2006年8月25日
私はかく思う
戻 る トップに戻る
 今週も静養の1週間が過ぎようとしている。
 食欲が減ってしまい、食べる量は普段の半分くらいである。動かないというのは食欲をも減退させるものらしい。
 外にほとんど出ていないため、暑いのかどうかも分からない。完全に隔離状態である。テレビの洋画を観るのもいよいよ飽きてきた。自由に動き回って活動をしたい。が、不思議とゴルフをやりたいとは思わない。

 世間と向き合っていない為、自分の仕事である会員権の動向もよくわからないでいるのだが、このことが私にとって一番もどかしいようである。お客様と直に接する事が出来ないことが、私にはとても寂しいことのようである。怪我がなければこの2週間で7人位のお客様と会員権について膝を交えて話をしていたと思うのであるが、、、、。
 人恋しくなった私は、怪我が治って社会復帰したらまず、”今後の会員権”と銘打って座談会でも開催したいと思っています。

 とりあえず会社から気配表を自宅に送付してもらい、じっくり会員権の値動きを観察してみた。
 やはり、会員権は今秋からは昨秋に続く第2次本格的上昇をしそうな気配を感じる。『会員権を占う時は太平洋クラブを見よ』は死後になりつつあった言葉だが、この言葉も復活の様相ありと見る。
 8月に入り、太平洋クラブは大いなる商い数を伴い、短期間に1割強の上昇を見せた。他のコースにも買い気配が増えているコースも出てきた。無論、全コースではなく、弱いコースも見受けられるが。
 最近は多くのゴルフ場で名変件数が増えているコースが多く、名変料収入が好調なようである。特に理事会近くの書類提出〆切時には多くの入会希望者からの申し込みがあるようです。このことからは、投資要素ではなく、完全に実需で会員権が売買されていることが解る。

 さて、もし一般ゴルファーに会員権業社についてどう思うかを聞いたならばどういう答えが返ってくるのだろうか?
 最近はインターネットの普及により会員権業者も昔に比べずいぶんと身近に感じられるようになったように思われます。が、残念ではありますが、まだまだ「胡散臭い」「この手の業者には気をつけろ」と思われておられる方もいらっしゃることでしょう。実際、このことは、現に弊社で売買をなさった顧客の方からも伺った話である。そのような言いづらい事を正直お話し頂いたのは、疑心暗鬼で取引を進めてみたが、実際に加賀屋ゴルフで売買をした時、そうは全く感じなかった、逆に親切でスムースに取引が終了できた、とんだ取り越し苦労だったと実際に感じられたのだろうと勝手に良いほうに解釈して拝聴しておりました。《これから書くお話しはあくまでも私の個人的な独り言として捉えて頂さいね。》
 しかし、ここで大事なのは、業界はまだまだ「胡散臭い」と思われているという事実を真摯に受け止めねばならないということです。
 つまり、我々の業界は、もっと信頼される業界に変貌していかなければならないと思います。

 我々が行う大部分の取引は、名義人と入会者が顔を合わせてその場で決済を行うといういわゆる仲介取引ではありません。今まで会員権売買をなさった経験がおありでしたらお分かりかと存じますが、大概の方は、会員権の購入代金を名義人に直接お支払になられず、会員権業者に支払ったはずです。もし、名義人に直接お支払になられたという方がおられたならば、その取引がまさしく仲介取引であったといえるでしょう。
 私がこの職業に携わる以前、つまり立会い交換会が開かれていた昭和46年から48年頃の会員権売買の手法は、会員権業者は一旦在庫にした会員権を立会い交換会でその会員権を別の欲しい会員権業者に売る(その業者はエンドユーザーに転売して利益を取る)という形態をとっていました。しかし、今は扱う銘柄も増え、バブル期よりずいぶんと下がったとはいえ、ある程度高額の会員権も多くございます。すぐに買い手がつくかどうかわからない、また変動もかなりする会員権に資金を寝かせながら何でもかんでも在庫にしておくことはリスクを考えた場合不可能です。そのため、我々は、ネットワークを駆使して、売り手さんが入れば買い手さんを、また買い手さんが入れば売り手さんを探し商売に結び付けて行くわけです。この手法ならリスクは大幅に軽減されます。無論、買い手がいなくともその会社の責任者が商売になると判断すれば在庫にすることもあるでしょう。
 インターネットが発達した今日、エンドユーザー(名義人や入会希望者)は相場金額をある程度把握できるようになった為、この売買差額は今やほとんどなくなり、売り手に払う仕入代金と買い手から頂く会員権代金はほぼ同金額となっています。それ故、我々は正当な取扱手数料を頂くことで商売を成約させています。ですから経常利益を増やすならば、売買件数を増やす事が肝要となってきております。
 これから、我々の業界が胡散臭い業界と言われないためには、売り手から一旦在庫にしての通常売買であるなら、売買である旨をきちんとエンドユーザーに伝える事を徹底していくべきだと考えます。そして、もし仲介ならば仲介とはっきり言い代金は名義人(あるいは現所持人)に支払ってもらうようし、その代わり正当な仲介手数料を報酬として受け取る取るべきだと私は考えます。しかし、どう考えても会員権取引において、純然たる仲介だけで成約させていくには無理があると私は考えますがね。

 現在の社会は消費者重視の世の中です。いかなる業種においても会社はよりモラルを問われる時代だと感じます。しかし、どんなに業界が認知されるようになっても、どこの業界においても同じでしょうが、生き延びる為には方法を選ばぬ企業もあるでしょう。また、同業他社の悪いところをあげつらい、なんとかしてエンドユーザーを自分の所に引き寄せようとする会社もあるでしょう。
 私は少なくとも加賀屋ゴルフではそんな手法を用いたくはないという考えの基に運営して来ました。エンドユーザーに加賀屋ゴルフをアピールするなら、同業他社の悪いところを指摘するのではなく、加賀屋ゴルフで売買をすると気持ちよく取引が出来る、加賀屋ゴルフで売買するとスピーディだ、加賀屋ゴルフで売買するとゴルフフレンドが増える、加賀屋ゴルフには生きたゴルフ場(会員権)の情報が満載だというような自分の会社の長所をアピールしていきたいとこれからも思っています。
 しかしながら、エンドユーザーの中にもほんの一部だと思いますが、いやらしい輩がいるのも事実です。業者に自分は一流会社に勤めていると信用させ、なんとか会員権を見つけてくれと頼み、その業者にその会員権を在庫予定までさせ、途中経過を相互連絡において毎日報告しているにも係らず、明日から急に長期海外出張となったので買えなくなったと偽りの連絡をし、それであるなら致し方ない、自社でなんとかしますとその入会希望者を思いやったその業者を欺き、ついには在庫させ、その実、自分は何食わぬ顔で他社において会員権を購入し、入会申請をしておられる人もいるそうですから。
 ゴルフは紳士のスポーツだからゴルファーは皆紳士淑女であると決めつけてはいけないようです。
 常に、信頼あるお客様とお客様から信頼される加賀屋ゴルフという関係をこれからも築き上げたいと願う前田信吾でありました。

 以上、今週の独りごとでした。