルフ場の入場者数についてですが、土日祝日の入りについてはそう大きな変化は見られないようです。しかし、平日、特に水曜日と木曜日の入場者数が大幅に変化してきている模様です。水、木曜日には予約をお断りする日が何日も出て来ているらしく、現在ゴルフ場は入場者数を均一化するために曜日ごとにプライスを変動させているところも多くなっているようです。尚、すでにビジタープライスを上げているコースも出現しています。
 では、平日に来場される方々の年齢層や男女比率に変化は見られますか?の問い掛けをしましたところ、圧倒的にシニア層(60歳以上)がここ1年で増えてきたそうです。が、女性ゴルファーの来場者数には変化は見られないようです。(但し、来場者は6年ほど前から徐々に増えているそうです)
 次に、収入印紙の使用頻度に変化は見られますか?の問いには、各ゴルフ場の支配人が、口をそろえてここ1年で変化が見られると仰っています。これは、一時随分と減っていた接待ゴルフが増えてきた事を顕著に表しています。
 しかしながら、これらの現象は東京から100キロ以内のコースに限られていて、例えば茨城や栃木の県北エリアなどには、まだこの波は押し寄せていないそうです。

 いよいよ来年が巷で言われてきた2007年、その年になります。
 以前の独りごとでも触れてきましたが、ここのところ電車で通える優良林間コースの相場は着実に上昇しています。千葉県で申し上げるなら鎌ケ谷、総武、中山、船橋の各コースの商い件数は着実に伸びていると感じます。中でも、今現在それらの平日会員に目を向けるシニアの方々の多いこと、多いこと。
 私が考える会員権を占うこれからのキーワードは、近い、電車、林間、予約の4ワードだと思います。

 これからの数年は、各ゴルフ場ともにシニア層に更に目を向けた経営戦略が必要になってくる気がします。

 以上、今週の独りごとでした。