2006年8月4日
私が選ぶ期待度大な低額コース(100万円以下)
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 2004年7月16日号で、『私が選ぶ推薦コース(中堅どころ)』を発表し、2005年7月15日号では、『今年末にかけて私が注目しているコース』を発表してきました。
 いずれも選んだコースは堅調に推移し大幅な上昇を見せてきました。唯一、昨年の茨城県・常陽だけが動きは鈍く外れてしまいましたが。まあ、全てが思い通りに行くわけもないですから良しとしておきましょう。
 今年は例年より2週間ほど遅れてしまいましたが、今週は、『私が選ぶ期待度大な低額コース(100万円以下)』を県別に取り上げてみようと思います。

 東京都では、東京五日市を選んでみました。
昭和48年開場と東京都では新しいコースに入るわけですが、27ホールの株主会員制のゴルフ場です。
大変真面目に運営をされており、現在の支配人は、昨年まではメンバーのお一人であった小林氏が就任されています。小林氏はこれまでもコース側に色んな改良を進言してこられた方であります。この事からも、今まで以上に東京五日市は、メンバーを大事に運営されて行かれる気がします。コースのアップをなくす工事を今後も大々的にやって行こうとするする姿勢は評価されるでしょう。
懸念材料として、東京五日市には友の会の存在があり、これが相場上昇の足を引っ張っていると思われますが、首脳陣もこの事を考慮されておられる様なので、今後は期待が出来ると考えます。

 神奈川県では、今年も葉山国際を選んでみました。
昭和38年開場ですが、クラブハウスは大変モダンな造りです。クラブハウスにエレベーターは不必要とは思いますが、あれば便利なのは言うまでもないでしょう。葉山国際は神奈川県で唯一クラブハウス内にエレベーターが設置されているコースです。また、雨の日や夏の日差しが強い日などでは、葉山国際の屋内駐車場は大変威力を発揮してくれます。メンテナンスも大変良く、グリーンも大変滑らかな転がりを見せます。
このコースの最大の魅力は、神奈川県のコースでありながら、予約が非常にスムースな点でありましょう。現経営陣のコースを良くしてメンバーさんに喜んでもらうんだという姿勢がバブル期の悪いイメージを払拭し始め、昨年の今頃は25万円だった相場を押し上げています。名変預託金の300万円は購入者にとって大変かもしれませんが、神奈川県の無借金経営コースだと言う事を考えれば納得も出来るのではないでしょうか。今後は、現在の90万円から更に上を目指すと思われます。

 静岡県における期待度大な100万円以下コースは、私の見る限りでは残念ながらありません。

 埼玉県では、武蔵の杜を選んでみました。
昭和54年開場のゴルフ場ですが、昨年までの名称は奥武蔵カントリークラブでしたが、武蔵の杜に改名したゴルフ場です。奥武蔵時代は会員権の売買は行われていませんでした。コースはどちらかというと平々凡々なコースです。また、競技も今のところあまり活発ではありません。但し、メンバー数が600名程と大変少なく、売り物が市場になかなか出てきません。また、登録会員制度(2名)を設けているので、家族ぐるみでゴルフをなさる方には大変魅力があるコースであります。最近は、ご夫婦でゴルフをなさり、会員権を探している方が多くなりましたが、そんな方にはピッタリなコースと言えるでしょう。
母体は全日空と申し分なく一流と言えるでしょう。
今はまだ60万円程度の相場ですが、100万円を超える要素は充分に兼ね備えたゴルフ場と思っています。

 千葉県では、富士OGM市原を選びました。
平成4年開場のゴルフ場で、まさにバブル真っ盛りの時代に造られたゴルフ場です。当然、クラブハウスはゴージャスそのものです。このコースも全部ではありませんが、一部屋根付きの駐車場になっていて、葉山でも触れましたが、フロントまでエレベーターで上がって行けます。ロバート・トレント・ジョーンズJr設計のコースは優雅であり、季節ごとに違った顔を見せてくれます。
メンバー数も1100名程度とゴルフ場運営に最も好ましい数です。
また、この地区はまさにゴルフ場銀座の地域でありますが、この地域の雄である鶴舞の荒々しい男性的なコースとは違う、ソフトでかつ戦略的なゴルフ場は女性にも大変好かれる素材です。オリックスの経営コースとなりましたが、メンテナンスは上々で、気持ちよくラウンドすることが出来ます。これまで、競技は行われてきませんでしたが、今年より月例杯が始まりました。競技の充実が図れれば、もっと上を目指すでしょう。

 茨城県における期待度大な100万円以下のコースは、私の見る限りではありません。(セベバレステロスを入れたかったのですが、100万円を越えてしまっています)

 栃木県では、杉ノ郷を選びます。
昭和52年開場の和泉一介氏設計のコースです。栃木県という場所柄、相場の上昇はさほど見込めないかも知れませんが絶対お奨めの一品です。コースレイアウトは言うまでもなく、コースは完全な正統派林間コースであり、杉だけではなく松などの豊富な樹木は心を癒してくれます。また、林間コースでありながら、水というハザードがコースを遮り、大変戦略性を高めています。コースレートも72を越えています。クラブハウスに特色はありませんが、ほのぼのとした接客は洗練された接客とはまた異なり、実に好感が持てます。
メンバー数も1100名ほどと好ましい人数です。現在の相場(40万円から50万円)が安すぎると思われるため、なかなか売り物は出づらく、成約しづらい物件ですが、メンバーライフは十二分に楽しめるはずです。栃木県にコースが一つ欲しいという方には迷わずお奨めしたいと思います。

 群馬県では、白水を選びました。
群馬県のコースをこれまではなかなか選んでこれませんでしたが、今回は迷わず白水を挙げます。
コースはとにかく広々としており、流石はかつての男子プロトーナメント開催コース、ダイナミックにドライバーを振りぬいて行けます。伊香保インターから9キロと都心からでもそう遠くは感じません。
竹中工務店が造り上げたクラブハウスは、燦燦と太陽の光りが降り注ぐ採光性抜群の設計になっています。また、レストランから見える池の鯉も心を和ませてくれます。
このコースではファミリー会員登録制度があり、メンバーになられますとご家族のどなたかを登録出来、メンバーと同様の権利が与えられます(但し、競技には出られない)。武蔵の杜でも書きましたが、この特典は、ご家族でゴルフを考えている方にとっては大きな特典であります。群馬県という場所柄、大きく値を飛ばすということは考え難いですが推奨したい銘柄であります。

 山梨県における期待度大の100万円以下コースは、私の見る限りではありません。(昨年同様富士レイクを入れたいのですが、100万円を越えてしまっています)

 このように見てきますと、昨年まで見られたまさしく今がお買い得コースはすでに上昇してしまっており、なかなか100万円以下のコースに”ナイスバーディ”コースはなくなってきたことに気付きます。しかし、100万円以上のコースにはまだまだ光る原石はありますぞ。

 私が今年注目したいのは、山田地建グループの共通株主会員権で募集が予定されている山田クラブ21であります。南茂原・万木城・山田ゴルフ・平成鉢形城・レイク相模・日立高鈴の6コースの共通会員権は魅力的な商品に映ります。これらのコースはいずれもレイアウトが素晴らしく、メンテナンスに定評があるゴルフ場です。まもなく募集開始と伺っていますが、売れ行きに注目してみたいと思います。

 尚、来週は金沢に里帰りの為、独りごとをお休みさせていただきます。

 以上、今週の独りごとでした。